📝 エピソード概要
COTEN深井龍之介氏とNEWPEACE高木新平氏による、ビジネスと哲学、そして現代社会の「絶望と希望」に焦点を当てた濃密な対談です。深井氏は、歴史や社会科学に基づき、未来への強い危機感(絶望)を持ちつつ、自身を「極めて現実的なビジネスパーソン」と位置づけます。
本エピソードでは、従来の競争や成功モデルの模倣ではない、モラル(倫理)駆動のチームワークや、時代の転換期における経営者の役割の変化が深く議論されました。日本企業が世界を引っ張る「覚悟」と、絶望の先にこそ見出せる希望の存在が、率直な言葉で語られています。
🎯 主要なトピック
- 現実的な絶望と個人の使命感: 深井氏が抱える、15〜20年後に世界が危機的状況になる可能性に対する強い絶望感と、この人生で自分ならではの「再現されない現象」を起こすことへの欲求。
- 「ビジネスパーソン」としての自認と特殊性: 文化人として見られがちな中で、自身を明確なアントレプレナー・経営者と認識。その特異な立ち位置を、時代の変わり目に求められた「千利休」になぞらえて分析。
- 時代の転換期における経営者の役割: 従来の戦争に強い武士が官僚になったように、現代のビジネスパーソンは、単なる経済活動から「意味」や「哲学」、そして統治や善性を担う役割へと変化しているという考察。
- 日本企業が失っているもの: 企業が失っているのは「自信」ではなく、社会的な「善性の出し方」であるという指摘。外圧ルールを模倣するのではなく、内的な動機(モラル)に基づく活動の重要性。
- 相互扶助は人間的欲求: モラル駆動のチームワークや相互扶助は、理想論ではなく人間が本来持つ自然な欲求であり、組織や制度はその欲求を基盤に構築されるべきであるという主張。
💡 キーポイント
- 深井氏は、自身の議論は理想論ではなく、哲学・社会科学・歴史を徹底的に研究した結果、導き出された「最も現実的な内容」であると強く主張する。
- 失われた30年は、シリコンバレーなどに代表される「外圧ルール」を模倣しようとしたことの帰結ではないかという問題提起が行われた。
- 他者の喜びがインセンティブにならないビジネスモデルや、表面的な成功を再現することには根本的な興味がないという、深井氏の美学が示された。
- 既にある制度やルールが変わらない根拠はないとし、未来への後悔を避けるために今すぐ行動し、日本企業が世界を引っ張る「覚悟」を持つべきである。
- 絶望と希望は表裏一体であり、現状に深く絶望しているからこそ、その裏側にある希望を強く見出そうとする姿勢が生まれるという結論。
