📝 エピソード概要
このエピソードでは、公衆衛生学者Hana博士が、WHOが制限を推奨する「糖類」の科学的な定義と、現代の日本人がいかに過剰摂取しているかの実態を解説します。清涼飲料水や低脂肪食品に潜む「隠れ糖類」の罠、そして過去に砂糖業界が研究結果を操作し、食生活のガイドラインに影響を与えた衝撃的な歴史的背景を深掘りします。最後に、意志の力ではなく、行動科学に基づいた環境設定によって、賢く糖類摂取を減らす具体的な方法を提案します。
🎯 主要なトピック
- 「砂糖」の科学的定義とWHOの制限対象: 炭水化物の分類(糖類、オリゴ糖、多糖類)のうち、WHOが制限を推奨するのは、人為的に添加された単糖類や二糖類(ショ糖など)、および蜂蜜や濃縮果汁中の糖類であると説明されました。
- エンプティカロリーと中毒性のエビデンス: 制限すべき糖類は栄養がない「エンプティカロリー」であり、肥満や虫歯の原因となります。ただし、砂糖の強い中毒性については、現時点では人における確固たるエビデンスは不足しているとの見解が示されました。
- 日本人の糖類摂取の深刻な実態: WHOが推奨する1日25gの基準に対し、日本人(特に未就学児や女性)の平均摂取量は大幅に超えており、子供の健康リスク(虫歯、肥満、栄養不足)が増加している現状が示されました。
- 身近な「隠れ糖類」の危険性: 一見ヘルシーに見えるドレッシング、和食の惣菜、そして特に低脂肪食品には、味を補うために多量の糖類が添加されているため、注意が必要であると警告されました。
- 砂糖業界による論文操作の歴史: 1960年代、砂糖業界がハーバード大学の研究者に資金提供し、心臓病の原因を脂肪(飽和脂肪酸)に誘導する論文を発表させ、低脂肪ブームを引き起こした「闇」の事実が明らかにされました。
- 糖類摂取を減らすための環境設定: 糖類を減らすには意志力に頼らず、誘惑となる飲食物をストックしない、あるいは手の届きにくい不便な場所に置くなど、「小さな環境」を整えることが最も効果的であるとアドバイスされました。
💡 キーポイント
- WHOが推奨する1日の糖類摂取量の上限は25gであり、多くの清涼飲料水1本でこの基準を超過します。
- 日本の未就学児の約9割が糖類摂取の推奨基準を超えており、公衆衛生上の大きな課題となっています。
- 「低脂肪食品」は、脂肪をカットした分、風味を維持するために高頻度で糖類が添加されているため、購入時に成分表示の確認が必要です。
- 食品を選ぶ際は、パッケージの「糖質オフ」や「糖類ゼロ」といった表示に過信せず、裏面の原材料表示を確認し、糖類が上位に記載されていないかをチェックすることが重要です。
- 過去の砂糖業界の工作により、健康志向が「低脂肪」へと向かい、結果として多くの人が糖類を過剰摂取する状況が生み出されました。
- 個人の習慣を変えるには、環境(ストックや物の配置)を変えることが、意志の力に頼るよりも遥かに効果的です。
