2026年3月30日配信の「ながらAIラジオ」では、パーソナリティのusutakuMichikusa株式会社代表。AI開発やコンサルティングに従事するAIスペシャリスト。さんとハヤカワ五味株式会社ウツワ代表。ファッションブランドのほか、現在はメルカリでAI推進も担当。さんが、年度末の最新AIニュースを語り合います。
今週は、劇的な進化を続けるClaudeのデスクトップ対応や、ChatGPTから他のAIへ「知識」を移植するテクニック、さらにはusutakuさんが構想する「真のAI力を測る検定」など、新生活に役立つトピックが満載。後半にはハヤカワさんが開発中の「ゲーミング寿司ロボット」という驚きのプロジェクトも飛び出します。その内容をまとめます。
Claudeがデスクトップを操作?「コンピューターユース」の衝撃
今週の大きなトピックは、Anthropic元OpenAIのメンバーによって設立されたAIスタートアップ。Claudeシリーズを開発。社が提供するAI、Claude高い文章作成能力やプログラミング能力、倫理性を備えた大規模言語モデル。のデスクトップアプリ版において、コンピューター全体を操作できる機能が強化されたことです。これまでブラウザ内での操作に限られていたものが、PCにインストールされたネイティブアプリOS上で直接動作するアプリケーション。ブラウザを介さないソフト。(動画編集ソフトのCapCutByteDance社が提供する、初心者でも使いやすい動画編集アプリ。など)まで触れるようになりました。
私、もう正直Claude Code(コワーク)使わずに仕事するの無理かも。電卓使わずに計算しろって言われるような感じがしちゃう。
今、Claude Code好きな人にはそれくらいのインパクトありますよね。これからのエンジニア採用でも、どのAI環境が使えるかが基準になりそう。
一方で、PC画面全体をAIに見せることになるため、情報漏洩機密情報や個人情報が外部に漏れ出すこと。AI学習への利用設定には注意が必要。のリスクも議論されました。「恥ずかしい恋愛情報が公開されるかも」と笑うハヤカワさんに対し、usutakuさんは「世に出ても困らない生き方をすることが本質的」と、哲学的(?)な解決策を提示していました。
ブラウザ操作
URLベースでの作業自動化
コンピューターユース
ネイティブアプリ(Slack, Notion等)を直接操作
ChatGPTから知識をぶっこ抜く?AIの「お引越し」がトレンドに
最近、ChatGPTOpenAIが開発した、世界で最も普及しているチャット型AIサービス。から他のAIツールへ、自分の「コンテキスト(文脈・知識)」を移植することが流行っているそうです。ChatGPTに「あなたが私について知っていることを全て教えてください」と問いかけ、出力された情報をClaude CodeClaudeをコマンドラインから操作し、高度な自動化や開発を行うツール。などの設定に流し込むことで、これまでの対話の積み重ねを無駄にせず乗り換えができるようになっています。
自分の人生史を50分間喋り続けて、それをAIに渡す「自分のWikipedia作成会」をやると分析が捗りそう。
ハヤカワさんも、Claudeに「好きな食べ物の傾向」や「過去に行ったお店」を記憶させることで、驚くほど精度の高い提案を受けられているとのこと。最近は音声入力マイクを通じて話した言葉をテキスト化する技術。Whisperなどの進化で精度が飛躍的に向上。の活用も増えており、在宅時に独り言のようにAIに自分の状況を語りかけるのが、最も効率的な「知識の流し込み」になっているようです。
Gemini Liveが高速化!ドラクエとの意外なコラボも
GoogleのAI、Gemini LiveGeminiとリアルタイムで音声対話ができる機能。スマホを持ちながら会話が可能。が3.1 FlashGoogleの軽量・高速なAIモデル。応答速度が非常に速いのが特徴。に対応し、レスポンスが劇的に高速化されました。usutakuさんによる再現(ものまね)によると、これまでの「溜め」がなくなり、人間と話しているようなテンポに近づいているとのこと。
また、エンタメ界隈でのAI活用としてスクウェア・エニックス「ドラクエ」「FF」などで知られる日本を代表するゲームメーカー。の話題も。なんと『ドラゴンクエスト日本を代表するロールプレイングゲーム。堀井雄二氏が手掛ける。』の作中に、Geminiを搭載したスライムが登場するコラボが実施されました。実はドラクエは4作目から「AI戦闘」を導入しており、AIとは縁の深いタイトルです。
「えーと、画面には……男性が映っていますね(数秒のラグ)」
→ リアルタイム性に欠ける
「今見えているのはこれです!次はどうしますか?」
→ 会話のテンポが人間並みに
知識より「言語化力」。usutaku流・AI検定の構想
usutakuさんは現在、独自の「AI検定」を構想中だといいます。既存の検定の多くが「AIを使わずに知識だけを問う」形式であることに違和感を感じているそうです。
AIを使えば解ける知識を暗記しても意味がない。大事なのは、目の前の状況を的確に説明できる『言語化力』だと思うんです。今の画面の状況をAIに正しく伝えられるか、とか。
確かに!英語の試験みたいに「前よりこれだけできるようになった」っていう指標があると、みんな勉強しやすそうですね。
「Tinderスワイプ操作で直感的に選択できるマッチングアプリ。のようなUIで、2秒以内に直感で判断させるようなテストもおもしろそう」と語るusutakuさん。まともな人が体系立てて勉強できる指針を作るべく、開発を急いでいるようです。
Mac mini購入と3Dプリンターで挑む「ピチピチのエビ」
ハヤカワさんは最近、Claude CoWorkを常時動かすためにMac miniAppleの小型デスクトップPC。ディスプレイは別売り。を中古で購入。さらに、4月5日に開催される「ロボ歩行展」に向けて、AIを駆使してロボット制作に励んでいます。
今回制作しているのは「ゲーミング寿司ロボット」。富山で食べたエビが美味しかったという理由で、シャリの上に載ったエビがピチピチと動く仕様になる予定です。3Dデータの作成にはMeshyテキストや画像から3Dモデルを生成するAIサービス。などの最新ツールを使い、プログラムのコードはClaudeと相談しながら実装しています。
「最初はAIが高さ10メートルのシャリのデータを出してきた」という失敗談も披露。最新のAIでも、人間の「常識(サイズ感)」を正しく伝える難しさと面白さが語られました。
というわけで
3月末、AI界隈はClaudeの一人勝ち状態かと思いきや、Geminiの高速化や各社の知識移植機能など、ユーザーの利便性を高める「囲い込みと解放」のバランスが進化しています。usutakuさんは4月末にClaude Code講座を開催予定、ハヤカワさんは寿司ロボットのパレードへ。お二人の好奇心の赴くまま、AIは私たちの日常をより刺激的に、そして少し「奇妙」に塗り替えていくようです。
- Claudeの「コンピューターユース」でPCアプリの操作が身近に。
- ChatGPTからの「知識移植」プロンプトで、AIの乗り換えが容易になった。
- Gemini Liveが3.1 Flash対応で高速化。エンタメやゲームでの活用が進む。
- AI活用において最も重要なのは「状況を言葉にする言語化力」。
- AIは今や開発だけでなく、3Dプリントやロボット制作の「理解ある相談役」に。