📝 エピソード概要
本エピソードでは、デジタルアーティストの草野絵美氏とたかくらかずき氏が、現代アート、NFT、そして生成AI技術が制作活動に与える影響について深く掘り下げています。コロナ禍からのNFTムーブメントを経て、日本と海外におけるデジタルアートの評価の乖離、AI技術に対する社会の寛容さの違いを分析。特に、Soraなどの高度な生成AIがもたらす「現実のフィクション化」という新しい課題に対し、アーティストとしてどう向き合うべきかを探ります。
🎯 主要なトピック
- NFT黎明期からの道のり: コロナ禍での交流をきっかけに、NFTムーブメント初期からデジタルアートコミュニティで活動してきた経緯や、お互いの制作テーマ(東洋思想、レトロフューチャーなど)を紹介。
- 現代美術の中心の不在: 日本の現代美術界において、誰もが「自分だけハブられている」と感じる「中心なき幻想」が存在し、海外評価と国内評価の間に乖離がある現状を指摘。
- デジタルアートへの名称変更: 投機的なイメージが定着した「NFTアート」から、コンテンポラリーアートの世界で受け入れられやすい「デジタルアート」へと呼び名が変化している海外の潮流。
- AIに対する国際的な受容度: 日本はAIに関する法整備や社会的な態度がヨーロッパなどに比べポジティブで寛容である一方、海外のアニメーターやイラストレーター界隈では強い抵抗感が根強く残っている現状。
- 生成AIによる現実のフィクション化: Soraなどの進化により、著名人との対面写真すらフェイクと疑われるほど、インターネット上のコンテンツ全体が虚構化しつつある現象について考察。
💡 キーポイント
- 海外の大規模な美術館(MoMAなど)では、レフィック・アナドルの作品収蔵など、AIやデジタルアートへの関心が急速に高まり、機関による評価が進んでいる。
- 登壇者がOpenAIのサム・アルトマンと対談した際、その写真がSoraの「カメオ機能」(有名人の顔を出演させる機能)によるフェイクだと多くのユーザーに誤解される事態が発生した。
- 現代社会では、AIの進化により、かつてSF(『ブラックミラー』など)が提示していた未来批評的な内容が、現実を後追いするのではなく、現実に先行されている状態にある。
- リアルとフェイクを区別する手段として、現在は「実際に会って確かめる」というフィジカルな接触が重要になっている。
