📝 エピソード概要
メキシコ在住17年の映像作家、嘉山正太さんをゲストに迎え、フェンタニルの蔓延によって変質した麻薬カルテルの実態を深掘りします。植物由来から化学物質へと進化した麻薬ビジネスの裏側や、市民生活を脅かす凄惨な抗争、そして女性初の大統領誕生に沸く最新の政治情勢を解説。現地を知り尽くす嘉山氏の視点から、報道だけでは見えないメキシコ社会のリアルを浮き彫りにします。
🎯 主要なトピック
- メキシコでの映像制作と需要の変化: トランプ政権やコロナ禍を経て、中南米の治安や社会問題に関する取材・撮影需要が再び高まっています。
- 「農産物」から「化学物質」への変質: フェンタニルは従来の麻薬(植物由来)と異なり、場所を問わず精製可能なため、ビジネスモデルを劇的に変えました。
- 麻薬戦争の歴史とカルテルの戦国時代: 2006年の「麻薬戦争」勃発以降、組織の弱体化と再編が繰り返され、現在は「ハリスコ新世代カルテル(CJNG)」が台頭しています。
- 凄惨さを増す治安情勢: カルテル同士や政府との抗争は「戦時下」の様相を呈しており、飛行機への銃撃など市民を巻き込む深刻な事態が起きています。
- 女性初の大統領とアムロ前政権の遺産: シェインバウム新大統領の圧勝の背景には、独自の広報戦略で高い支持を得たアムロ前大統領の影響力が強く残っています。
💡 キーポイント
- フェンタニルの特異性: 栽培面積を必要としない化学物質であるため、流通が簡便化され、取り締まりをより困難にしています。
- カルテルの軍事化: 麻薬組織が重火器で武装し、軍の移送機を襲撃するなど、単なる犯罪組織を超えた武力勢力となっています。
- ポピュリズムと政治: 前大統領アムロ氏は毎日数時間の会見(マニャネラ)をYouTubeで配信し、メディアを介さず直接国民に訴えかける手法で熱狂的な支持を築きました。
- 治安悪化の常態化: 2006年からの「麻薬戦争」は解決の糸口が見えず、殺人件数は歴代政権で最悪水準を更新し続けています。

