📝 エピソード概要
フンババ討伐の偉業を成し遂げた英雄ギルガメシュは、ウルクの守護神である女神イシュタルから熱烈な求婚を受けます。女神は結婚により絶大な富と権威、そして神格化のメリットを提示しますが、ギルガメシュはこれを即座に拒否。彼はイシュタルの過去の残酷な恋愛遍歴を列挙し、激しく嘲笑します。神の支配下に組み込まれることを嫌い、英雄としての自律性を貫いたギルガメシュの決断が、後に神の怒りという大きな報復を招くことになります。
🎯 主要なトピック
- フンババ討伐後の凱旋と人気: 偉業を達成してウルクに戻ったギルガメシュは、その威容により女神イシュタルの目にとまる。フンババが『ファイナルファンタジー』など現代のゲームにも登場する人気キャラクターであることに触れる。
- 女神イシュタルによるプロポーズ: ウルクの守護神イシュタルは、王として最高の栄誉、権威、富を与えることを条件に、ギルガメシュにド直球の求婚をする。
- ギルガメシュの「だが断る」: ギルガメシュは女神の誘いを拒否し、彼女が過去の恋人たち(夫タムムーズ、庭師、動物など)を不幸にしてきた残酷な仕打ちを列挙して激しく罵倒する。
- 英雄の自律性の追求: 神との結婚による権威の増大や神格化よりも、女神の支配下に組み込まれ、自分の自由度を失うことを嫌ったギルガメシュのエゴイストとしての側面が強調される。
💡 キーポイント
- 女神イシュタルは、愛が冷めると夫(タムムーズ)を冥界の身代わりとし、愛した人間を狼やモグラといった動物に変えるなど、気まぐれで残酷な側面を持つ存在として描写された。
- ギルガメシュはイシュタルに対し、「埃や風を遮らない壊れた扉」「主人の足を噛む履物」といった独特で皮肉に満ちた侮辱表現を浴びせ、国の守護神に対して徹底的な反抗の意志を示した。
- ギルガメシュの拒否の動機は、地上の統治者としての確固たる意志と、神に従属することによって「英雄」としての自律性を失うことへの強い抵抗感にあった。
- 神と結婚する「聖婚」は王権の正当性を強化し、神格化(不死への道)につながる最大のメリットがあったにもかかわらず、ギルガメシュはそれを拒み、自らの運命を決定するエゴイズムを優先した。

