📝 エピソード概要
1972年の札幌五輪、連合赤軍事件、ミュンヘン五輪テロ事件から50年という節目を切り口に、過去の過激派運動と現代の社会運動の変容を考察します。連合赤軍の「山岳ベース」に隠された子育てコミュニティとしての側面や、スピルバーグ映画『ミュンヘン』が描く暴力の連鎖など、歴史的事件を現代のジェンダー観や「脱成長」の視点から再解釈。五輪という装置が持つ公共性と、現代のカジュアルな反対運動の行方を鋭く分析する時事放談です。
🎯 主要なトピック
- 1972年という特異点: 札幌五輪、パンダ来日、連合赤軍事件が重なった50年前の世相を振り返ります。
- 連合赤軍の「水筒事件」: 些細な水筒の持ち込みを巡る対立が、12人の連続リンチ殺人へと発展した異常な心理を考察します。
- 子育てユートピアとしての山岳ベース: 桐野夏生氏の著作を引用し、軍事訓練の場が実は「次世代の革命戦士を育てるコミュニティ」を目指していた新事実に触れます。
- 映画『ミュンヘン』と家族主義: 1972年の五輪テロを描いたスピルバーグ作品を通じ、革命と生活(家族)の相克を描き出します。
- 反五輪運動の変遷: かつての世界同時革命という大義から、現代の「誰でも参入しやすい反対運動」へと変容した左派の潮流を分析します。
- スポーツの公共性と商業主義: 五輪が担うマイナー競技の保護と、サッカーW杯のような純粋な商業主義の違いを論じます。
💡 キーポイント
- 連合赤軍事件の再解釈: 単なる凄惨な事件としてだけでなく、当時のリーダー層にあった男女平等の志向や、生活と革命の分離というジェンダー的側面から捉え直しています。
- 「反五輪」のカジュアル化: 現代において、巨大資本や開発主義の象徴としての五輪は、最も共感を得やすい社会運動のターゲットになっているという指摘。
- 公共性の矛盾: スケートボードが五輪種目として脚光を浴びる一方で、街中では禁止されるといった、行政が掲げる「公共性」と現実の乖離を批判的に提示しています。
- スポーツの未来予測: 巨額の資金が動く一部のメジャースポーツが生き残る一方で、五輪の衰退によってマイナー競技が消失する可能性を示唆しています。

