📝 エピソード概要
本エピソードでは、Minimal CEOの山下貴嗣氏が、外資系コンサル時代に経験したキャリアの挫折と成長、そしてチョコレート事業に賭ける覚悟について語ります。
成績最下位からの事業急成長、そして「人の気持ちが分からない」ことによるマネージャー時代の大失敗を通じて、結果とチームマネジメントの本質を追求。日本の競争優位性への問題意識から「ものづくり」での世界貢献を目指し、Minimalを設立。創業数年で安定した事業を「自己満足」と断じ、世界を変えるインパクトのためにカカオ取扱量を最重要KPIに設定し、本格的な事業拡大へと舵を切る転機が描かれます。
🎯 主要なトピック
- 新規事業での挫折と結果主義の痛感: 新卒配属された新規事業で1年半成績最下位となり、会社の総会から事業部のスライドが漏れる屈辱を経験。「どれだけ頑張っても社会に価値を出さなければ意味がない」という経済の現実を学ぶ。
- Jカーブ成長とコンサルティングスキル: 地道な努力が実を結び、事業は3年で25億円規模に急成長。膨大な業界リサーチ(100本ノック)を通じて、企業の事業構造と組織変革の接続点を深く理解する。
- マネージャー時代の失敗と教訓: 26歳でマネージャーに昇進するも、個人の能力に依存したマイクロマネジメントの結果、チーム成果は激減。優秀な個人の集団(メッシ11人)では勝てないことを悟る。
- マネジメントスタイルの転換: 成果を認められない悔しさから、優秀な上司に教えを乞い、矢印を部下に向けた「個性を伸ばす適材適所」のマネジメントへスタイルを転換する。
- 日本の競争優位性の発見と起業の動機: グローバル人材育成の案件で、日本人の「空気を読む力」がグローバルな会議で強みになり得ると発見。日本の豊かさを次世代に残すため、量ではなく質で勝負する「ものづくり」で世界貢献を目指す。
- Minimal創業と自己満足からの脱却: Bean to Barチョコレートに出会い、世界を変える手段としてMinimalを創業。事業が安定した4年目に、「これでは世界は変わらない自己満足だ」と危機感を覚え、経営の方向性を問い直す。
- KPIをカカオ取扱量へ再設定: 世界のカカオ市場にインパクトを与え、カカオ産地の貧困解決に貢献するため、KPIを「扱うカカオ豆の量」に設定。世界的なブランドを目指し、事業拡大路線へと転換した。
💡 キーポイント
- 成功体験よりも、新規事業における「ドベ」の経験が、経済においてプロセスよりも結果の重要性を認識させる最大の転機となった。
- 「メッシ11人では勝てない」という例えは、プレイヤーとして優秀な個人のやり方をチーム全体に強要することの危険性を端的に示している。
- グローバルな舞台において、日本人が持つとされる「空気を読む力」は、実は会議を収束させるファシリテーション能力として重宝される可能性がある。
- Minimal創業の根源は、チョコレートへの愛好だけでなく、「日本経済が質で外貨を稼ぎ、豊かさに貢献する」という大きな社会貢献の思想にある。
- 創業から数年経て、心地よい安定を捨て、「カカオ取扱量」をKPIに設定することで、単なる美味しいチョコレートブランドではなく、社会変革を志す企業としての覚悟を再定義した。

