📝 エピソード概要
アーティストの草野絵美とたかくらかずきによる新番組「ニュウ・アート・アカデミア」の第1回。コロナ禍のNFTムーブメントから始まった二人の交流を起点に、美大や既存の教育機関では語られない現代アート界のリアルな現在地を探ります。生成AIがもたらす表現の変遷や、デジタルコンテンツ全体がフィクション化していく「ポスト・トゥルース」時代の到来など、アーティストの視点からテクノロジーと表現の未来を深く考察します。
🎯 主要なトピック
- アーティストとしての自覚と葛藤: クライアントワーク中心の活動から、いかにして批評精神を持つ「アーティスト」へと舵を切ったのか、二人の軌跡を振り返ります。
- "NFTアート"から"デジタルアート"への回帰: スキャム等の負のイメージを払拭するため、海外の美術館や市場では「NFT」という言葉を使わず「デジタルアート」と呼ぶ潮流があることを解説します。
- AI表現のフェーズ変化: AIのたどたどしさを楽しむ初期段階から、写実性を経て、現在はプロンプトによる精密なコントロールや「脚本・コント」としての活用へ進化している現状を議論します。
- サム・アルトマンとの対談とリアルの消失: 草野氏がOpenAI CEOのサム・アルトマンと面会した際、実写写真が「AI生成」だと疑われたエピソードから、真実の境界線について語ります。
- インターネットの全フィクション化: あらゆる情報がAIで生成可能になることで、ネット上の信憑性が崩壊し、身体的な繋がりだけを信じる「原始時代」のような世界が再来する可能性を考察します。
💡 キーポイント
- 現代美術の中心はどこにもない: 多くのアーティストが「自分だけが中心からハブられている」と感じているが、実際には固定された中心など存在しないという洞察。
- AIはインテリジェンスの代用: 単なる画像生成ツールではなく、思考をブーストさせたり、個人のセンスを見極めて形にしたりするための「知性のプロキシ(代用)」としてのAI。
- ポスト・トゥルース時代の生存戦略: 情報の真偽が重要ではなくなる世界において、最終的には「物理的な現実(フィジカル)」での体験や確認がより重要になっていく。
- AIへの寛容さの地域差: 欧米に比べ、日本はテクノロジーに対して比較的ポジティブで寛容な土壌があるというアーティストの実感。
