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ホイクベースラジオ現役保育園看護師のチロ先生と高校の同級生たちによる保育の情報ラジオ「ホイクベースラジオ」。
今回は川地さんから、北村恭平さんの新書『遊びと利他』(集英社新書)をご紹介。映画研究者である著者が「遊び」と「利他性」の関係を読み解いた一冊です。
社会学者ロジェ・カイヨワが1958年に提唱した「遊びの四分類」をベースに議論が展開します。アゴン(競争)、アレア(運)、ミミクリ(模擬)、イリンクス(めまい)という4つの要素のうち、文明化・近代化が進むほど「競争」と「運」が重視され、「模擬」と「めまい」は減っていくという指摘。現代の公園では年齢制限や利用ルールが細かく定められ、遊具が子どもの遊び方を規定してしまっている実態があります。
本書が問いかけるのは、それは本当に子どものためなのか、それとも大人側のリスク回避という「利己的」な動機なのか、ということ。子どもが自発的に遊びを創り出せる環境こそが「利他的」な遊び場であり、お手玉一つで何通りもの見立て遊びができる想像力を育てることが大切だと語ります。
「クリエイティビティを育てるのは暇と退屈」という言葉も紹介され、すぐに何かを与えてしまう現代の風潮への警鐘も。さらに話は大人の「ファスト教養」にも及び、効率的に結果だけを求める姿勢は知識を得ても知性には繋がらないという考察へと発展します。
保育現場で「危ないからやめよう」と言いがちな場面を振り返るきっかけになる、すべての保育関係者に読んでほしい一冊です。
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BGM : MusMus