📝 エピソード概要
現代美術家であり、スタートバーン株式会社CEOの施井泰平氏をゲストに迎え、アートとスタートアップ経営という二足のわらじを履くキャリアの深層を探るエピソードです。
施井氏は、起業もアート制作も「社会実装を目指すコンセプト作り」という点で共通すると捉えており、自身の作家活動の延長線上にブロックチェーン技術の活用があると語ります。経営者としての責任と、ピカソやデュシャンを常に意識する作家としてのアイデンティティとの間で生じる葛藤や、アート業界を変革したいという強い意志が語られる、貴重な対談となっています。
🎯 主要なトピック
- ゲスト施井泰平氏の紹介: 現代美術家として活動しつつ、ブロックチェーン技術を活用したアート関連事業を行うスタートバーン株式会社を経営している、施井氏の現在の活動が紹介されました。
- 起業とアート活動の共通点: アート活動も会社経営も、コンセプトを打ち出し、ファンドレイジング(資金調達)を経て社会実装を目指すプロセスが共通していると分析されました。
- 社会実装への欲求が起業の動機: 2011年のアートプロジェクトを社会実装できなかった悔しさから、アートを実現するための手段として東大のインキュベーション施設を知り、起業の道を選んだ経緯が語られました。
- 初期の作家活動と「インフラ作り」への転換: 情報社会をテーマにした初期作品のアクセス不足に直面し、既存の展示方法を捨て、情報社会を象徴する「インフラ(特許)」を作る方向に転換したことが、現在のブロックチェーン事業に繋がりました。
- 経営における作家性の葛藤: 自分が死んでも残る作品(事業)を作るという視点から判断を下すこと、そして「ピカソやダヴィンチならどうするか」を常に自問自答する、経営と作家性の間の葛藤について触れました。
- 心の中に飼う「広告代理店マン」: アート業界の閉鎖性を打開したいという動機と、社会実装を進めるために自身の「電通マン」(広告代理店的なアイデアマン)的な側面を活用していると明かしました。
💡 キーポイント
- 施井氏にとって、スタートバーンというプラットフォームは、自身の情報社会をテーマとした「アート作品の延長線上」に位置づけられています。
- アート活動を社会実装するために、東大のインキュベーション施設を利用できるよう、敢えて修士号を取得してから起業するという、強い意志と戦略性が語られました。
- 経営者として社員が辞める際には涙ぐむほどウェットな感情を持ちつつも、長期的な視点では「人生よりも作品が残る」という価値観を軸に判断を下しています。
- アートは本来、即物的ではなく「もっとわけわかんない方がいい」としつつも、自身のビジネス脳を使ってアートの民主化を進めたいという二律背反的な欲求を持っています。
