リスナーの声から始まった第二回
第二回は、前回配信へのコメントを紹介するところから始まります。番組は沖縄で古民家カフェと宿「アガリメージョー」を営む眞榮里さんが、雑談をする一人喋りの番組です。
コメントはFacebookの友人限定投稿に寄せられたものですが、それでも嬉しいと語られています。
コメント第一号は、BrandBuddies代表の照屋ひろきさんから来てましたね。いわば私のこのポッドキャストの師匠、照屋さんに影響されて私始めましたからね。
その照屋さんからは、平敷屋の文化や平敷屋エイサー、地域の偉人や伝統行事を深く知りたい、というリクエストが寄せられました。これがこの回のテーマになります。
平敷屋エイサーとはどんなもの?
眞榮里さんのお店があるのは、沖縄県うるま市勝連平敷屋という地域です。
沖縄には、太鼓を持つ人や手踊りの人、チョンダラーエイサーの隊列で道化役を担う人。仲和知(なかわち)とも呼ばれ、隊列の統率や場を盛り上げる役割を持つとされます。などが加わって踊るエイサーがあります。
その中でも平敷屋エイサーは、比較的歴史が古い場所のものだと言われているそうです。地域ならではの情報を発信してはどうか、というのがリクエストの趣旨でした。
なお眞榮里さんは、語り出すと長くなること、そして自分の情報がいい加減な場合があることを、あらかじめ断っています。
詳しくは、うるま市役所とか、平敷屋公民館とか、沖縄県とか、公的なところの情報を最終的に皆さんで探ってもらって、その手がかりになるようなことを話しますよと。逃げの予防線を張っておきたいと思います。
気になっていた「発祥の地」という言葉
この回の本題は、平敷屋エイサーについて一つだけ、という切り口で語られます。それが「エイサー発祥の地」という表現への違和感です。
今年のお盆でも沖縄各地でエイサーが披露され、平敷屋エイサーにも県外や国外からわざわざ見に来る人がいるといいます。そうした来訪者の中には、お店に立ち寄る人もいるそうです。
SNSでの発信が広がる中で、眞榮里さんはある言い回しが気になっていました。
「歴史が古い」と「発祥」は別の話
眞榮里さんは、エイサーの起源がどこかについては諸説あると説明します。
うるま市の公式的な情報発信では、平敷屋エイサーは1600年代前半に、浄土宗の大仲上人という僧侶が沖縄に来て、布教活動の中で念仏踊りという概念を広めたことがきっかけだとされているそうです。
さらに、僧侶ならではの黒っぽい衣装など、昔ながらの形が色濃く受け継がれている点も、平敷屋エイサーの特徴として挙げられます。記録の面からも、平敷屋エイサーが古いだろうとされ、さまざまなメディアで取り上げられていると語られます。
ただし、ここからが眞榮里さんの引っかかりです。「歴史が古い」ことと、「発祥の地」や「起源」であることは、意味合いが違うというのです。
大仲上人が来たとされる1600年代前半よりさらに200年ほど前、那覇の方にも起源となりうる古い情報があると調べたことがある、と眞榮里さんは話します。ただし、その内容は思い出せず、定かではないとも付け加えています。
平敷屋エイサーは昔ながらの形を守り、記録の面からも古いだろうとされ、メディアでも取り上げられている
どこが元になったか、どこからをエイサーと呼ぶかは諸説あり、決めつけに近い言い方には違和感が残る
それぞれの地域のエイサーへの敬意
そもそもエイサーは、先祖を見送る踊りとして各地域にそれぞれあったはずだ、と眞榮里さんは考えます。太鼓を叩いて自然発生的に踊ることもあっただろう、というわけです。
地域ごとに島言葉が違えば、掛け声や拍子も変わり、まったく別のものとして発展したところもあるはずだといいます。だからこそ、地域別の民族芸能に近いものとして、それぞれがリスペクトされるべきだと語られます。
結論として、平敷屋エイサーは昔ながらの形を守り、記録の面で一番古いと言われる。けれど、それは発祥の地や起源という話とはまた別だ、というのがこの回で伝えたかったことです。
三線と、お店からのお知らせ
話の締めくくりに、眞榮里さんはラジオらしく一曲、三線で「安里屋ユンタ」を弾いています。
ベラベラ一人で喋って、勝手に曲を弾く。本当に手作り感ワンオペ満載のあがりラジオでございます。
収録場所であるうるま市勝連平敷屋は、沖縄県中部にあり、近くの観光スポットとしては海中道路があります。その出入り口から車で5分ほどの場所にお店があるそうです。
喫茶メニューにはナポリタン、タコライス、ハヤシライス、そしてここでしか飲めない小麦コーヒーがあると紹介されています。今後は平敷屋の偉人、ヒシチャ長濱{要確認: ヒシチャ長濱}さんの話などもしていきたいと語られています。
まとめ
第二回のアガリラジオは、「エイサー発祥の地」という言い方への小さな違和感を切り口に、平敷屋エイサーの歴史と、各地のエイサーへの敬意を語る回でした。歴史が古いことと発祥であることは別だ、という視点が印象に残ります。
- 平敷屋エイサーは記録の面から一番古いとされ、メディアでも取り上げられている
- 1600年代前半、浄土宗の大仲上人による念仏踊りの布教が起点のひとつとされる
- 「歴史が古い」ことと「発祥の地・起源」であることは意味が違う、というのが店主の主張
- エイサーは地域ごとの民族芸能に近く、それぞれがリスペクトされるべきだと語られる
- 詳しい歴史はうるま市役所や平敷屋公民館など公的な情報で確認してほしいと補足されている
