📝 エピソード概要
サンフランシスコを拠点とするTrissino Inc. CEOの森永貴大氏が、二度目の起業における奮闘記を語る後編です。初期の不動産プラットフォーム事業からのピボットを経て、AIを活用した競合リサーチツール「Steve」と営業支援プラットフォーム「Sales OS」を開発する過程が明かされます。特に、Techstars Tokyoへの採択と、毎週250件のLinkedInコールドアウトリーチを継続する驚異的な行動力、そして米国市場での具体的な営業戦略に焦点を当てています。
🎯 主要なトピック
- 幼少期の価値観と転校の決断: 三重県のトップ校で「上位3%」と称されたことに満足せず、より高みを目指して大阪へ編入したエピソードから、森永氏の起業家としての根幹にある上昇志向が示された。
- サンフランシスコ移住と1社目の起業: 2022年にSFへ移住し、海外バイヤー向け不動産プラットフォーム事業を立ち上げるが、共同創業者との方向性の違いにより辞任し、現在のTrissinoを創業。
- AI競合リサーチツール「Steve」の独自性: 当初AIマーケター構想からピボット。顧客企業のSlackや営業コール(Gongなど)といった「一次情報」源から競合インサイトを自動で抽出し、整理することに特化している。
- コファウンダーとの出会いとチーム体制: Y Combinatorが提供する「ファウンダーマッチング」を通じて、インド人エンジニアのコファウンダーと出会い、現在のアドバイザーを含む6〜7名体制でグローバルに事業を推進。
- Techstars Tokyoへの採択と驚異的な営業戦略: 採択率1%以下のTechstars Tokyoに参加。米国市場でのリード獲得のため、毎週250件のLinkedInコールドアウトリーチを4ヶ月間欠かさず実行しており、既に有料顧客の獲得にも成功している。
- 営業支援AI「Sales OS」による事業コンセプトの進化: 競合リサーチの結果をセールスチームが最大限活用できるよう、商談中にリアルタイムで次に話すべき内容をアシストするAIツールを開発。リサーチの収益貢献度を可視化する狙いがある。
💡 キーポイント
- 起業家精神の根源には、「三重県の3%」といったローカルな成功ではなく、「世界の3%」を目指すという強いモチベーションがある。
- 米国ではLinkedInのコールドアウトリーチが依然として有効なリード獲得チャネルであり、行動量の最大化(毎週250件の申請)が成果に直結している。
- 既存のAIツール(ChatGPTなど)との差別化は、Web上の情報だけでなく、企業内の営業会話やチャットログから真に価値のある競合の一次情報を収集・整理する点にある。
- 新規プロダクトSales OSは、リサーチ部門(プロダクトマーケティングマネージャー)の活動を営業活動に直結させ、ディールサイクル短縮や収益向上というKPIに貢献できるように設計されている。
- 森永氏は現在、2025年1月からの本格的な資金調達ラウンド開始に向けて、事業に興味を持つエンジェル投資家とのコンタクトを積極的に求めている。
