📝 エピソード概要
本エピソードでは、アーティストの草野絵美とたかくらかずきが、美大の権威主義に対する反骨精神と、現代アート業界における実践のリアリティを語り合います。西洋中心の美術界のルールと、アジア独自のアイデンティティやルーツの重要性を対比させながら、現代のアーティストがどのように生活基盤(主にNFT)を築き、子育てや多忙な制作活動を両立させているのか(ネオ子育て時代の働き方)について具体的な経験を共有しています。既存の権威に囚われず、自分のオリジンを信じて突き進むことの重要性を強調した議論が展開されます。
🎯 主要なトピック
- 美大と才能論の葛藤: 美大教育やアカデミアの権威に疑問を呈しつつ、海外の大学院での「凡人」発言をバネにした経験を通じて、自己肯定感と才能を信じることが創作のエンジンとなる点を強調しました。
- 実戦(サバイバル)は美大では学べない: 美大は技術や仲間を得る場としては有用だが、作品を広め、生計を立てる「実戦」的なノウハウは得られないという、両氏共通の認識が示されました。
- アジア美術史の再評価: シンガポールのナショナルギャラリーを例に挙げ、西洋のアート権威(MoMAなど)とは別に、東南アジアやアジア独自の美術史が現代アートまで構築されている現状を紹介しました。
- ニューヨーク初個展と制作の苦労: 草野氏がニューヨークで没入型インスタレーション作品『Ego in the Shell』を制作した際、海外でのフィジカル作品制作や時差によるチームワーク構築の難しさを語りました。
- NFTと「ネオ子育て」による効率化: 草野氏の収益源のほとんどがNFTであり、子育てと制作を両立させるため、ミーティングを限定するブロックデー設定や、AIを活用したリサーチの効率化(ネオ子育て)について解説しました。
- オリエンタリズムとオリジンの重要性: 自身のルーツを作品に取り込むことが「オリエンタリズム」として批判される風潮に疑問を呈し、世界で活躍するためには、生まれ育った場所や自身の東洋的アイデンティティと向き合うことが不可欠であると結論づけました。
💡 キーポイント
- 勘違いや自己肯定感は、努力や技術以上に、孤独なアーティスト活動を支える重要な灯火である。
- 西洋中心の権威(ベネチアビエンナーレや主要オークションハウス)とは別に、アジア独自のルールと評価基準を持つアート界が存在しており、今後の注目点となる。
- アートで生活できるようになった先の選択肢は多様であり、有名になることだけがゴールではない。自分の状況に合わせた働き方の「ネオ化」が必要である。
- 子育て中のアーティストにとって、ChatGPTのディープリサーチ機能やインターンへの作業委託など、効率を最大化する戦略的な制作アプローチが不可欠である。
- 世界で活躍したいのであれば、自分の「オリジン(出自)」を否定せず、技法以上に深く向き合い、作品に反映させることが重要である。
