48件のトリビアに300票弱。アワードはどれだけ盛り上がった?
サイエントークのトリビアアワードは、1分以内で一番耳を奪う話を決める企画です。リスナー投票で最も票を集めたトリビアには、トリビア大賞としてAmazonギフト券3000円分が贈られます。
トリビアアワードには、レン賞とエマ賞という審査員賞もあります。レンさんとエマさんがそれぞれ選び、受賞者にはAmazonギフト券1000円分が贈られます。
トリビアアワードへの応募は全部で48件あり、すべて過去のエピソードで配信されました。投票は1人最大3票で、集まった票は300票弱にのぼったといいます。
トリビアアワードの反響は、LINEのオープンチャット「サイエンチャット」でも大きかったようです。エマさんによると、チャットではゴキブリの話で特に盛り上がっていました。
投票にはコメント欄も付けられていて、多くのリスナーが感想を書いています。「会社の朝礼で話します」「友達との会話のネタにしました」という声や、3回に分けた配信を「長尺を感じずに楽しめました」という声が紹介されました。
ほかにも、トリビアアワードのコメントには「3つに絞るのが難しかった」「10票ぐらい欲しかった」という声がありました。「エマさんのコメントが正直すぎる」という指摘には、エマさんが「すいません」と応じています。
生物や生態学が好きな高校3年生からは、「科学って自由だなと感じました」「自分が普通に生きていたら知らなかったことがたくさん学べて興味が広がります」というコメントが届きました。エマさんはこのコメントを「模範解答みたい」と喜んでいます。
「鯛は一夫一妻」へのツッコミは文化の否定だったのか?
トリビアアワードの反響には、少しネガティブなコメントも1〜2件ありました。きっかけは、鯛が一夫一妻制で、釣るともう1匹釣れるから結婚式で食べられる、という投稿トリビアです。
レンさんとエマさんは配信中にこの鯛のトリビアを調べ、一夫一妻制ではないかもしれないと話して、少しいじってしまいました。投稿者とはSNSでつながっていたため、レンさんは「いじっちゃってすいません」と伝えたそうです。
レンさんが「結構いいコメント」として紹介したのが、鯛の部分でモヤモヤしたというリスナーの意見です。
「魚は乱婚で真実じゃない。ガセでは?」っていう強い言葉が結構並んでいて、この風習自体を若干ディスり気味に批判されているように感じました。科学的根拠がないという指摘だったのですが、そもそもこうした民俗や習慣に科学的根拠を求めすぎるのは、ちょっと問題があるのではないかと思います。
このリスナーは例として、長寿を願って鶴や亀をあしらったものを贈る日本の文化を挙げています。「鶴は千年亀は万年」といっても実際にはそこまで生きないものの、縁起がいいから使われているという指摘です。
レンさんはこの指摘を「本当に最もだな」と受け止めました。エマさんも、鯛には「めでたい」にかけた意味もあると話しています。
めでタイだから鯛を使うっていうところもあるじゃん。(鯛の)文化は全然いいと思う。
その文化自体を否定するような、ディスってるような感じに捉えられてしまったのであれば申し訳なかったね。
レンさんは、言われないと気づけなかった点だったと認めています。そのうえで、文化を否定するつもりはないことと、鯛の繁殖が実際にどうなのかは文化とは別の問いであることを分けて整理しました。
真鯛は本当に一夫一妻?集まった情報からわかったこと
鯛の繁殖について、レンさんは「知っている人はいませんか」とリスナーに呼びかけ、いくつか情報が集まりました。結婚式で食べるのは真鯛ですが、真鯛そのものを直接調べた決定的な研究は見つからなかったといいます。
一方で、鯛の仲間のクロダイには、遺伝子解析で複婚性、つまり一夫一妻ではないことを示した研究があります。また真鯛については、10トン水槽で飼うと集団で繁殖行動を行うという情報もありました。
ただし、真鯛が自然環境でどう繁殖するのかはわかっていません。レンさんは、人工的な環境で一夫一妻ではなさそうなことから、おそらく一夫一妻ではないだろうと言える程度だと慎重に話しています。
でも意外とそれ(真鯛の繁殖)わかってないんだっていう面白さもない?
面白い。だからもうこれトリビアでいいじゃん。
エマさんは、一般には「鯛は一夫一妻だから結婚式に使われる」と言われるけれど、研究では違う可能性がある、という形そのものがトリビアになると話しました。
鯛の議論の反響として、以前コラボした『たべものラジオ』の武藤太郎さんが、なぜ結婚式で鯛が食べられるようになったのかを文化面から詳しく解説するnote記事をすぐに出してくれました。赤い食材が神聖なものとして扱われることや、魔除けとの関係にも触れた内容だといいます。
魚食系のポッドキャスト『ジャンクフィッシュ』も鯛の話題に反応したそうです。レンさんは、多くの人が鯛でざわざわして調べてくれたことを「これはこれで良かった」と振り返り、エマさんも「いい話題提供だった」と話しています。
鯛のトリビアの投稿者からは「ガセ情報だったみたいでごめんなさい」という連絡もありました。2人はむしろ送ってくれたことに感謝していると伝えています。大喜利型のトリビアや「ミラノ風ドリア」の投稿者など、いじってしまったほかの投稿者もSNS上で楽しんでいたようです。
第5位は、スマホのカレンダーに残る1582年の「10日間の空白」
ここからトリビアアワードの結果発表です。文字部門と音声部門は横並びで投票され、上位にはどちらの部門も入りました。第5位は12票を集めた、文字部門エントリー番号17番「スマホのカレンダーにバグがある」です。
第5位のトリビアは、スマホのカレンダーで1582年10月を開くと、4日の次がいきなり15日になっていて10日短い、という内容です。投稿では、これは不具合ではなく「歴史の仕様」だと説明されています。
当時使われていたユリウス暦 ── 古代ローマのユリウス・カエサルが導入した暦。1年を365.25日とするため、実際の太陽年との差が少しずつ積み重なりましたは少しずつ季節とずれ、16世紀には春分の日が本来の3月21日から3月11日頃まで早まっていました。そこで1582年に10日分をスキップしたのが、グレゴリオ暦 ── ローマ教皇グレゴリウス13世が定めた暦で、現在世界の多くの国で使われています。うるう年の規則を改めてずれを小さくしましたへの改暦だと紹介されています。
暦のずれ
ユリウス暦が少しずつ季節とずれていった
春分が早まる
16世紀には3月21日から3月11日頃にずれた
10日をスキップ
1582年10月4日の翌日を15日にした
スマホに残る
アプリによってはカレンダーにこの空白が表示される
レンさんとエマさんは配信中に自分のカレンダーで探したものの、見つけられなかったそうです。ただ、表示できたというコメントもあったといい、カレンダーアプリによって違うのかもしれないと話しています。第5位の投稿者はぶちぶちさんでした。
第4位「AIもサボりたがる」。50mロボットはどう倒れる?
第4位は13票の音声部門、支部長さんの「AIもサボりたがる」です。エントリー番号2番で、配信の序盤に紹介されたトリビアでした。
第4位のトリビアのテーマはリワードハッキング ── AIが報酬の設計の抜け穴を突き、設計者の意図とは違うやり方で高い報酬を得てしまう現象。強化学習の分野でよく知られた課題ですです。強化学習では成功に報酬を与えるルールを作りますが、ルールに抜け道があるとAIはそこを的確に突いてくるといいます。
投稿の例では、研究者がAIに「50mをできるだけ速く走るロボットを考えろ」と指示すると、AIは身長50mのロボットを作って前に倒れるという答えを出してきます。投稿は、AIを賢くするより、AIがズルできないルールを作るほうが難しいこともあると締めくくっていました。
コメントでは「AIの可愛さが詰まっていて大好き」という声が届いています。一方でレンさんは、サボっていると言えるのかと少し引っかかりました。
サボってんのかな、これ。サボってるって言うんか。
まあでも効率的に走る方法を考えるのを放棄してるっていう意味ではサボってんのか。
そこからレンさんは、50mのロボットがどんな形なのか、どう倒れるのが一番速いかまで考えているのかと細部が気になり始めます。エマさんが文章で答えが返ってくるのではと言うのに対し、レンさんは設計図のようなイメージを思い浮かべていました。最後は「50mになる時点で間違ってるから」と笑いに落ち着いています。
第3位その1、月の出・月の入りは太陽と何が違う?
第3位は14票で2つが並びました。1つ目は音声部門のエントリーナンバー1番、工業高校農業部の牛若さんとマスボウさんによる「科学トリビアクイズ」です。
第3位のクイズでは、日の出・日の入りは太陽の一番上のへりが地平線にかかった時だと前置きしたうえで、月の出・月の入りのタイミングが問われます。正解は、月の中心部分が地平線にかかった時です。理由は、月には満ち欠けがあり、常に真ん丸というわけではないからだと説明されていました。
一番上のへりが地平線にかかった時
中心部分が地平線にかかった時(満ち欠けがあるため)
エマさんは、1番目からレベルの高いトリビアだと感じて強く印象に残ったそうです。レンさんは、クイズで「なるほど」と言っているマスボウさんが全然納得していなさそうなところが面白いと話しましたが、エマさんにはそう聞こえなかったようです。
レンさんは月の出や月の入りを見てみたいものの、都市に住んでいると地平線が見えません。それでも月に注目するようにはなったと言います。エマさんは別の点に感心していました。
誰かがちゃんと考えてこの定義(月の出・月の入り)作ったんだなって思って。
レンさんは、月の中心をどう決めるのかという問題もあると付け加えます。エマさんは、月の出・月の入りは日の出・日の入りほど重要ではないので多少ずれていてもいいのでは、と話しました。
第3位その2、証明写真機からセガが生まれた?
第3位の2つ目は文字部門、エルデシュさんの「ローゼンさんが輸入した機械」です。駅前にある証明写真機は、1953年にアメリカ人のローゼンさんが日本に輸入したのが始まりとされている、という内容でした。
証明写真機のトリビアによると、それまで3日かかった証明写真が2分で仕上がると話題になり、1年で100台以上設置されました。ローゼンさんはその後ピンボールやジュークボックスも輸入し、1965年に日本娯楽機械と合併します。
合併後の社名は、日本娯楽機械の英語名「サービスゲームス」を略したセガです。後にソニックや龍が如くを生み出すゲーム会社につながった、と投稿は締めくくっていました。
エマさんは、このトリビアを聞いてから証明写真機に注目するようになり、旅行先のフランスの駅でも見かけたといいます。話は、韓国では写真館で撮って大きく加工するのが当たり前らしい、という話題に広がりました。
さらに2人は、自分たちの結婚式の前撮りも韓国風で、加工の強さを選べたことを思い出します。エマさんは部位ごとに細かく調整したと言い、レンさんにはその記憶がありませんでした。
マジ?もう虚構じゃん虚構。なにそれ。
虚構ですよ、私たちの(ウェディングフォト)。
最後にエマさんが「関係ない話しちゃった」と脱線を認め、レンさんが「証明写真機から世界が始まってる的な」面白さだとまとめて第3位の紹介を終えました。
第2位、モモンガとムササビはどう見分ける?
第2位は16票です。レンさんによると、10票台のトリビアが非常に多く、300票弱のうち第2位でも16票というほど票が分散していました。ほぼ全部のトリビアに票が入ったといいます。
本編では流さずnoteで公開した青春アレディヒート青春アレディヒートさんのうんこのトリビアにも、そこそこ票が入っていました。過激な内容のため、聞きたい人だけが聞けるようにした投稿です。
第2位は文字部門、エリムスさんの「モモンガとムササビの見分け方」です。どちらもリスの仲間で木から木へ滑空する哺乳類ですが、違いを答えられる人は少ないのでは、という問いかけから始まります。
小さいハンカチサイズで、体を広げると四角形。ペットとして飼える
大きい座布団サイズで、体を広げると五角形
エマさんは「めっちゃ可愛くて癒された」と振り返ります。レンさんは前回の収録後すぐに調べ、ムササビの大きさに驚いたそうです。2人ともムササビを見た記憶がなく、飛ぶところを見てみたいと話しました。
コメントでも「ムササビ意外と大きいんですね」「可愛い」という声が多く、「可愛い」で票が入っていたといいます。途中経過では第1位だった時期もあったそうです。
第1位、ダイエットで痩せた脂肪はどこへ消える?
トリビア大賞に輝いた第1位は、少し差を開けて21票を集めた、よしやすさんの「ダイエットで減った体重はどう消える?」です。第2位とは最後まで競り合い、最後に逆転しました。
第1位のトリビアは、痩せた脂肪は汗や尿、便で出ると思われがちだが、実はほとんどが呼吸で外へ出ていく、という内容です。体が必要とすると脂肪は燃やされて二酸化炭素と水に変わり、約8割が二酸化炭素として呼吸で、残りの2割が水として汗や尿で出ていくと説明されていました。
脂肪をためる
食べたもののうち使われなかった分が脂肪として蓄えられる
脂肪を燃やす
運動などで必要になると二酸化炭素と水に変わる
約8割
二酸化炭素として呼吸で出ていく
約2割
水として汗や尿で出ていく
投稿は「痩せるというのは脂肪が燃焼して気体になって消えること」と締めくくられています。よしやすさんはポッドキャスト『そんなえりかの時間』そんなえりかの時間を配信していて、コメントには「さすが」「意外性がすごい」という声が寄せられました。
エマさんは聞き直して、ひとつ補足しています。
結局二酸化炭素と水になるわけだからさ、呼吸で空気として出ていくだけじゃなくて、結局そのおしっこと汗になっても出ていくよね。
もちろんもちろん。全部が呼吸っていうわけじゃないよ。
レンさんは、呼吸を頑張っても痩せるわけではないと補いつつ、呼吸で炭素が出ていると意識している人は少ない点にこのトリビアの面白さを見ています。エマさんも、吐く二酸化炭素は吸った酸素から生まれるだけだと思っていたと話しました。
レンさんは以前サイエントークで扱った酸素の発見の話にも触れ、呼吸は当たり前すぎるのに、何が起きているかは意外とわからないと話します。1分ぴったりで解説まで入った濃密な内容で、2人とも納得の第1位だと称えました。
エマさんの「印象に残った賞」は赤ちゃんの手とマイケル・ジャクソン
ここから審査員賞です。エマさんは本賞とは別に、印象に残ったトリビアが2つあるとして、副賞のような形で紹介しました。1つ目は、ヒスイさんの「赤ちゃんに握られた時の対策」です。
赤ちゃんのトリビアは、姪っ子を実験台にして、握ったものを離させる方法を開発したという内容です。赤ちゃんの手首を招き猫の手のように曲げ、手の甲を軽く押すと自然と手が開くといいます。投稿ではこの現象を「デーシスアクション」デーシスアクションと呼んでいました。
自分で開発したのを堂々と発表するっていう、その意気込みにちょっと感動して。
これ(赤ちゃんの手のトリビア)ってさ、多分まだこの姪っ子ちゃんのサンプル一つだけだから、本当に真かどうかわかんないよね。
エマさんは、検証が足りないため本賞には選べないと判断しつつ、一番印象に残ったと話しています。レンさんはこれを「トリビアの種枠」と呼び、聞きながら自分の手の甲を押した人がどれだけいたか気になると言います。2人とも実際に試し、手が開いたそうです。
2つ目は、ゆりかさんの「マイケル・ジャクソン、The King of Popはインディアナ生まれ」です。21秒しかない短い音声トリビアでした。
マイケルジャクソンはアメリカ生まれだなって思うから、そのアメリカの中のどこかの州で生まれるのは当たり前じゃないとか思っちゃって。
エマさんは、なぜこれがトリビアになるのか理解できず、音声の中のテンションとの違いに戸惑ったことが印象に残ったと話します。ディスりたいわけではない「愛のあるディスり」だと何度も断っています。
レンさんは、エマさんが淡々と解説する様子こそが一番面白いと笑いました。ゆりかさんはポッドキャスト『奏でる細胞』でトリビアの回を配信し、「爪痕を残せた」と喜んでいたそうです。
レンさんの爪痕枠は、ミラノ風ドリアとあぶらとり紙
レンさんも、赤ちゃんの手のトリビアは自分の印象に残った枠にも入ると話します。そのうえで、爪痕を残したトリビアとして挙げたのが、ミラノ風ドリアの大喜利型の音声トリビアです。
ミラノ風ドリアのトリビアは、フェニックスとユニコーンの合いびき肉やドラゴンの息で666年焼き上げたといった大げさな前振りの末に、「ミラノ風ドリアはミラノじゃ食べられないらしいよ」と落とす構成でした。エマさんは声優やお笑い芸人のような語りのクオリティを評価し、レンさんも内容が入ってこず何度も聞き直したと話しています。
レンさんがもう1つ挙げたのが「あぶらとり紙は金箔作りの副産物」です。金箔を約0.0001mmまで伸ばすとき、金を和紙で挟んで約3万〜5万回叩くと、紙の繊維がほぐれて密度が増し、毛細管現象 ── 細いすき間に液体が吸い込まれていく現象。ティッシュが水を吸い上げるのもこの働きによるものですで皮脂をよく吸う紙になるという内容です。
あぶらとり紙のトリビアでは、日本の金箔の約99%は金沢で生産される一方、一大消費地は京都で、使用後に残った紙を舞妓や芸妓、歌舞伎役者が化粧落としに使ったのが起源とされています。現在のあぶらとり紙の多くは金箔の副産物ではなく、紙だけを叩いて作ったものが主流のようだとも添えられていました。
投稿者はSNSで動画を見せ、金箔は非常に薄くなると光を通すという追加トリビアまで届けてくれたそうです。レンさんは、票数的にもトップ5に入ってほしかったと話しています。
レン賞はコウモリの声、エマ賞はモモンガ
レン賞に選ばれたのは、山猫さんの音声トリビア「人の耳でも聞けるコウモリもいる」です。コウモリは超音波で知られますが、種類によっては人の耳で聞けるほど低い声を出すといい、投稿者自身が録音した声も流されました。
コウモリのトリビアで投稿者は、録音した声はヤマコウモリだと思うものの断定はできないと慎重に述べています。近所では最近ほとんど聞かなくなったとして、保護のためにもコウモリに関心を持ってほしいと呼びかけていました。
レンさんは、自分で録音したガッツと「聞けるんだ」という驚きを選んだ理由に挙げています。エマさんは、年齢によって聞こえない人もいるかもしれないと話しました。
なんか若い人の方がさ、高い音聞けるとか言うじゃん。その、そういう領域に入ってるのかわかんないけど、この音(コウモリの声)が。
コメントでも「音声ならではのトリビアでへーと思いました」という声が多かったそうです。そしてエマ賞は、第2位のエリムスさんの「モモンガとムササビの見分け方」に決まりました。
エマさんは、赤ちゃんやモモンガのような可愛い系が好きだと話します。レンさんは自分の好みについて、特定の傾向はなく、単純に「へー」となるものと、意外さが欲しいと答えていました。
第2回トリビアアワードに向けて
すべての賞が出そろい、レンさんは投稿者と投票者に感謝を伝えました。集計が大変だと話していたレンさんには「まとめてくれてありがとう」というコメントも多く届き、やる気が出たといいます。
これはね、またやりたいね。まあ常設コーナーにしちゃうと多分だれちゃうんで。
レンさんは、時期を絞って開催したほうが一気に集まって盛り上がると考えています。エマさんの「年一とかね」という言葉を受けて、来年また開催したいと話しました。
レンさんはリスナーに、本を読んだり見聞きしたりしておもしろいと思ったことをメモし、第2回トリビアアワードでぶつけてほしいと呼びかけます。エマさんも、トリビアを集めようとする気持ちが気づきにつながるかもしれないと話しました。
ゼロと暗号「サイファー」はなぜ同じ語源なのか?
今月の「科学系ポッドキャストの日」のテーマは「ゼロ」で、ホストは技術者金丸のプラントライフ技術者金丸のプラントライフさんです。トリビアアワードにマクドナルドのハッピーセットのトリビアを送ってくれた人だといいます。この企画に参加するため、レンさんがゼロのトリビアを披露しました。
レンさんのトリビアは、「ゼロ」と暗号を意味する「サイファー(cipher)」が同じ語源らしい、というものです。サイファーは、番組のリスナーネーム「サイエンファミリー」の略称にもなっている言葉です。
レンさんによると、ゼロの起源は古代インド数学で「何もない場所」を意味する「シューニャ ── サンスクリット語で「空」や「何もないこと」を意味する言葉。仏教の「空」の概念とも結びついています」です。アラビア語に翻訳されて空虚や無を意味する「スィフル」になり、ここまではゼロとサイファーは同じ道をたどります。
古代インド
何もない場所を意味する「シューニャ」
アラビア語
空虚や無を意味する「スィフル」
ゼロへの道
1200年ぐらいにラテン語「ゼフィラム」、イタリア語「ゼフィロ」、方言で短縮されて「ゼロ」
サイファーへの道
古フランス語「シフラ」を経て「サイファー」。当初はゼロと同じ意味
サイファーが暗号の意味になった理由として、レンさんはゼロという概念の理解しにくさを挙げます。当時のヨーロッパではゼロのないローマ数字が公式に使われ、商人や銀行の人は便利なアラビア数字をこそこそ使っていたらしいといいます。
そのため「サイファーする」がまず「計算する」という意味になり、こそこそ使われたことから秘密のメッセージ、さらに暗号という意味になっていったそうです。エマさんは、以前番組で話したアラビア数字とローマ数字の話ともつながると喜びました。
じゃあ私たちのリスナーさんはゼロってことですね。
言い方悪すぎでしょ。誰もいないみたいじゃんそれ。
ポッドキャストアワードへの投票のお願い
最後は、トリビアアワードとは別の「ポッドキャストアワード」のリスナー投票のお願いです。投票は番組名とメールアドレスを入れるだけで、3番組まで投票できることがわかったといいます。
レンさんは、ほかの番組と迷っている人がいると聞き、好きな番組と一緒に『サイエントーク』も入れてほしいと話しました。エマさんは、去年は賞をもらえなかったので、まずはノミネートされたいと続けます。
レンさんは、受賞できればトリビアアワードももっと盛大にできるかもしれず、ポッドキャスト全体が盛り上がるきっかけにもなると考えています。その例として挙げたのが、今回の鯛の議論でした。
レンさんは、誰かの「わからない」に「知ってる人いますか」と問いかけ、情報が集まる仕組みに番組が持つポテンシャルを感じています。エマさんも、個人のポッドキャスターが取り上げてもらえる場は少ないとして、年1回の機会に投票してほしいと呼びかけました。
まとめ
48件の投稿と300票弱の投票で盛り上がったトリビアアワードは、順位の発表にとどまらず、鯛をめぐる議論や武藤太郎さんの記事、ゼロの語源のおまけまで広がりました。リスナーとともにわからないことを面白がる場になった回といえるかもしれません。
- トリビア大賞は21票を集めた「ダイエットで減った体重はどう消える?」。脂肪の約8割は二酸化炭素として呼吸で出ていく
- 鯛の一夫一妻説へのツッコミには「文化に科学的根拠を求めすぎでは」という声が届き、文化と生物学を分けて考える議論になった
- 真鯛の自然環境での繁殖はよくわかっておらず、「わかっていないこと」自体が面白さとして受け止められた
- レン賞はコウモリの声、エマ賞はモモンガとムササビ。赤ちゃんの手やミラノ風ドリアも印象に残った投稿として紹介された
- ゼロとサイファーはアラビア語の「スィフル」を共通の祖先に持ち、こそこそ使われた計算から暗号の意味が生まれたという



