📝 エピソード概要
本エピソードは、ニコラ・テスラが頭の中で完成させた二相交流モーターを実体化させる過程と、憧れのエジソンとの激しい決別を描きます。パリで試作機を完成させたテスラは、エジソン社の元で働くも、直流(DC)と交流(AC)をめぐるイデオロギーの対立と金銭トラブルにより会社を去ります。極貧生活を経て再起したテスラは、交流推進派のジョージ・ウェスティングハウスと手を組み、圧倒的な優位に立つエジソンの直流システムに対し、「電流戦争」という激しい規格争いを仕掛けます。
🎯 主要なトピック
- パリでの二相交流モーターの完成: エジソン社で働きながらも交流モーターの製作に集中。出張先で試作機を作り上げ、頭の中の設計図に基づいた交流システムの正しさを証明した。
- エジソンとの出会いと衝突: ニューヨークに渡ったテスラは、憧れのエジソンに交流の優位性を力説し、直流に多大な投資をしているエジソンの逆鱗に触れ、初対面から意見の対立が発生した。
- 5万ドルの約束と決別: 直流発電機の改良を成功させた際のエジソンからの報酬約束が「アメリカのユーモア」として反故にされ、テスラは激怒してエジソン社を辞職する。
- 極貧生活と再起: 独立後、アーク灯事業の失敗により日雇い労働者へ転落。しかし、交流への情熱が認められ、投資家からの出資を得て「テスラ電気会社」を設立し再起を果たす。
- 電流戦争の勃発: 交流システムの実装を目指す発明家ジョージ・ウェスティングハウスがテスラのパートナーとなり、エジソンの直流陣営との間で激しい「直流vs交流」の規格争いが始まる。
💡 キーポイント
- テスラが作り上げた交流モーター試作機は、設計図を参照せず、音もなく一気に最高回転数まで上がるほど完璧な出来栄えだった。
- 当時の直流と交流の対立は、技術的な優劣以上に、生死を分けるほどの激しいイデオロギー(宗教)的な信条の違いとして捉えられていた。
- エジソンがテスラに「君にはアメリカのユーモアがわからないね」と発言したエピソードは、金銭トラブルをめぐる両者の主張の食い違いとして記録が残っている。
- エジソンはテスラを「科学の詩人」(アイデアは良いが実用性がない)と評し、世の中の厳しさを警告して決別した。
- 電流戦争開始時、エジソン陣営は既に世界中で直流システムを実装し、資金力、社会的信用、実績で圧倒的な優位に立っており、テスラは厳しい戦いを強いられた。

