📝 エピソード概要
本エピソードでは、COTENのプロダクトマネージャーである草野陽夏氏が、ヘラルボニーとの共創プロジェクトを通じて直面した「人文知の社会実装」の難しさについて語ります。世界規模のアートアワードにおける多様性の議論に対し、「なぜ多様性が合理的なのか」というテーマで講演を実施。単なる知識伝達に留まらず、哲学対話を通じて参加者の視点移動を促す挑戦的なプロセスを共有し、歴史知識を社会の課題解決に役立てるための具体的な実践と、プロダクト開発における重要な洞察を探ります。
🎯 主要なトピック
- COTENプロダクトマネージャーの役割: 草野陽夏氏(元・深井代表の弟子)が、COTENの最重要事業である世界史データベースのプロダクト開発をマネジメントする責任を担っている。
- ヘラルボニーとのコラボレーションの経緯: 障害者アート支援企業ヘラルボニーが主催する国際的なアートアワードに対し、COTENが人文知を活用した講演・対談・ワークショップという形で共創することになった。
- 「多様性の合理性」をテーマにした講演: アートアワードに対する「逆差別ではないか」という批判に対し、COTENの歴史リサーチに基づき、多様性が人類の進化においていかに合理的であるかを説明する講演を実施。
- 属人性を下げるための登壇チャレンジ: 深井代表ではなく草野氏が登壇することで、COTENの価値提供を特定の個人に依存させない、組織としての社会実装を目指す取り組みに挑戦した。
- 哲学対話ワークショップの実施: 講演後の実践として、「多様性とは何か」をテーマに、知識ではなく参加者自身の経験に基づいて語り合う哲学対話を実施し、深い学びと理解の定着を促した。
- 知識を「血肉化」し伝える難しさ: リサーチした歴史知識を、自身が腹落ちし、聞く人の視点を移動させるレベルで言語化し、伝えることの困難さを実感した。
💡 キーポイント
- 人文知を社会実装するためには、単に知識として理解するだけでなく、それを自分の「血肉」として腑に落ちるまで深める必要がある。
- 講演や教育の価値は、聞き手の価値観や視点を移動させる「感動」を伴う経験を提供することにあり、単なる情報伝達に終わってはならない。
- 世界史データベースのようなデータは、そのままでは価値を生まない。人文知の価値を最大化するには、理解を促し行動変容につなげるための体験設計(ストーリーテリングや文脈付け)が必須である。
- COTENが提供する価値は、企業の思想や活動に対し、歴史的な知見に基づいた強固な論拠を与え、解像度を向上させる「知的な武器」の提供である。
- 属人性を超えて人文知を社会に実装することは、COTENの存在価値を最大化するための重要な経営的チャレンジである。
