📝 エピソード概要
英雄ギルガメシュは、最強の相棒エンキドゥと出会ったことで、神聖なレバノン杉が茂る森への遠征を決意します。その目的は、神々が任命した恐ろしい怪物フンババを討伐し、最高級の木材を手に入れること、そして後世に自らの名を残すことです。
本エピソードでは、フンババ討伐を巡るエンキドゥの強い反対と、ギルガメシュの「人間は必ず死ぬ。だからこそ名声こそが唯一の不滅である」という根源的な死生観が深掘りされ、物語の核心にある普遍的なテーマが提示されます。
🎯 主要なトピック
- 冒険の始まりとレバノン杉: ギルガメシュは無二の親友エンキドゥを得たことで、神殿に使用される神聖かつ最高級の木材である「レバノン杉」を入手するための遠征を決意する。
- 森の守護者フンババの存在: 杉の森には、神エンリルから任命された由緒正しい守護神であり、強大な力を持つ怪物フンババがおり、討伐が遠征の最大の難関となる。
- エンキドゥによる討伐の反対: 野で育ったエンキドゥはフンババの恐ろしさを知っており、討伐が神々の縄張りに攻め入る、神の意思に逆らう行為であることを理由に強くギルガメシュを止めようとする。
- ギルガメシュの死生観の表明: ギルガメシュは、人間が死すべき運命にあることを悟り、その有限な生の中で「名を残す」ことこそが真の不滅であると考え、フンババ討伐に固執する。
- 遠征の準備と長老たちの忠告: ギルガメシュは重さ約90kgの斧など特注の武器を用意し、遠征の準備を進めるが、長老たちからは慢心せずエンキドゥを頼るようにと最後の忠告を受ける。
- 太陽神シャマシュへの祈願: 出発に際し、ギルガメシュは自身の守護神である太陽神シャマシュに祈りを捧げ、上位の神々への取り次ぎと加護を願い、戦いへの「バフ上げ」を完了させる。
💡 キーポイント
- フンババは単なる怪物ではなく、神によって任命された守護神であり、彼を討伐することは神への反逆行為であり、大きなリスクを伴う。
- ギルガメシュは、宮殿の壁の隙間から一人の男の死を目撃したことがきっかけで、「人間は死ぬ運命にある」ことを悟り、名声獲得への渇望を強めた。
- 英雄ギルガメシュにとって「本当の死」とは肉体の消滅ではなく「忘れ去られること」であり、後世に名を残すことこそが人間に許された唯一の不滅(永遠)だと捉えられている。
- このフンババ討伐クエストの背景には、「生と死」という、人類最古の叙事詩が問いかける普遍的なテーマが横たわっている。
- エンキドゥは反対しつつも、王であるギルガメシュの命令には逆らえず、渋々ついていくという、二人の友人関係における上下関係が明確に示されている。

