📝 エピソード概要
感性工学が自動運転やVR、ブレインマシンインターフェース(BMI)といった先端技術にどのように貢献するのかを深掘りする後編です。機械と人間の境界が曖昧になる未来において、「自分が操作している」という感覚(操作主体感)や「自分の体である」という感覚(身体所有感)をどう設計すべきかを議論します。また、未来の課題を先回りして考える思考法「スペキュラティブデザイン」についても紹介され、技術と感性の繋がりの重要性が語られます。
🎯 主要なトピック
- 自動運転における操作主体感: 運転支援システムにおいて、操作の責任が人間か機械かを明確にするための「原因帰属」と感覚設計の重要性について。
- VR・BMIへの応用: アバター操作や脳波で機械を動かす技術において、違和感のない没入感を生むためのインターフェース設計。
- 身体所有感の数理モデル化: 義手・義足やVR空間の体を「自分のもの」と感じるメカニズムを解明し、設計に活かす今後の研究展望。
- スペキュラティブデザイン: 「役に立つ」ことよりも「未来を試索(思索)する」ことに重点を置き、未来に起こりうる課題を提示するデザイン手法。
- 研究ピッチコンテストGENSEKI: 幅広い分野の研究者が集まり、その研究が実現した先の未来を社会に提示する場としての活動紹介。
💡 キーポイント
- 操作主体感は責任感に直結する: 自分が操作しているという実感(主体感)を持たせることは、機械任せによる事故を防ぎ、適切な役割分担を促す鍵となります。
- 「身体は有線のBMI」という視点: 脳から見れば身体も一つのインターフェースであると捉え、将来的に身体が機械に置き換わる際の自己感の再現を目指します。
- 未来の課題を先取りする研究: スペキュラティブデザインの思考を取り入れ、将来の技術普及時に発生しうる「期待外れ」や社会問題を予測し、今から解決策を研究する姿勢が重要です。
- 感性のロジカルな解明: 曖昧な「感覚」を数理モデルなどで論理的に捉え直すことで、より人間の感性に寄り添った技術開発が可能になります。

