英語風タイトルコールから始まる第9回
今回の冒頭は、金子さんによる英語風のタイトルコールから始まりました。しばしのスベり感のあと、二人は「合いの手や効果音がないと成立しないですね」と笑い合います。
元ネタは、金子さんが英語学習のために聴いているというKevin's English Room日系アメリカ人のケビンと、掛山ケビ志郎、山ちゃんの三人によるYouTube・ポッドキャストチャンネル。英語学習系コンテンツで人気のポッドキャスト。同い年ということもあり、親近感を持って聴いているそうです。
これあの、僕がすごい好きなKevin's English Roomっていう、英語系のポッドキャストがあって。彼ら同い年で、僕と。それもあって、なんかこう、結構親近感っていうか、いいなと思って。聞いてるのをモロパクリしたやつ。
憧れの番組をオマージュしたはずが「思ったよりダサかった」と自己ツッコミを入れつつ、ご機嫌に第9回がスタートしました。
梅雨の雨は垂直に落ちる?金子さんの大発見
梅雨入りした話題から、金子さんが「ニュートンばりの発見をした」と切り出します。結論は「梅雨の雨は垂直に落ちる」というもの。
梅雨の雨は、垂直に落ちる。
きっかけは、雨の朝にアパートの玄関を出た瞬間でした。ザーッと激しい雨が降っているのに、屋根のある廊下の床がまったく濡れていないことに気づいたのです。
こんな雨降ってる。しかもその、一瞬とかじゃないんですよ。こんなに雨降ってるのに、なぜ床は濡れてないんだって思ったんですよ。
いつもの台風や大雨なら床はびちょびちょになるはず。「何かがおかしいぞ」と感じた金子さんは、すぐに調べ始めます。
気団の衝突
北の冷たい空気と南の暖かい空気がぶつかる
前線の停滞
どちらも均衡していて、動きが止まる
風が発生しにくい
通常の雨と違い風が弱いまま雨だけが降る
雨は垂直に落下
横殴りにならず、上から下へまっすぐ落ちる
一般的に雨は、あたたかい空気と冷たい空気がぶつかって雲ができ、風とともに降ります。だから大雨のときは横殴りになりがちです。
一方、梅雨は北と南の気団の勢力が均衡し、梅雨前線北の寒気と南の暖気がほぼ同じ強さでぶつかり合ってできる停滞前線。日本では初夏に長雨をもたらすが停滞している状態。雨量は多いのに風が起こりづらく、雨が緩やかに垂直に落ちてくるのだそうです。
風が起こりづらい状況で長く雨が降るっていう状態が梅雨の梅雨前線。
斎藤さんも「話の味してきた」と大納得。梅雨の終わり頃に天候が荒れるのは、暖気が押し勝ってぶつかりが強くなるためだと、金子さんは補足します。
この気づきは、朝の廊下の床から始まったもの。金子さんはGeminiで調べたあと、気象予報士アカデミー気象予報士試験の勉強者向けサイト。前線や気象現象を体系的に解説しているも確認して裏を取ったそうです。
「梅雨は嫌われがちだけど、風がなくしとしと降る潤いがある」と斎藤さん。二人は「暮らしを良くする豆知識のコーナーでした」と、新コーナーの誕生を宣言しました。
一番好きな季節と、絹派・木綿派の豆腐論争
好きな季節の話題では、二人とも「秋」で一致しました。金子さんの理由は、気温がちょうどよく、日照時間の長すぎない過ごしやすさ。
遅くまで明るいの嫌なんですよね、僕。なんか働かないといけない感じするじゃないですか。
そこから話は、金子さんが商店街のクラフトマルシェで買った豆腐の話へ。北九州から仕入れているという移動販売の豆腐屋さんで、絹豆腐を買ったところ木綿豆腐までおまけでついてきたそうです。
昔は木綿派だったが、今はシルクの上品さを味わう絹派に。冷や奴で食べるようになってから絹の良さがわかった
歯ごたえがある木綿豆腐派。硬ければ硬いほど好き。絹はツルツルしすぎて物足りない
斎藤さんはかつてのお客さんから聞いた、「東北の豆腐は縛って持って帰れるほど硬い」というエピソードを披露します。
東北の豆腐は縛って持って帰れるぐらい硬いって言われてんだよ。
一方の金子さんは、料理では木綿、冷や奴には絹と使い分けている様子。木綿豆腐は切らずに手でちぎって冷しゃぶに入れると、ごまダレとよく絡んで美味しいと紹介します。
斎藤さんは「割引になってないと買わないから、いい絹豆腐を食べたことなかったかも」と反省。「絹に心を閉ざしていた可能性がある」と、豆腐の間口を広げることを誓いました。
『生き延びラジオ』と、木工と酒が両立しない理由
近況の話題では、金子さんが「先週のここ週を聴き直して、Ryoさんが寝たがっているのが伝わってきた」と指摘。斎藤さんは「『俺寝てないんですよアピール』はダサいから今後禁止」と宣言します。
俺寝てないんだよね。でも頑張っちゃうみたいなやつダサいから、もう二度と言いたくないよね。
続いて斎藤さんは、東京在住のアーティストから紹介されたポッドキャスト『生き延びるためのラプソディ斎藤さんがイベントで出会ったアーティストが始めたポッドキャスト。通称「生き延びラジオ」』の話を紹介します。
番組は、絵や彫刻を作る男女2名が話者となり、そこに「天の声」的な進行役がときどき入る珍しい形式。第0回のテーマは「制作と酒」で、追い詰められると酒を飲んでしまうという内容だったそうです。
そこから話は「木工と酒は両立しないよね」という方向へ。二人が使う刃物や機械の危険性を考えれば、当然の結論です。
話は「彫刻」と「立体造形」の違いにも及びます。斎藤さんは、彫刻には現代アート的な文脈があり、誰かの作品を踏まえた上で自分がどう表現するかが問われる、と説明します。
立体作品全般を指す広いカテゴリ。「立体で作品を作りました」で成立する
現代アート的な文脈を踏まえた立体作品。過去や現在のトレンドに対して自分の位置を意識して制作される
作家本人がどちらを自認するかによっても呼び名は変わる、と斎藤さん。木工とはまた違う世界の話に、金子さんは「聞いてみます」と興味を示していました。
コープの駐車場のクロスワードおばあちゃん
続いて金子さんは、湯田のコープでの不思議な光景を報告します。買い物に行くと、隣の駐車スペースにいたおばあちゃんが、薄暗い車内で前かがみになりながらクロスワードを解いていたのです。
気にせず店内に入り、30分ほど買い物して戻ってくると、そのおばあちゃんはまだ運転席でクロスワードをやっていたのだといいます。
助手席とかじゃなくて運転席でやってたんで。わざわざコープの駐車場に来て、クロスワードをしてるおばあちゃん。特殊だなと思って。
買い物前でも後でも合理的でない状況に、二人は「家にいたくないのかも」と想像を膨らませます。
金子さんは「春や冬は運転が荒い人や気立った人が多い印象で、暑くなってきてみんな落ち着いた気がする」とも話し、季節と人の空気感の関係にも触れました。
スーパーオイル添加剤で車が蘇った話
話題は斎藤さんの車の不調に移ります。エンジンの調子が悪い状態が続き、以前お世話になっていた自動車屋さんに全てを打ち明けに行ったそうです。
そこには70代くらいのおじいさんと、20代の孫が働いていました。斎藤さんがこれまでの経緯を全部ぶちまけたところ、おじいさんが黙って計測器を持ち、車の様子を確かめに行きます。
このエンジンはそんなにやわじゃないから。これはひょっとしたら、まあできるとしたら、オイル添加剤を入れたら改善するかもしれない。
提案されたのは、なんとオイル添加剤エンジンオイルに加えて潤滑性や油膜の厚みを高める液体。応急処置として使われることがある。斎藤さんも存在は知っていましたが、「すごいオイル添加剤があるのかも」と期待して依頼します。
後日、実際に注文が届いた添加剤は、トマト缶ほどの大きさの赤と白の缶。しかも、そのままではオイル注入口に入らないという癖のあるものでした。
結果はというと、エンジンが「蘇った」と斎藤さんは表現します。エラーメッセージ自体は残ったものの、アイドリングの回転数が落ち着き、加速も体感で明らかに違う。
なんならエンジン壊れた、エンジン壊れた。そっち方向かと思ったら。いや。マジで蘇ったんですか。マジですごい。
孫の整備士も「僕も入れてます」と話しており、走りで違いが出るタイプの添加剤だそうです。エンジンオイルは元々こまめに交換しており、量の問題ではないと斎藤さんは強調します。
エンジンを積み替えたりオーバーホールしたりしなければ根本解決にはならないものの、対症療法としては劇的な効き目だったといいます。
最初は「絶対ろくな目に遭わない話だろう」と身構えていた金子さんも、まさかの結末に「期待外れでした」と苦笑い。ベテラン整備士の知見のありがたさが伝わるエピソードでした。
7月の展示ラッシュと体幹トレーニングの効き目
話題は、斎藤さんの7月の予定へ。展示のため7月前半は東京と京都に滞在するため、収録に参加できないとのこと。
来週以降どうするかを話し合いながら、金子さんは「ゲストを呼ぶことも考えたい」と提案します。中岡さんの名前も挙がり、「せっかくなら2本立てで深掘りしたい」と構想を語ります。
ここで金子さんは、久しぶりに体幹トレーニングを再開して姿勢が激変したと話し始めます。以前は下半身の筋肉をあまり使わず、腹筋で体を支えるような立ち方をしていたそうです。
上半身が後ろに下がり、腹筋を前に突き出す逆S字の姿勢。膝は軽く曲げ、ほぼつま先立ちで腹筋で重心を保っていた
かかととつま先を両方つけ、お尻を軽く後ろに引くことで太ももとお尻に力が入る。胸を張り顎を引いた、まっすぐな立ち姿へ
気を抜くと「ジョジョ立ち」のような逆S字ポーズになってしまうという金子さん。プランクを続けることで、下半身の使い方と重心の乗せ方が改善されたそうです。
これ今腹筋にめっちゃ力入ってるんです。
内股気味に脚を寄せると、自然と下半身に重心が下りるとのこと。二人はストーブの前でいい姿勢のまま立ち、「同じワークマンの靴を履いてるね」と笑い合いました。
来月からの展開と、リスナーへの案内
番組の最後に、斎藤さんは7月の展示について改めて案内。東京と京都で展示を予定しており、行ける方はぜひ足を運んでほしいと呼びかけます。
金子さんは「面白い話をたくさん仕入れて帰ってきてほしい」と期待。「マシンガンのように話させて」と懇願する斎藤さんを想像し、二人で笑い合いました。
その後、8月第2週には広島でも1週間の予定があるとのこと。展示が続くなか、収録は不定期になりつつも「更新は続けていく」と語られました。
自分が出てない回が更新されたら。泣きながら、東京と京都で泣きながら聞くかもしれないです。
今週のここ週は、「スーパーオイル添加剤の話ができたから満足」と斎藤さん。「型透かしエンジン」「本当にスーパーオイルだった」というオチとともに、第9回は幕を閉じました。
まとめ
梅雨の雨が垂直に落ちる仕組みから、豆腐の絹派・木綿派、木工と酒が両立しない話、そしてスーパーオイル添加剤で車が蘇るエピソードまで、身近な発見と応急処置がぎゅっと詰まった回でした。日常の小さな違和感に目を向けることの面白さが伝わってきます。
- 梅雨前線の停滞により風が弱いため、梅雨の雨は横殴りになりにくく垂直に落ちてくる
- 豆腐は絹と木綿で楽しみ方が違い、料理には木綿、冷や奴には絹という使い分けもある
- 木工と酒は両立しないほど刃物や機械の作業は危険で、集中力を保つ必要がある
- オイル添加剤は根本解決にはならないものの、エンジン不調の応急処置として体感できる効果がある
- 体幹トレーニングを続けると、腹筋頼みの姿勢から下半身に重心を乗せた立ち姿へと変わっていく
