45歳からオリーブ農家は無謀?AIの答えは「今から始めればいい」
最初の相談は、ラジオネーム・ゾコさん(45歳)から。50代になったら群馬県の友達の家の庭にオリーブの木をたくさん植えて、フレッシュなオリーブオイルが取れる農家になりたい、という夢の相談です。
ただ、年齢的に体がきついこと、オリーブオイルを搾る機械が高額なことなど、ハードルはいろいろありそう。「挑戦するのは無謀すぎますか?」という問いに、AIのご神託はこう答えました。
50代になったら群馬県の友達の家の庭にオリーブの木を植えて、フレッシュなオリーブオイルが取れる農家になりたい。年齢や機械の高額さなどハードルはあるが、挑戦するのは無謀すぎるか?
ゾコさん(45歳) さんからの質問
今から準備を始めれば、年に関係なく十分に挑戦する価値があります。
箕輪さんもけんすうさんも、この夢にすっかり乗り気。「友達の家の庭」という設定が妙にいい、と盛り上がります。
最高じゃない?オリーブ。俺も同じことやるかな。俺も友達の家の庭にオリーブ植えて摂取しようかな。
じゃあ僕もやります。みんなで。友達の家の庭っていうのがいいですね。
始める人と始めない人の違いは「完成形か、今できる道具か」
相談から話が広がって、箕輪さんが挑戦の本質を語りだします。オリーブオイルを搾るには大規模な設備が要ると思い込んでいるけれど、AIは「大規模な設備や機械を最初から揃えずにやるのは結構できる」と言っている、と。
箕輪さんが強調したのは、「小規模スタートで徐々に拡大する」という考え方。これは何を始めるときにも通じる本質だと言います。
けんすうさんも、YouTubeを始めたときのことを例に挙げます。最初はiPhoneをPCにつなげて録画するだけ。照明やカメラを最初から買い始めると大変で、そこで止まってしまう、と実感を語ります。
(YouTubeを)始める時、iPhoneをつなげて、ただ単にPCで録画っていうのでやったので。
それめっちゃ大事。
箕輪さんによると、顧問先でも同じことが起きるそう。「YouTubeやるならこうだ」と正論を語る人ほど始めず、訳のわからない動画をとりあえず上げる人が、翌週マイク、その次の週にカメラと徐々に成長していくと言います。
二人が行き着いたのは、「最初がちゃんとしてないと恥ずかしい」という気持ちが、始めない大きな理由だということ。だからこそ、まずは雑に一歩を踏み出すことが大事だ、という結論です。
完成形を思い描き、道具や環境が整うのを待つ。正論を語るほど動けない
今ある道具で雑に始めてしまう。あとから必要に応じて設備を足していく
オリーブ栽培も「一本だけ」から。ハードルは超えられる高さにする
話はオリーブ栽培の具体的な始め方に戻ります。箕輪さんは、友達の家の庭にいきなり本格的に植えなくても、まずは一本だけ植えてみればいいと提案します。
オリーブの木、友達の家の庭にちょっと植ててもいいですよ。
AIが指摘していた「機械が高額」という点についても、箕輪さんは「最初はもう手でやっていい」と一蹴。本当に必要になったら買えばよく、いきなり高額の機械を買う方が怖い、と言います。
けんすうさんも、自分の家のベランダで勝手に植える、小さなオリーブオイル農家をネットで探して体験しに行く、といった手前の一歩を挙げます。ハードルは、思い込みで高くなっているだけかもしれません。
ここでけんすうさんが、ハードルの捉え方をきれいに整理します。ハードルが高いと感じる人は、それを超えるための体力をつけなきゃと考えがち。でも本当は逆で、自分が超えられるハードルをやるべきだ、と。
ハードルが高いって思う人は、ハードルを超えるための体力をつけなきゃって思うけど、自分が超えられるハードルをやるべき。
確かに。で、どんどんハードルを上げていけばいい。
結局この話はオリーブに限りません。知らないことを始めるときは、超えられる高さから入って、少しずつハードルを上げていけばいい。そんな普遍的なコツに落ち着きました。
東京への引き抜き話。個人開発とのトレードオフは本当か
二つ目の相談は、ラジオネーム・タイムスタンパーマキさんから。岐阜の田舎で働いていて、自分の裁量で時間調整ができるため、個人開発の時間を作れるのがメリット。ただ、特に不満はなくても味気ない日々だと感じているそうです。
そんな矢先、東京本社から引き抜きの話が来て、希望すれば異動できそうな状況。ただし東京だと忙しくなり、自分の時間はほとんど作れなくなりそう。東京へ動くべきか、今の個人開発に力を入れるべきか、という相談です。
岐阜の田舎で働き、時間の裁量があって個人開発ができる。東京本社から引き抜きの話があり異動できそうだが、東京だと忙しく時間が作れなくなる。物語を転がしたいが、どちらがいいか。
タイムスタンパーマキさん さんからの質問
東京への異動を受け入れ、新しい刺激と人脈を得ながら、空き時間を見つけて個人開発を継続すべき。
箕輪さんもけんすうさんも即座に賛成。箕輪さんは「嫌なら断ればいいけど、こんなとこに相談しに来てる時点で心動いてるじゃん」と、相談してきたこと自体が答えだと指摘します。
けんすうさんは、この相談には変なトレードオフがあると言います。東京に行くと個人開発ができなくなるという前提です。でも東京で1日2時間残業しても10時間ほど。1日1時間くらいは個人開発に充てられそうだ、と。
一番つらいのは、あん時東京行ってれば人生変わったかもって思うことだよね。
確かにな。
東京の「すごさ」って何?濃度と密度、そしてレバレッジ
話は「そもそも東京の何がすごいのか」へ。箕輪さんもけんすうさんも東京生まれ東京育ちで、東京のすごさが客観的にわからない、と正直に打ち明けます。
田舎から出てきた人ってすごい東京すごいって言いますよ。何がすごいんですか?
けんすうさんが挙げたのは、こうしたラジオ局のポッドキャストがサッと撮れる場所へ、車で10分ほどで行けること。場所・人・イベントの濃度と密度が桁違いだ、というのが二人の見立てです。
さらにけんすうさんは、ちょっとした集まりで20分話すだけでも大きなメリットになる、と言います。地方だとそれが「一仕事」になってしまう。西野さんが飲み会をやっていると聞けば30分だけ顔を出せる、その気軽さが効いてくる、と。
キングコング西野さんがあそこで飲み会やってるらしい。じゃあ30分行こうとか、それがでかい。
箕輪さんはこれを「レバレッジ」という言葉で受けます。その30分がものすごい掛け算になる可能性がある。だからこそ移動時間の短さが効いてくる、というわけです。
箕輪さん自身の実感もリアルです。社会人になったばかりの頃、埼玉の小手指に住んでいて、ホリエモンさんや松浦さんから「今から来い」と誘われても2時間かかる。着く頃には向こうも冷めてしまった、と苦い経験を語ります。
(小手指から都心まで)2時間かかりますから。遅えよとか言われて。これ小手指すぎるんです。
これが六本木に住んでるとまた呼ぼうってなる。すぐ来るよあいつって。
刺激と人脈は若い時ほど掛け算になる。感性を変えることの価値
AIが答えた「刺激と人脈」というキーワードに、箕輪さんは深く同意します。刺激と人脈は、若い時ほど大きな掛け算になる。能力はもちろん大事だけれど、その能力にかけ合わさるのが刺激と人脈だ、と。
その象徴として二人が挙げたのが、前澤さんが宇宙へ行った話です。刺激がずっと一定だと、自分の器や感性がこれ以上変わらない。だからこそ大金をかけてでも刺激を取りに行く価値がある、と箕輪さんは解釈します。
前澤さんが100億かけてでも宇宙行った方がいいっていうのは(自分を変える)刺激ですもんね。
箕輪さんは、自分の価値観やものの見方、スタイルが変わるためのお金は何にも代えがたい、と続けます。劇的に変わらなくても、自分の限界値が上がる。それくらい感性を変えることには価値がある、という話です。
そして、引っ越しや都心への移動は、その中でも一番変わる体験だとけんすうさん。箕輪さんは、田舎から出てきた人が味わう「そこから人生が始まった」というワクワク感を、東京生まれの自分は味わえないのが少し羨ましい、とこぼします。
上京した人がたまに言う「そこから人生始まった気がする」みたいなのが味わいたかった。
この相談者はまだ「東京」というカードを使っていない。しかも向こうからの引き抜きで、同じ会社なので評価もされていて、合わなければ戻ればいいだけ。リスクがほとんどないからこそ、二人の結論は「行った方がいい。100対0」で一致しました。
向こうからの引き抜き
希望すれば異動できる状況で、すでに評価されている
リスクが小さい
同じ会社なので、合わなければ「戻ります」と言いやすい
刺激と人脈
若い時ほど掛け算になり、感性や限界値を変えてくれる
個人開発も続けられる
1日1時間ほどなら時間は捻出できる。トレードオフではない
同じ二択なのにAIは「地方都市」。働くか、住むかで答えは変わる
続いて、もっちゃんさんからの近い相談。「東京に住むか地方都市に住むか結論を出してください」という問いに対し、AIのご神託はなんと「地方都市に住むべし」でした。先ほどとは逆の答えに、箕輪さんも思わずツッコミます。
おい、どっちや、どっちやねん。
AIが地方都市を勧めた理由は、生活費を抑えやすく暮らしにゆとりが生まれること、自然や地域コミュニティに触れやすいこと、リモートワークの普及で都心を離れてもキャリアを築きやすいこと、などです。
ここで箕輪さんが、二つの相談の違いを鮮やかに整理します。「働くか」で考えると東京、「住む・生活する」で考えると地方。同じ二択でも、軸が変われば答えが変わる、というわけです。
箕輪さんは各地を回る中で、信じられないほど綺麗な場所が普通にあると言います。「ここで生活したら幸せだろうな」と思うことも多いそう。一方、東京育ちのけんすうさんは地方の感じ方があまりわからない、と正直です。
東京好きの正体は「すぐ行ける」安心感。ドタキャン許容論まで
箕輪さんがけんすうさんに、地方への憧れがないのか尋ねます。けんすうさんは自然への憧れは一応あるけれど、釣りや山登りをしたいわけではない、と。意外なことに、箕輪さんの方が「田舎でゆっくり暮らす」ことに一定の憧れがあると明かします。
田舎で東出さんみたいな感じで暮らすことに一定憧れは常にあります。
でもできるかって言われるとだるいっすよね。
けんすうさんが自分の東京好きを掘り下げると、意外な理由が出てきます。トラブルが起きたときに現地へ行けない、というプレッシャーが嫌なのだと。クライアントが怒っていて、すぐ謝りに行かなきゃいけないときに、すぐ行ける安心感が好きなのだそうです。
もっとも、実際にそんな場面はほとんどない、とけんすうさんは苦笑い。それでも「30分後から収録」を忘れていたときに、さも覚えていたような顔で駆けつけられる、そんな余白が東京の利点だと二人は認め合います。
何の打ち合わせだよこれって思って、5分後「今どこいますっけ」「あ、この打ち合わせだ、今向かってます」みたいな。
わかる。
そこから話は脱線し、遅刻やドタキャンで怒られなくなった、という二人の近況に。むしろドタキャンされると予定が空いて嬉しい、自分はドタキャンしてあげてるんだ、とまで盛り上がります。
逆に遅刻されたりドタキャンされると嬉しいもん。予定空いたって思うよね。
最後は完全に余談。ドタキャンしたら相手にマッサージのチケットを送るサービスを作ろうか、という思いつきで一盛り上がりします。空いた時間はマッサージに接続する、という発想です。
ドタキャンしたら、その人の一時間をこのサービスに接続するみたいな(サービスを立ち上げようかな)。
そんな脱線を経て、もっちゃんさんへの結論は「地方都市に住んでください」に落ち着きました。働く軸なら東京、住む軸なら地方。二人の実感とAIのご神託が、きれいに噛み合った回でした。
まとめ
AIのご神託を入り口に、挑戦の始め方と「東京か地方か」を二人の実体験で掘り下げた回でした。始めるコツも、住む場所の選び方も、要は「何を基準にするか」次第だという着地です。
- 始めない人は完成形を思い描き、始める人は今ある道具で雑に始める。まずは超えられるハードルから入る
- オリーブ栽培も「一本だけ」「手でやる」から。ハードルは思い込みで高くなっているだけのことが多い
- 東京への引き抜きはリスクが小さく、刺激と人脈は若い時ほど掛け算になる。個人開発とのトレードオフは思い込み
- 同じ「東京か地方か」でも、働く軸なら東京、住む・生活する軸なら地方と答えが変わる
- けんすうさんの東京好きの正体は「トラブル時にすぐ行ける」安心感。実際に行く場面はほぼないという余白も含めての魅力





