📝 エピソード概要
ライターの速水健朗氏が、自身が好む「飛行機が墜落する映画」をテーマに、映画におけるサスペンスの構造や名監督たちのこだわりを語ります。単なるパニック描写に留まらず、キャラクターの伏線や監督の作家性、さらには映画の歴史と「事故」の密接な関係について考察。飛行機事故という最悪の事態をエンターテインメントとして描くことの本質に迫るエピソードです。
🎯 主要なトピック
- 『ダイ・ハード』の巧みな伏線: 主人公マクレーンの飛行機嫌いが、高所でのアクションやハイテクテロへの対比としてどう機能しているかを解説します。
- 『フライト』の背面飛行シーン: 冒頭30分の圧倒的な緊迫感と、凄腕パイロットの依存症という重いテーマを扱うロバート・ゼメキスの演出を評価します。
- 『宇宙戦争』が描く日常の崩壊: 宇宙人の攻撃そのものよりも、朝起きた時に目の前に広がる旅客機の残骸がもたらす「笑えない恐怖」を考察します。
- 『TENET』とノーランの実写主義: クリストファー・ノーラン監督が本物のボーイング747を破壊したエピソードを引き、監督の事故描写への執着を分析します。
- 機内上映の編集と『紅の豚』: 航空機内では墜落シーンがカットされるという裏話や、JAL上映用でありながら墜落を描いた宮崎駿監督の異例の対応を紹介します。
💡 キーポイント
- 飛行機墜落の恐怖は「次に何が起こるか」というサスペンスの本質と似ており、それが傑作を生む要因となっている。
- スピルバーグの自伝的映画『フェイブルマンズ』が示す通り、映画作りと「事故の再現」には密接なつながりがある。
- 現実では絶対に起こってほしくない最悪の事態を、あえて精巧に描き出すことこそが映画監督の作家性の現れである。
- 『テネット』の主演が『フライト』の主演の息子(ジョン・デイビッド・ワシントン)であるという、飛行機映画における奇妙な縁。

