📝 エピソード概要
本エピソードでは、公衆衛生学者Hana博士が「お酒は適量なら体に良い」という通説を検証し、アルコールが健康に与える影響をエビデンスに基づいて解説します。世界的な死亡リスクや、性別・年齢によるアルコール分解能力の違い、厚労省が定める適量について深く掘り下げます。
特に、若者の脳機能への影響や「ストロング系」飲料の危険性を指摘しつつ、健康的に飲酒量をコントロールするための具体的な行動変容のテクニック(食事の選択、休肝日の設定、グラスの選び方など)が提示されています。
🎯 主要なトピック
- アルコールによる世界的な死亡リスクと男女差: 世界で年間260万人がアルコールにより死亡しており、特に男性が「リスク・テイキング・ビヘイビア」により高い死亡率を示している。女性は体内の水分量やホルモンの関係でアルコールの影響を受けやすい。
- 厚労省による飲酒量の目安: 生活習慣病のリスクを高めないための純アルコール量は、男性40g未満/日、女性20g未満/日と明確に定められている(ビールロング缶500mlで約20g)。
- 年齢によるリスクの違いと脳機能への影響: 高齢者は筋肉量の減少に伴い分解能力が低下し、転倒や骨折のリスクが高まる。20代でも脳の発達途中に多量飲酒すると、脳機能の低下や将来の健康問題につながる可能性がある。
- 「ストロング系」飲料の危険性: アルコール度数が高く(9%超)、かつ飲みやすいこれらの飲料は、女性の場合1本で既に厚労省が定めるリスクラインを超えてしまう。
- お酒の種類による健康効果のエビデンスは弱い: ワインのポリフェノールなど、特定のお酒が健康に良いという強いエビデンスは現在確認されておらず、お酒の種類よりも「飲酒量」が健康リスクに最も重要である。
- 悪酔いを防ぐ食事と飲酒頻度: 飲酒時には唐揚げなどの重いものより、野菜や魚を選ぶ「If-Thenプランニング」が有効。また、休肝日を設けることが、飲酒量に関わらず死亡リスクの低下に関連している可能性がある。
- グラスの形状を利用した減酒テクニック: 細長く背の高いグラスは、同じ量でも視覚的に多く感じさせ、飲酒に対する満足度を高め、摂取量を抑えるのに役立つ。
💡 キーポイント
- アルコール摂取は、飲酒量が多い男性だけでなく、分解能力の低い女性や、脳が発達途中の若者も重大なリスクを負う。
- 飲酒量を減らすには、何を飲むかよりも「どのくらいの量」を飲むかを意識し、女性は特に1日20g未満の純アルコール量を厳守することが推奨される。
- 特定のアルコールに健康効果を期待するのではなく、飲酒量全体をコントロールし、週に1〜2日の休肝日を設けることが、病気や死亡リスクの軽減につながる。
- 飲酒環境(食べるもの、誰と飲むか)や、グラスの形状などの心理的な要因も、健康的な飲酒習慣を築く上で重要な要素となる。
