東京国立博物館で催されていた特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」。
仏像に興味のあるハマナカと、仏像にあまり馴染みのないどてらい&さかまさみが、ノリと勢いで展示へ。
漢字が読めずに導入文で止まる二人、空いている作品から攻めるハマナカ。仏像の造形、ポージング、四天王のキャラ、推し仏像、グッズ売り場まで、見方は三者三様。
エンジョイ勢の運慶展。今日もお聴き流しください。
目次
- 00:00 運慶よく知らないけど、いま、会いにゆきます
- 02:28 漢字の読めない大人たち
- 04:13 紙折り師の効率的な回り方
- 10:05 今にも動き出さんとする躍動感
- 15:32 弥勒菩薩の静かなる圧にサーセン
- 18:31 四天王吹き替え遊び
- 21:45 それぞれの推しメン討論会
- 30:18 さかまさみはツボにはまる
- 36:14 エンジョイ勢の運慶展
要約
- 00:00 運慶よく知らないけど、いま、会いにゆきます
今回は、ハマナカ、どてらい、さかまさみの3人で東京国立博物館の運慶展へ行った報告回。仏像に興味のあるハマナカと、あまり馴染みのないどてらい・さかまさみが、それぞれまったく違う視点で展示を味わっていく。
- 02:28 漢字の読めない大人たち
展示室に入って早々、どてらいとさかまさみは入口の解説文で足止めを食らう。仏教用語と漢字に引っかかりながら一文ずつ読み進める二人と、まず空いている作品へ向かうハマナカ。初手から鑑賞スタイルの違いがくっきり出る。
- 04:13 紙折り師の効率的な回り方
ハマナカは、混雑している展示では、まず全体をざっと回り、空いている作品から見るという。展示は時計回りに見るものだと思っていた初心者組は、その動きに驚く。展示を見る前から、三者三様の処理モデルが立ち上がっている。
- 10:05 今にも動き出さんとする躍動感
運慶の仏像の魅力として、ハマナカは躍動感や筋肉表現、リアルな造形を挙げる。どてらいは、四天王のポージングに武道的な合理性を見出し、止まっているのに次の一手が宿っている気配を感じる。
- 15:32 弥勒菩薩の静かなる圧にサーセン
弥勒菩薩の表情について、どてらいとさかまさみは「不機嫌そう」「ふてぶてしい」と感じ、思わず謝りたくなるような静かな圧を見る。後ろにいる世親と無著にも妙な人間関係を見出し、仏像鑑賞はいつの間にか劇場鑑賞へ変わっていく。
- 18:31 四天王吹き替え遊び
どてらいは、仏像を見ているとどうしても吹き替えをしたくなるという。四天王や世親、無著の表情から会話を勝手に想像し、展示室の荘厳な空気の中で群像劇が上演されていく。
- 21:45 それぞれの推しメン討論会
四天王をアイドルグループのように見立て、3人はそれぞれの推しについて語り合う。キャラクター性を見るどてらい、質感や表情を見るさかまさみ、造形や重心を見るハマナカで、同じ像でも視点がまったく違う。
- 30:18 さかまさみはツボにはまる
グッズ売り場では、仏像のブロマイドやアクリルスタンドを見ながら、どてらいとさかまさみがさらに盛り上がる。真面目な展示であればあるほどコメディフィルターがかかり、二人はツボにはまっていく。
- 36:14 エンジョイ勢の運慶展
終盤では、運慶作品の時代背景や仏像文化の広がり方にも触れられる。仏像に詳しくなくても、それぞれの補助線があれば展示は楽しめる。3人は次の鑑賞の扉も開いていく。
漠然なる気付き
- 美術展や博物館は、詳しい人だけのものではない。詳しくないからこそ勝手な物語や補助線が立ち上がる。
- 展示の見方には処理モデルが出る。ハマナカは効率重視、どてらいとさかまさみは入口の文章から丁寧に引っかかっていくタイプである。
- 漢字が読めないことは、悪いことばかりではない。立ち止まることで世界観をじわじわ浴びることになる。
- 運慶の仏像は、静止しているのに動き出しそうな気配がある。
- 武道の補助線を引くと、仏像のポージングが急に「構え」として見えてくる。
- 仏像にはキャラクター性がある。四天王はもはや推しメン討論の対象になる。
- どてらいの劇場フィルターは、荘厳な展示すら群像劇に変えてしまう。
- さかまさみは、真面目な展示の中にある哀愁やズレに反応する。
- ハマナカは造形と制作プロセスに目が向く。紙折り師らしい視点である。
- 同じ展示を見ても、歴史、造形、物語、キャラクター、グッズ、武道、笑いなど、入り口はいくらでもある。
- 第11.5回は、仏像に詳しくないエンジョイ勢が、好き勝手に見て、笑って、学び、次の鑑賞へ興味を持つ回だった。
本日の漠然マイスター
- ハマナカ
紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。
漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質。
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- どてらい
物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆。
漠然スタイルは「イタコ」。単なる容れ物志向の男。
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- さかまさみ
写真家。ガスメーターをこよなく愛する人。
漠然スタイルは「一期一会」。瞬間最大風速系マイスター。
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