去年ほど派手じゃない?クリスマスシーズンのAI事情
収録日は2025年12月19日、クリスマス直前の回です。番組では最初に、この時期のAIアップデートについての体感が語られました。
ハヤカワさんは、もっといろいろなツールが出ると思っていたものの、意外にそうでもないと話します。去年のクリスマス前後がアップデート続きで激しすぎたという印象が背景にあります。
正直このクリスマスシーズン、もっといろいろ出るかなって思ってたんですけど、意外にそうでもないしね。なんか去年がやばすぎたんだよな。
usutakuさんは、最近のモデル更新が刻み傾向にあると指摘します。GPT-5.1から5.2のように、小さくバージョンを上げていく流れが各社で目立つという見立てです。
なんか直近どこもね、そのGPT5.1から5.2にするとか、そういうなんか刻み傾向にありますよね。
二人とも、年末年始は少し落ち着いて、これまで出たツールを触り直すのに良い時期だと話しています。
GPT-Image 1.5は「あーん」?Nano Banana Proとの日本語勝負
1つ目のピックアップは、OpenAIの画像生成モデルGPT-Image 1.5です。GoogleのNano Banana Proに対抗する形で登場しましたが、二人の第一印象は芳しくありませんでした。
私はちょっと使ってみて、あーんって感じだったんですけど。
usutakuさんは、ChatGPTの画像生成の歴史を整理しています。以前はDALL·E 3が使われ、2025年初頭にGPT-Image 1へ切り替わったことで、初めて日本語文字が作れるようになったといいます。
日本語文字が作れるようになったんですよね。ありがとうとか、ちょっとその飲食店のメニューぐらいだったら作れるぐらいになって。これが相当バズりましたと。
その後Nano Banana Proが登場し、画像生成の主役がそちらに移った流れで、今回のGPT-Image 1.5が出たとusutakuさんは説明します。
確かに僕もちょっと微妙だなって印象で。
ハヤカワさんは、Nano Banana Proが優秀すぎるとフォローします。日本語の誤字脱字がなく、文字がにじまない点のインパクトが大きいと語られました。
Nano Banana Proがすごすぎるんだよね。可哀想で。
usutakuさんは、OpenAIのアップデートがこれまで常に前世代を凌駕してきたぶん、明確に「Nano Banana Proより良くない」と言われる状況に驚いたと話します。ただしこれは日本語に限った評価かもしれないと補足しています。
ハヤカワさんは、そもそもNano Banana Proを使い切れていない現状では、GPT-Image 1.5にまで手を伸ばす必要を感じにくいと指摘します。画風やアウトプットの質で差が出てこないと、ChatGPTを選ぶ理由になりづらいというのが二人の結論でした。
放送中に登場したGPT-5.2-Codex、そして「サムのTwitter」問題
画像生成の話の途中、ハヤカワさんが横で流していたTwitterから、GPT-5.2-Codexが出たらしいと気づきます。しかも収録のすぐ前、当日の午前4時ごろの発表だったといいます。
なんかGPT-5.2-Codexが出てるっぽいっす。
これから情報源にサムのTwitterを入れましょう。
usutakuさんは、Codexがどういうものかを解説しました。比較対象はClaude Codeで、コードを書くだけでなく、実行までAIが自律的に進めてくれるコーディングAIだと説明します。
もう勝手にパソコンの中から勝手にコードを書いて勝手に実行までやってくれるみたいなニュアンスを持っています。
ハヤカワさんは、0.5未満の小さなアップデートは分かりづらいと本音を漏らしつつ、OpenAI側がGoogleを追う焦りを感じると話しました。
GPT-5は「サイコパス」?モデル更新で変わる人格
ここで話題は、モデル更新によって受け答えの人格が変わる現象に移ります。usutakuさんは、設定がバグでGPT-5に戻っていたときの体験を語りました。
usutakuさんは最近ChatGPTで悩み相談をすることが増えていました。5.1では寄り添う対応だったのが、ある日突然突き放した言い方になり、確認するとGPT-5に戻っていたといいます。
久々にずっと5.1以降めっちゃ使ってから5戻ったらなんかマジサイコパスすぎて。なんだこいつってなりましたね。
これを受けてハヤカワさんは、GPT-5への切り替え時に「Keep 4o」と反発した人たちの気持ちが分かったと同意します。二人の評価は、5は良くないが、5.1以降と4oは良いという点で一致しました。
さらにハヤカワさんは、GeminiやClaudeはアップデートで人格が変わる感覚が薄いのに対し、GPT系は温度感が変わりやすいと指摘します。usutakuさんも、OpenAIのモデルはしょっちゅう人格が変わる印象があると応じました。
Geminiの場合、アップデートかかると、あ、なんか頭良くなったねって感じがするんですけど。GPT系はなんか、あ、なんかお前変わったなみたいな感じの時ありません?
食い気味に速いGemini 3 Flash、そして分かりにくいGoogleの名前
Google系からは、Gemini 3の軽量版であるGemini 3 Flashが登場しました。ハヤカワさんは、Gemini 3をAPIで使うとやや高いと感じていたため、Flashの登場はありがたいと歓迎します。
二人が特に評価したのは速さです。Flash系は「食い気味なんじゃないか」というほど速く、送信ボタンを押した瞬間には動き出している感覚だと語られました。
GeminiのFlash系はマジで早い。なんかちょっと食い気味なんじゃないかってくらい早いし。
その賢くて速いモデルが出るとQOLが上がる感じしますね。
一方で、Googleの命名の分かりにくさには不満も出ました。Geminiの入力画面で高速モードを選ぶとGemini 3 Flashになりますが、「高速モード」と「Flash」の表記が併存してややこしいと話します。
さらにハヤカワさんは、画像生成のアイコンにバナナの絵文字が付く点を挙げ、なぜバナナなのか誰にも伝わらないのではと疑問を呈します。
これ誰が、え、なんでバナナなんだろうって全員思わないですか?
これに対しusutakuさんは、機能に絵文字が付くこと自体が珍しく、「画像生成といえばバナナ」という認知が取れるのは大きなマーケティング効果だと反論します。テレビCMや年賀状タイアップなど、マス向け施策が一気に進んでいる点も背景にあると指摘しました。
AI Studioとの違いと「クラウド容量は下げられない」問題
ハヤカワさんは、GeminiとGoogleのややこしさとして、AI Studioからだと触れる機能がGeminiアプリからは触れない場合があることを挙げます。個人課金の意味を見失いそうになると本音を語りました。
個人で課金するのはなんか、なんで課金させられてんだろうと思ってるところは正直あります。
二人とも個人と会社で両方Geminiに課金していると明かします。話は、一度2テラバイトのクラウド容量を手にすると解約しづらいという「あるある」に及びました。
落とせないですよね。もう家の家賃より落とせないですもん。
ここでは、機能ごとに絵文字を提案する遊びも交わされました。ハヤカワさんは思考モードにリンゴ、usutakuさんは推論モデルに「ワナシ」を推すなど、脱線しつつも和やかに盛り上がっています。
サンタさんへの願いはLovableのクレジット。Claudeも参戦したクリスマスギフト
続いて紹介されたのは、ClaudeとLovableがそれぞれクリスマスギフト券を出したというニュースです。ハヤカワさんは、欲しいプレゼントはLovableのクレジットだと冗談交じりに語ります。
ハヤカワさんは、忘年会の抽選会やプレゼント交換でこそAIツールのギフト券が嬉しいと主張します。美顔器や和牛より、Claude MaxやLovableが欲しいというわけです。
美顔器とか和牛とかじゃない、Claude MaxかLovableです。
二人は、ギフト券を配る企画にも乗り気になります。ハヤカワさんは、送った相手に何に使ったか報告してほしいと話し、報告義務ありのクリスマスギフト券を配りたいとアイデアを膨らませました。
知りたいんですよ。みんながどういうふうに使うのか。
usutakuさんは、初めての人にはLovableのほうが向いていると見ています。Claude Codeを使える人はすでに使っている一方、Lovableは入門としても勧めやすいという理由です。
さらにusutakuさんは、お年玉としてLovableのギフト券URLをQRコードにし、ぽち袋に入れて渡すアイデアを提案します。「今どきの子どもに必要なのは現金1万円ではなくLovableのクレジット」という掛け合いで盛り上がりました。
一万円分のLovable券入ってたら嬉しくないですか?
Manusでネイティブアプリまで作れる時代へ
この一週間で一番大きかったとハヤカワさんが挙げたのが、Manusでモバイルアプリが作成可能になったニュースです。usutakuさんはこれに感動したと語ります。
usutakuさんは、アプリの種類を整理しました。ブラウザから使うウェブアプリに対し、アプリストアからダウンロードして使うネイティブアプリは、スマホの規格に合わせる必要があり作るのが難しいと説明します。
これまでAIで作れるのは基本的にウェブアプリでした。今回はネイティブアプリまで作れ、Androidではストアへの申請までいける点がすごいとusutakuさんは話します。
なんならそのストアへの申請までAndroidだとストアの申請までいけますっていうことまでできるようになったのがすげえよなっていう話ですね。
usutakuさんは実際に週刊トラッカーのようなアプリを作り、AndroidのAPK形式でPixelにインストールして問題なく動いたと報告します。iPhone側でもExpoでの事前チェックを通し、あとは申請するだけの状態まで到達したといいます。
AIで作れるのは主にブラウザで動くウェブアプリだった
ネイティブアプリまで作成でき、Androidはストア申請まで到達できる
作ってみて無力さを知る。ToCの体験設計は物販よりシビア
何でも作れるからこそ、「何がいいサービスか」を持っていないと作れるだけで終わってしまう、とハヤカワさんは話します。自分でサービス開発を試すなかで感じた難しさです。
ハヤカワさんは、長く物販をしてきた経験からウェブサービスも作れるだろうと思っていたものの、実際には知識がなかったと振り返ります。特にToC向けのサービスは物販よりチェックポイントが多く難しいと語りました。
物販は「とりあえず買ってもらえればいい」という部分があり試すハードルが少ない一方、ToCは何が得られるかの可視化、実際に使える体験、会員登録、課金と複数のハードルがあるといいます。ハヤカワさんは、一回作って無力さを感じるのは結構ありだと勧めます。
私どっかで全然余裕でウェブサービス作れるやろって思ってたんですよ。ずっと物販してたから。あのね、違うわ、普通に知識がないわって思ったんで。
usutakuさんは、やってみて挫折するのは潔いが、やってもいないのに「やれる」と思っている状態が最ももったいないと同意します。自信を早くなくして勉強に戻るほうがいいという二人の考えが一致しました。
やってないのに自分はやれる、やってないだけって思ってる状態がね、最ももったいない。
Make more than you take。年末年始に何かを作ろう
ハヤカワさんは、年末年始は時間のある人も多いとして、気になったツールを一つ深く使い、何かを作ってみることを勧めます。ウェブサービスに限らず、漫画やAI動画づくりでもいいと具体例を挙げました。
usutakuさんは、最近出会って座右の銘にしてもいいと感じた言葉として、イーロン・マスクの「Make more than you take」を紹介します。自分がテイクする以上のものを生み出せ、という意味だと語りました。
なんか生涯の座右の銘にしてもいいんじゃないかなみたいな言葉に最近出会いまして。Make more than you takeっていう言葉があって、めっちゃいいなと思ったんですよね。
usutakuさんは、田舎に移ってFIREする生き方も可能ではあるが、自分は生み出している感を感じられないと落ち着かないと話します。世の中に何かをしたいという思いを言い当ててくれた一言だといいます。
ハヤカワさんも、目の前のパソコンもスマホもペットボトルも誰かが作ったものであり、だから自分にも作れるはずだと大学で学んできたと語り、二人で「作りましょう」と締めました。
藤井聡太もバイブコーディング。将棋界にもAIの波
ここからはミニニュースです。まず、棋士の藤井聡太さんが今年バイブコーディングにはまったと話題になっていることが取り上げられました。
usutakuさんは、藤井聡太さんについて「将棋の天才ではなく、天才がたまたま将棋をやっているだけ」というコメントを紹介します。もともとAIに将棋をやらせる取り組みを続けているため、AIの扱いに相当慣れているのではと推測しました。
話は脱線し、筑波大学に入った悠仁さまもバイブコーディングをしているのではというハヤカワさんの憶測にも及びます。usutakuさんに「偏見なのでは」と突っ込まれつつ、和やかに進みました。
ElevenLabsと81プロデュース、そして日本発のJinba FlowがYC選出
続いて、音声AIのElevenLabsが日本の大手声優会社81プロデュースと協業するニュースです。ハヤカワさんは、創業40周年で高山みなみさんら有名なベテラン声優が多く所属する会社だと紹介します。
usutakuさんは、少し前に権利周りで揉めてサービス終了した国内スタートアップがあったことに触れ、大手声優会社が組む先が海外企業になった点に悔しさをにじませます。日本のアニメの心臓部である声優が組む相手は、できれば日本企業であってほしかったという思いです。
日本のアニメって日本から世界に誇るね、本当に数少ないもので、そこの心臓部みたいな声優さんたちが組む会社はね、日本だって欲しかったなとかちょっと思っちゃいますけどね。
ハヤカワさんは、日本語音声だけなら本人に頼めばよく、ElevenLabsの魅力は多言語化やグローバル展開にあるのではと推測します。日本企業では難しい部分があるのだろうと補足しました。
一方で、明るいニュースも紹介されました。動画生成系のサービスJinba Flowが、日本発のAI企業として初めてY Combinatorに選出されたというものです。
usutakuさんは、Y Combinatorの採択率は非常に低く、そこに日本のAI系企業が初めて選ばれたのは激アツだと語ります。ユースケースはまだ広まっておらず正直Difyのほうが使いやすいと感じる面もあるとしつつ、開発者と話したこともあり面白いのでぜひ使ってほしいと勧めました。
採択率めちゃくちゃ低いんですよ、これ。そこに日本から、かつそのAI系の企業が出るっていうのは初なんで、これはなんか応援したいなっていう所存で。
まとめ
クリスマス直前の一週間は、派手な新モデルよりも「刻み」のアップデートが目立つ回でした。二人は実際に触った印象を交えつつ、年末年始に何かを作ってみることを繰り返し勧めています。
- GPT-Image 1.5は登場したものの、日本語性能ではNano Banana Proに及ばず、多くの人はNano Banana Proで十分という評価だった
- GPT-5.2-Codexが放送中に判明し、Gemini 3 Flashは「食い気味」なほど速いと好評だった一方、Google系の命名の分かりにくさも話題になった
- ClaudeとLovableがクリスマスギフト券を出し、二人はギフト券を配る企画やお年玉としての活用を盛り上がって語った
- Manusでネイティブアプリの作成とAndroidストア申請まで可能になり、この一週間で一番大きなニュースとして取り上げられた
- 藤井聡太さんのバイブコーディング、ElevenLabsと81プロデュースの協業、日本発Jinba FlowのY Combinator選出など、国内外の話題が紹介された





