最近のClaude Codeは何を言っているかわからない
岩切さんはまず、最近のClaude Codeへの不満を率直に口にします。仕事の出来栄えは素晴らしいのに、会話が通じにくくなったと感じているそうです。
マジでもうなんか本当に喋る気ある?みたいなところで思っていて。
昔のClaudeは「一番人間味のあるAI」として登場し、秘書のように寄り添う点が推されていたと岩切さんは振り返ります。しかし最近は、その印象が変わってしまったと話します。
あたかも秘書の、人間の秘書のように寄り添ってくれるっていうところを推していたんですけど、最近ちょっと個人的に違うんですよね。
岩切さんは、実際にClaude Codeへ「Noランの売上を伸ばすにはどうしたらいいか」と聞いてみたと言います。その一言目が問題でした。
売上を伸ばす一番効くレバーは、生成した動画自体が新規ユーザーを連れてくる、作るほど広がる仕組みと。
小松さんは、この「効くレバー」という語彙にひっかかります。いきなり聞いたことのない言葉が出てくる点が、わかりにくさの一因だと二人は指摘します。
なぜClaude Codeはわかりにくくなったのか
小松さんも、日々のやりとりで同じ違和感を覚えていたと語ります。指示に対する反応が飛躍しやすく、共感の一言のあと、いきなり大量の箇条書きが送られてくるといいます。
これやってねとか、これどうかな?って聞いたら、うんうんうん、なるほどね。で、その後に箇条書き五つ分量の文章が送られてくるみたいな。
その結果、二人とも冒頭を読み飛ばす癖がついたと話します。文章を雑に読む習慣がAIとのやりとりで増えたという実感です。
岩切さんは、こうなった理由をポケベルにたとえて説明します。送れる文字数に制限があると、一文字も無駄にできず、情報を圧縮する方向に進むという見立てです。
一文字もその、その無駄にできないんですよ、ClaudeCode目線は。
箇条書きは体言止めで句読点も省け、難解な用語は特定の状況を言い当てられるため、圧縮のために増えていったのではないか、と岩切さんは推測します。あわせて、Claude Codeがコーディングに特化しすぎた結果、人間とのコミュニケーションが弱まったのではないかとも話します。
岩切さんは、この状況をNetflixのSFドラマ「ブラックミラー」の一編になぞらえます。賢くなりすぎたAIが人間にはわからない言語で話し始める展開に近い、という感覚です。
日本語も英語も効率が悪いっていう風にAI目線は見えてるんじゃないかって。
解決策1:CLAUDE.mdに最低限の4つを書く
ここから岩切さんは、用意してきた解決策を紹介します。まずAIへの質問を「短いやり取り」と「大きなタスクを解かせる場合」の2種類に分けて考えます。
短いやり取りの場合、岩切さんの結論はCLAUDE.mdに書くこと、これに尽きるといいます。魔法のような長いプロンプトより、シンプルな指示で十分だという考えです。
書くべきは4つだけだと岩切さんは言います。結論ファースト、シンプルでわかりやすく述べること、造語を作らないこと、そして自分の自己紹介です。
自己紹介については、たとえば「私はnoraの営業です」と伝えるだけで、プログラミングの込み入った話が返ってこなくなると岩切さんは説明します。
「noraの営業です」っていう風に言えば、なんか謎のプログラミングの話は絶対に来ないので。
岩切さんによれば、同じ質問文でもこの工夫を入れると、結論と3つの方向性、それぞれの具体例まで整理された回答に変わったといいます。小松さんも見やすさに驚いていました。
書きすぎない:ハーネスはシンプルに
岩切さんは、ここからルールを足しすぎないほうがよい理由に話を広げます。キーワードとして挙げるのが「ハーネスエンジニアリング」です。
AIってその、他に余計なこと結構すること多いと思うんですよね。
岩切さんは、AIが指示にないことまで勝手にやり始める例として、突然30分もウェブ検索を続けるような挙動を挙げます。こうした「おせっかい」を防ぐのがハーネスの役割です。
ただし岩切さんは、細かく書きすぎることの弊害も指摘します。AIの性能はどんどん上がるため、以前は必要だったルールが不要になり、かえって足かせになることがあるといいます。
せっかくなんかめっちゃ百個ぐらい書いたのに、そのうちの八十個はもう「AI自分でできます」っていう風になると。
小松さんも、半年前に細かくガードレールを敷いて作ったエージェントが、新しいモデルではうまく動かなくなり、シンプルに作り直したらスムーズになった経験を語ります。
もう一回作り直して、結構シンプルにすると、なんかスムーズに動いて。
結論として二人は、絶対に守ってほしい最低限のルールだけを書き、書きすぎないことをおすすめしています。
解決策2:MermaidやHTMLで図解にする
大きなタスクを動かしたいときの工夫として、岩切さんはMermaidやHTMLを使った図解を挙げます。
岩切さんによれば、CLAUDE.mdに図解を入れる必要はなく、Claude Codeに「冒頭に図解を入れてください」と伝えるだけでよいそうです。「Mermaid」という言葉すら不要かもしれないといいます。
いきなり箇条書き三つだときついですけど、いきなり図が来ると結構嬉しいんですよ。
HTML形式も同様で、指示しないと大抵マークダウンで書かれるところを、HTMLにするとリッチなウェブサイトのような見た目になると岩切さんは説明します。
二人は、モデルの性能向上でこうした図解や整形の品質も上がったと話します。半年前の常識はどんどん更新されているという実感です。
解決策3:実はCodexも良くなってきた
最後の解決策として、岩切さんは意外な提案をします。これまでClaude Codeを推してきたものの、最近はCodexも良いと感じ始めているというのです。
ちょっとコレックスも押してもいいなって思い始めてて。
岩切さんが同じ「noraの売上を伸ばすには」という質問をCodexに投げると、何も設定していないのに「結論から言うと」と始まり、現状分析へと自然につながる回答が返ってきたといいます。
なんか記事とかを読む文体と似てるから読みやすいんだな。
岩切さんは、Codexにはたまに視野が狭くなり、どうでもいいことを頑張ってしまう癖があると認めつつ、その点もかなり緩和されてきていると話します。普段コードを書かない使い方なら、大きな差は感じにくいだろうという見立てです。
移行のハードルも低いといいます。OpenAIに課金している人は設定を使い回しやすく、CLAUDE.mdからagents.mdへの書き換えも簡単に済むそうです。
claude.mdをagents.mdに変えてみたいな。その感じで結構すぐ終わるので。
二人は、思い入れにとらわれずフラットに評価していく姿勢を示し、今後Codex推し回もやりたいと話して締めくくります。
まとめ
最近のClaude Codeがわかりにくくなった原因を、情報の圧縮やコーディング特化という視点で整理したうえで、二人はすぐ試せる3つの解決策を提示しました。設定はシンプルに保ち、図解を使い、必要なら乗り換えも検討するという姿勢が印象的な回です。
- CLAUDE.mdに「結論ファースト・わかりやすく・造語を作らない・自己紹介」の4つを書くだけで回答が改善する
- ルールは書きすぎず、絶対に守ってほしい最低限だけにする(ハーネスはシンプルに)
- 大きなタスクではMermaidやHTMLで図解を冒頭に入れると読みやすくなる
- 最近はCodexも会話がわかりやすく、移行も簡単なので乗り換えの選択肢になる
