📝 エピソード概要
本エピソードでは、大学職員である木原氏と小笠原氏が、18歳人口減少に伴う大学の定員割れ急増という喫緊の課題を議論します。進学率の上昇に安堵し、経営判断が遅れた背景を分析するとともに、長年の慣習によりデータ活用が進まない非効率な学生募集の構造を指摘。さらに、大学の存続に危機感を抱く学生の声を紹介し、問題の深刻化を浮き彫りにします。組織変革の難しさを踏まえ、大学業界全体を活性化させるための個人間ネットワーク構築の重要性が提言されています。
🎯 主要なトピック
- 大学の危機的現状と18歳人口減少: 18歳人口の減少と、それに反して大学数が増え続けた結果、多くの大学が定員割れに直面している現状を議論。
- 進学率の推移に見る経営判断の遅延: 過去の進学率向上という「良い数字」に安堵し、将来的な人口減少リスクに対する抜本的な対策を多くの大学が怠ってきた構造的な問題点を指摘。
- 大学職員と教員の役割分担の非効率性: 学生募集や事務作業などにおいて、専門外の教員が苦手な業務を担うことの非効率性を挙げ、適切な職務分担の必要性を訴求。
- 学生が持つ大学経営への危機意識: 大学の募集活動を客観的に見て「頑張ってほしい」と願う学生の声を紹介し、大学の存続に対する危機感が当事者にまで広がりつつあることを示す。
- 大学業界の非効率なデータ活用: 過去の高校訪問といった営業手法に依存してきた経緯から、データ分析やデジタルを活用した学生募集戦略への対応が遅れている現状を分析。
- 私的なネットワークによる知見の共有: 組織変革が難しい中で、個人が大学の看板を背負わずに私的な勉強会やネットワークを構築し、知見を交換することが有効な解決策になると提案。
💡 キーポイント
- 多くの大学は、人口減少という「沈む家」に住んでいるにも関わらず、危機意識が薄く、抜本的な変化を拒む姿勢が根底にある。
- 大学業界は志願者データなど豊富な情報を保有しているが、過去の慣習やデータ活用のノウハウ不足により「多すぎてどう扱っていいか分からない」状態に陥っている。
- データ活用の推進には、いきなり全てをデジタル化するのではなく、少ないデータセットから始める段階的な導入(オンボーディング)が効果的である。
- 業界全体の閉塞感を打破するためには、トップダウンの改革を待つよりも、熱意ある個人が大学の垣根を越えて繋がり、非公式な情報交換を行うことが重要となる。
