📝 エピソード概要
会社員と覆面作家の二つの顔を持つ麻布競馬場氏をゲストに迎え、MCの岩井圭也氏と共に「言語化ブームの罠」や小説の本来の価値について語り合います。世の中に溢れる「分かりやすい言語化」やマーケティング的なハックに対する違和感を明かし、簡単に言葉にできないものの尊さや創作を「意地」で続ける姿勢を議論。経済合理性から離れた場所にある表現の重要性と、「中間小説」の可能性について深く掘り下げます。
🎯 主要なトピック
- 社内決済とパワポの総合芸術性: ファクトと目的性が明確な社内稟議やパワポ作成と、自己の解毒のために書く小説との違いを対比します。
- 資本主義と文芸の価値軸: 売上や利益を追求するビジネスと異なり、経済合理性から離れて「意地」で作品を作り続ける文芸の価値を考察します。
- 「言語化」ブームへの違和感と限界: 複雑なものを短い言葉で分かった気にする風潮に警鐘を鳴らし、言葉にしきれない領域の尊さを提示します。
- ヒットのハックと本屋大賞の潮流: マーケティング的手法でヒットを作る限界と、今年の本屋大賞作品に見られる「答えのない作品」の希望を語ります。
- セルフプロデュースの罠と立ち位置: ジャンルや自己像に縛られず、泥臭く書き続けることで他者を通じて自分の輪郭が決まる「中間」の重要性を説きます。
💡 キーポイント
- 安易な言語化への疑問: 短い言葉に収めることは思考の省力化に繋がりかねず、筆舌に尽くしがたい感覚や多弁な言葉の試行錯誤にこそ本質が宿る。
- 経済合理性からの逃走: 小説や文芸は売上以外の価値軸(文学賞や矜持)を持てる数少ない領域であり、ハックできない「聖域」として残るべきである。
- 「意地」で続ける創作: 創作の継続は単なる「好き」ややりがいではなく、プロとしての矜持や「意地」に支えられている。
- セルフプロデュースしない強み: あらかじめ自分で自己像(言語化)を決め込まず、愚直に作品を書いて出すことで自然と立ち上がるポジション(固有名詞)が強い。

