📝 エピソード概要
クラフトチョコレートブランド「Minimal - Bean to Bar Chocolate」CEO、山下貴嗣氏のルーツと初期キャリアに迫る前編。日本のチョコレート業界における革新的なビジネスモデル「Bean to Bar」の解説から始まり、自身の幼少期から新卒入社までの道のりを深掘りします。
学生時代のサッカーでの挫折や東大受験の失敗といった「一番になれなかった」経験が、いかにして物事の本質を追求する探究心と、構造を読み解きハックする戦略眼を磨き上げたのか、そして彼がなぜ困難なゲームに挑戦し続けるのか、その思想の原点に迫ります。
🎯 主要なトピック
- Minimalの事業概要とBean to Bar: チョコレート製造の歴史的な分業体制を解説し、Bean to Barがカカオ豆の仕入れから板チョコ(Bar)の製造・販売までを一貫して行う「製造小売」のスタイルであることを説明。
- 幼少期とサッカーでの挫折: 岐阜で男3兄弟の次男として育ち、構われなかった環境が独立心を育む。中学時代は強豪サッカー部に所属するもセンスがないことを自覚し、頭脳戦でレギュラーを目指す戦略眼を磨く。
- 部活崩壊と進学への転換: 顧問の体罰などにより部活が崩壊し、最後の大会で不完全燃焼を経験。このエネルギーを勉強に注ぎ、地域でトップの進学校(岐阜高校)へ進学。
- サブカルチャーへの傾倒: 中学生でアメリカ古着の買い付けに同行したのを機に、裏原ファッションやクラブカルチャーといったサブカルチャーを深く掘り下げ、東京への憧れを強く抱く。
- 東大受験の失敗と浪人拒否: 「一番」を目指し東大を受験するも、わずか5点差のA落ちで不合格。浪人を拒否し、学費が比較的安かった慶應義塾大学商学部に進学を決める。
- 外資系金融への挑戦: 大学ではトップティアへの執着から外資系投資銀行(IBD)を目指すが、早期リタイア(FIRE)を夢見る先輩たちの姿に「面白くない」と違和感を覚える。
- 仕事への価値観の確立: 市場経済の中で価値を証明し、「困難なゲーム」のルールをハックし続けることに楽しさを見出すという、独自の仕事観を確立。
- リンクアンドモチベーション入社: トップティアへの執着と、熱量ある組織への興味から、当時の新進気鋭のコンサルティングファーム、リンクアンドモチベーションへの入社を決意。
💡 キーポイント
- 「次男っぽさ」とは、親に放任された結果得られた早期の独立心と自由な意思決定能力である。
- 外資系金融のキャリアよりも、「経済のゲームで価値を証明し、新しい社会課題を解決し続ける」ことの方が魅力的であると感じた。
- 根底にあるのは「好奇心の奴隷でありたい」という強い欲求と、常に挑戦し続けたいというモチベーション。
- 人生で主要な分野(サッカー、学業、受験)で「一番になれなかった」という事実が、現在の探究心と事業への執着の最大の原動力となっている。
- 若い頃は「何者でもない自分」への焦りから、分かりやすい成功基準である「世の中で一番高い山」を制覇することを目指していた。

