📝 エピソード概要
本エピソードでは、サイバーエージェント専務執行役員・飯塚勇太氏が、学生時代のSNS「my365」の大成功と、その後のシロク設立、そして異例の化粧品事業「N organic」誕生の裏側を語ります。
アプリ事業の限界からB2Bサービスを経て、誰も手を出さなかった社内の「都市伝説」を破りD2C市場に参入した逆算思考を紹介。また、有形商材での顧客からの感謝や、大規模経営における自己変容の重要性など、起業家から経営者・役員へと進化する過程で得た深い洞察が詰まっています。
🎯 主要なトピック
- my365の爆発的ヒットとサイバーエージェントへの参画: 飯塚氏が学生時代に開発した写真共有SNS「my365」が短期間で100万DLを達成。高額なサーバーコストをポケットマネーで賄う中、藤田晋氏の提案によりシロクが設立され、事業が引き継がれた。
- B2CからB2Bへの業態変更と黒字化: my365がInstagramなどの巨大プラットフォームに対抗困難と判断し撤退。短期間での自立成長とキャッシュフロー確保のため、プッシュ通知B2Bサービスに転換し、黒字化を達成した。
- サイバーエージェントのタブーを破った化粧品事業への挑戦: 柳井氏の経営哲学(逆算思考)に基づき、EC・在庫保有という社内の前例がない領域へ挑戦。再春館製薬所などに代表される単品通販(D2C)モデルの収益性の高さに可能性を見出した。
- BtoC有形商材ビジネスの魅力とブランド成長の教訓: 無料サービスと異なり、お金を頂いて感謝されるビジネス(化粧品)に純粋な喜びを発見。一方で、ブランドはインターネットサービスのように急加速するのではなく、時間をかけて適切な速度で育てるべきだと学んだ。
- 役員としてのスタンスと自己変容の追求: 24歳で執行役員に就任。経営者として、社長に迎合せず建設的な意見を述べることを意識。また、自身の主観が強い「自己主導型」から、客観的な視点を取り入れた「自己変容型」への進化が、大きな組織を率いる上で不可欠だと認識した。
💡 キーポイント
- 「前例がないなら作ればいい」というマインドセットに基づき、誰も手を付けていなかったEC領域に挑戦し、N organicを成功させた。
- D2Cビジネスモデルは、日本の地の利(製造やストーリー性)を活かせる点で、グローバル展開において大きな強みがある。
- サービスの種類によって適切な成長速度は異なり、ブランドビジネスにおいては、急激な成長は商業的な要素が強調され、顧客離れを招くリスクがある。
- 大規模な経営では、自己の強い信念(主観)と、社会や組織全体を俯瞰する客観視のバランスが極めて重要である。
- 飯塚氏は、自身の「自己主導型」の特性を理解し、客観視を養うための意識的なトレーニング(脳のスイッチ切り替え)を実践している。
- 今後も、得意な「事業やサービスを作る」という領域で打席に立ち続けることが、自分自身と社会にとって最善であると考えている。

