📝 エピソード概要
哲学者・作家の永井玲衣さんをゲストに迎え、写真家・八木咲さんとの共著『せんそうって』について語り合うエピソード。ウクライナ侵攻をきっかけに始まったプロジェクトの背景や、対話を通じて戦争を捉え直すアプローチが明かされます。「戦争を知らない」という立場からどのように思考を深め、語り継いでいけるのか、言葉と写真がひらく対話の可能性を探ります。
🎯 主要なトピック
- 『せんそうって』プロジェクト発足の経緯: ウクライナ全面侵攻への衝撃と街頭でのスピーチを機に、写真家・八木咲氏と対話の場作りを始めた背景を語る。
- ひらがなで「せんそう」と表記する意味: 安全保障などの専門的な戦争論ではなく、脆く不安定な「今ここ」の個人の視点から戦争を語り直す意図を解説。
- 「知らない」という関わり方と対話の広がり: 「戦争を知らない」という状態も一つの関わりであり、他者との対話を通じて言葉や思考が変化していくプロセスを示す。
- ポリフォニック(複層的)な場と加害性の視点: 二項対立の議論ではなく多様な声に触れる重要性や、誰もが将来兵士や加害者になり得るという当事者性を議論。
- 結びの一節に込めた強い決意: 問いや対話を重ねた末にたどり着いた、「戦争、私はあなたを愛することはできない」という言葉の重みを振り返る。
💡 キーポイント
- 「戦争を知らない」というスタンスは拒絶ではなく、そこから思考や対話を始めるための重要な出発点になる。
- 優れた対話の場は二項対立ではなく、個々の異なる経験や語りが重なり合う「ポリフォニック(複層的)」な空間である。
- 被害者としてだけでなく「自分も兵士や加害者になり得る」という未来の当事者性を持つことで、戦争への向き合い方が大きく変わる。
- 迷いや思考を尽くした末の「戦争を愛することはできない」という断言が、本書全体の確かな芯となっている。

