📝 エピソード概要
本エピソードは、ニコラ・テスラ編の最終回として、直流との「電流戦争」における交流の勝利が、シカゴ万博とナイアガラ瀑布発電所の成功によって決定づけられる過程を辿ります。テスラの交流システムが第二次産業革命の礎を築いたことを確認しつつ、現代社会における交流と直流の巧みな使い分けを解説。さらに、テスラが晩年に情熱を注いだ無線通信やワイヤレス給電の壮大なビジョン「世界システム」を紹介し、一人の天才が世界に与えた影響を考察します。
🎯 主要なトピック
- 電流戦争の終結と交流の社会実装: 約10年間続いた直流VS交流の争いは、交流モーターの採用拡大と安全技術の向上により、交流が社会の主要な送電システムとして受け入れられました。
- シカゴ万博(1893年)での交流の勝利宣言: ウェスティングハウス社が会場の電気設備を受注し、テスラは「コロンブスの卵」などの実演を通じて交流の優位性と安全性を世界にアピールしました。
- ナイアガラ瀑布発電所の完成: 少年テスラの夢が実現。ウェスティングハウス社(テスラの特許ベース)の交流システムが採用され、遠隔の工業都市への大規模送電に成功し、産業の発展を促しました。
- 現代における電気技術の進化と使い分け: 当時の電流戦争とは異なり、現代では技術革新により、コンピュータ制御などを通じて交流と直流が機器や用途に応じて適材適所に使い分けられています。
- 高周波・高電圧の研究とテスラコイルの発明: 交流の勝利後、テスラは電磁波(無線通信、ワイヤレス給電の基礎)の研究に移行し、高周波・高電圧を発生させる実験器具「テスラコイル」を開発しました。
- テスラの「世界システム」構想: 電線を使わず、地球を導体としてみなし、世界中に電気と情報をワイヤレスで送るという、テスラが晩年に追求した壮大なビジョンが紹介されました。
💡 キーポイント
- 交流が実用化されたことで、大規模な電力供給と長距離送電が可能になり、今日の電気社会の基礎が築かれました。
- ナイアガラ発電所の初期の発電機に使われた特許のうち、ほとんど(13件中9件)がニコラ・テスラの考案したものでした。
- 現代の技術では、長距離送電や電子機器の精密制御などにおいて、かつて主流ではなかった直流の有用性も再評価され、幅広く利用されています。
- テスラは、無線通信や遠隔制御(ラジコン)、ワイヤレス給電など、現代の技術につながる先駆的なアイデアを理論や実験を通して示していました。
- 我々が使用する電気システムは、テスラのような天才のひらめきと、歴史的な偶然の積み重ねや規格争いの結果として成り立っています。

