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本おたくとよもやま話『歌う日本語♪ 歌謡曲の言語と文学』
編者:田窪行則
出版社:文学通信
https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-123-9.html
私たちが普段何気なく聴いているJ-POPや歌謡曲。その歌詞の奥深さを、言語学のスペシャリストたちが様々な視点から分析した一冊です。
時代によって変化する歌詞の傾向、カタカナ語の減少、「私」と「あたし」のニュアンスの違いなど。
時代の空気感と音楽の密接な関係について深く(?)、楽しくよもやま話を繰り広げます。
聴いたら、カラオケに行きたくなるかも。
【話すこと】
・学生時代、ちょっと背伸びして洋楽を聴いていた思い出(たかしお)
・昔の歌謡曲の方が歌詞が聞き取りやすく、情景が浮かびやすいのはなぜか?
・平成初期と後期の曲を歌い比べて気づいた、最近の曲の「密度の高さ」と息継ぎの難しさ(えなり)
・現代の曲は英語が混じったり、表現が感性豊かになっている
・1976年から2015年のヒット曲分析で判明!実はカタカナ、外来語は減少傾向にある
・昭和の歌はシチュエーションが明確(例:神田川)だが、令和の歌は解釈の幅が広い(例:Lemon)
・多様化する現代社会では、あえてシチュエーションを限定しない方が多くの共感を生む?
・松任谷由実『恋人がサンタクロース』の「は」と「が」の違いがもたらす絶妙なニュアンス
・ジャンル別(アイドル、フォーク、歌謡曲)の使用頻度が高い言葉ランキング
・ランクインした単語の中に、ゴダイゴのあの名曲のせいで突出した「ガンダーラ」があるの面白い
・石川ひとみの『まちぶせ』に見る、昭和の女性のちょっと怖いけど情景が浮かぶ恋愛観
・時代が進むにつれ、歌詞に「恋愛」が登場する頻度が減っている(独身社会の反映?)
・「悲しみ」「寂しさ」といったネガティブ表現や哀愁が薄れ、バイタリティのある曲が増えた背景
・サブスク全盛時代。スキップされないためにイントロをなくし、最初からキャッチーにする現代の曲作り
・フィルターがかかる本や記事と違い、歌詞にはその時代の空気感やリアルな本音がストレートに残る
・歌詞と一人称。aikoが多用する一人称「あたし」は、従来の「私」が持つ従順な女性像を刷新するための戦略だった?
・「私」にはない、「あたし」に宿る可愛さ。「私」というあまりに一般化した言葉と違い、「あたし」から見えてくる等身大の歌い手の魅力
・中島みゆき『空と君のあいだに』、女性にとって都合のいい男性像を描いている?
・女性アーティストが一人称に「僕」を使うことで描かれる、包容力ある男性像に男性も憧れていたのかな
・歌詞の新しい味わい方。編集記事と違って、作り手の素直な思いがより反映されている気がする
・尾崎豊とAdo『うっせぇわ』の共通点。時代は変わっても、若者の根底にある「苛立ち」は変わらない
・歌詞の意味を本人には聞きたくない。好き勝手に解釈するくらいがちょうどいい
一言
歌詞を読み解くと、その時代を生きた人々の姿や社会の空気が見えてくる。音楽って本当に面白い
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▼エピソード使用楽曲
Nakazaki-cho/のるダウンロードサイト → https://dova-s.jp