0.1刻みで出るGPT5.2、何を見ればいい?
この回は2025年12月12日の収録です。冒頭でusutakuさんは、翌日ごろにGPTの発表がありそうなことや、翌週にGemini 3 Flashが出るのではないかという話を挙げ、年末に向けて情報が多いと話しています。
今週最初のトピックは、GPT5.2が登場したことです。GPT5やGPT5.1はすでに出ていましたが、0.1刻みでの更新が続いている点に2人は注目しています。
3.5、4、で4.1、4.5、5だったんで、4.2は初ですね。
ハヤカワさんは、Claudeが3.5、3.7、4と小刻みだったことに触れつつ、今後5.3、5.4と細かく刻んでくる可能性を話しています。そのうえで、GPT5.2が注視すべきものかをusutakuさんに尋ねました。
僕のChatGPTには1時間ぐらい前に出たんで、まだそこまで触りきれてないんですけど、とりあえずなんか早い感じはします。5.1より。
一方で2人は、ベンチマークテストの数値が良くなっても、実感として受け取りづらくなってきていると話しています。数字だけでは進化を体感しにくくなっているという受け止めです。
ハヤカワさんは、GPT5.2からはGeminiと競っている感じが強いと述べています。usutakuさんは、Geminiがすごいからと、OpenAIから「コードレッド」的なアナウンスが出ていたことに触れました。
Googleにさ、勝とうとするっていうのがさ、とんでもないお話ですよね。
usutakuさんは、Googleが1年間で稼ぐキャッシュフローの規模の大きさに触れ、そうした会社にスタートアップで勝とうとするOpenAIの姿勢を「かっこいい」と評しています。
ディズニーがOpenAIに1500億円、著作権はどうなる?
次のトピックは、ディズニーがOpenAIに1500億円を出資したことです。動画生成AI「Sora2」の関係で、ハヤカワさんはこの数か月で一番驚いたと話しています。
usutakuさんは、Soraには「Cameo」という機能があり、登録した写真や友達登録した相手の動画を作れると説明します。その仕組みに、今後ディズニーのキャラクターが加わるのではないかという流れです。
なんか自由にミッキーとかの動画とかを作れるようになるんですけど、これすごいですよね。
ハヤカワさんは著作権について、初代のミッキーマウスはすでに著作権が切れていることに触れています。ディズニーが人気キャラクターの権利を持つ一方、期限が切れていくものもあると整理しました。
ハヤカワさんは、以前はSora2に対してディズニーがIPの理由で反発していたのに、もうがっつり手を組んでいく気合いを感じると話しています。日経新聞の記事を引きながら、利用できるキャラクターの範囲が広いことにも触れました。
ハヤカワさんによると、利用対象はディズニー、マーベル、ピクサー、スター・ウォーズの200以上のキャラクターで、具体的にはミッキーマウスのほか、スティッチ、シンデレラ、ベイマックスなどが挙げられているとのことです。
さらに、ディズニーの有料配信サービスであるディズニープラスで、AIで作った動画を視聴可能にする方向だと紹介しています。ただ、実際にどうなるかはまだ想像しにくいとも話しました。
子供からするとめっちゃ嬉しくないですか?夢の、ディズニーの映画と。
ハヤカワさんは、ディズニーは教育系のIPも強いと指摘します。ディズニーイングリッシュなどを例に、マナーを含む教育コンテンツへの転用や、NotebookLMやChatGPTの教育系機能とIPが絡む可能性に触れました。
ディズニーが手を組んだ理由と、日本のIP大国の行方
usutakuさんは、日本もIP大国なのだから、こうした動きにちゃんと絡んでほしいと話しています。ハヤカワさんは、ディズニーは世界でもトップクラスに著作権に厳しいIPだと応じました。
ディズニーって世界でもトップクラスにこういうのに厳しいIPじゃないですか。
usutakuさんは、学校のプールにみんなでミッキーらしきイラストを描いたら消すよう言われた、という過去のニュースを例に挙げています。それほど厳しいディズニーがAIとの提携に踏み込んだことに、2人は驚いています。
ハヤカワさんは、9月ごろにディズニーがOpenAIに対して利用をやめるよう通告していたと日経新聞の記事に触れつつ、そこからのクロージングの速さを評価しています。
usutakuさんは、ディズニー社内でも、避けてきたエロなどへの転用リスクを含めて相当議論があったはずだと指摘します。それを2、3か月でまとめ、出資まで至った両社の仕事ぶりに、ハヤカワさんは感動していると話しました。
ハヤカワさんは、キャラクターが勝手に使われて揉めるより、本家とがっつり組んだ方が逆に安全でコントロールしやすくなる、というのがディズニー側の狙いだと解釈しています。
話は日本のIPに移ります。ハヤカワさんは世界のIP売上ランキングを見ながら、1位ポケモン、2位ハローキティ、以下プーさん、ミッキーマウス、スター・ウォーズ、アンパンマン、ディズニープリンセス、マリオ、ジャンプ、ハリー・ポッターまでが上位だと紹介しました。
ハヤカワさんは、ディズニー系と日本のIPで上位のほとんどが占められると整理し、注目は任天堂だと話しています。マリオとポケモンを持つ任天堂が動くかどうかが気になるとのことです。
一方でサンリオについては、代表が代わってからセンスが良く、VTuberやVR、AI系のビジネスコンテストなどに積極的だと述べ、早めに何らかのスタンスを出すのではないかと予想しています。
(サンリオは)みんなが仲良くできる使用方法であれば多分やるでしょうね。
ジブリ画像はブームでも、ジブリは1円ももらっていない
usutakuさんは、ジブリのような作風もAIで簡単に出せてしまう現状に触れています。ChatGPTの画像生成が話題になったとき、ジブリ風の画像が作れたことを例に挙げました。
(ジブリ風画像で)ジブリさ、1円も儲かってないわけじゃん。
usutakuさんは、ジブリが話題になって作品を見たくなる人はいたかもしれないが、直接的な収入にはつながっていないと指摘します。そうしたIPが収入を得られる仕組みを望むと話しました。
ハヤカワさんは、収入に加えてLTVを上げることがIPにとって重要だと補足します。ポケモン、ハローキティ、ディズニーなどが競い合う中で、いかに小さい子の興味を引いてLTVを高めるかが課題だという見立てです。
ハヤカワさんは、ディズニープリンセス界では『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』以降、突出したスターが出にくくなっていると分析しています。そのうえで、幼い子の興味を引きLTVを高める打ち手になればいい、と話しました。
ディズニーランドの高齢化と、ハヤカワさんの「姫業界」事情
ハヤカワさんは、ふだんの活動から人気キャラクターの動向がわかると話します。ディズニーハロウィンで、どのキャラクターの仮装が多いか、子どもがどれに反応するかを見ているからだそうです。
やっぱあれなんですね。(ハヤカワさんは)姫だから姫業界に詳しいんですね。
ハヤカワさんは、『アナと雪の女王』が約10年前、『塔の上のラプンツェル』が約15年前だと指摘し、看板作品が少し古くなってきていると話しています。近年の実写版映画が振るわなかったことにも触れました。
国内のディズニーランドについて、ハヤカワさんは来園者の高齢化が進み、ガチのファンが多くなっていると話します。昔のような、小さいころから気軽に通う雰囲気とは少し変わってきているという受け止めです。
usutakuさんは、千葉の市川出身で、子どものころは自転車で行ける距離だったため年間パスポートを持っていたと振り返ります。ただ、高校以降は行かなくなり、最近はディズニーで仕事ができないことがネックだと話しました。
(ディズニーで)仕事はディズニーできます。ミーティングどこから入りやすいか一応ある。
『アナと雪の女王』は今も子どもに人気が高い一方、近年の作品はプリンセス感や熱狂的なIP感が以前ほどではない、というのが2人の見立てです。IPを維持する難しさを話題にしつつ、任天堂の強さが改めて意識されていました。
Cursorのデザインエディタは、デザインの民主化になるか
次のトピックは、Cursorからデザインエディタが登場したことです。ハヤカワさんが「Figma的なことか」と尋ね、usutakuさんが解説します。
usutakuさんはまず、Cursorがプログラミング向けのテキストエディタだと説明します。コードを書いて保存し実行する場所で、AIがしっかり組み込まれたツールとして代表的な存在だと述べました。
新機能について、usutakuさんは、Cursorで作ったサイトのボタンやリンクを、マウスのドラッグ&ドロップで自由に動かせるようになったと説明します。従来はコードを書き直していた微調整を、手でサクサク動かせるとのことです。
これまでは(微調整のために)ちょっとコード書き直してってやってたのを、もう手でサクサク動かせるんですよ。CanvaとかFigmaみたいに。
usutakuさんは、この変化でエンジニアとデザイナーの垣根がなくなっていくと述べ、本当にデザインの民主化だと話しています。まだがっつり触れる状態ではないものの、久々に革新的だと感じたそうです。
一方でハヤカワさんは、最近CursorよりClaude Codeでいい、という声を見かけていたと話します。それでも今回の機能について、そういう機能が欲しかったよね、とありがたく受け止めていました。
発表直後に飛び込んだGemini Deep Research Agent
トピックの途中で、収録の2、3分前にGemini Deep Research Agentが発表されたとハヤカワさんが切り出します。usutakuさんは「今ですか」と驚きつつ、内容を整理しました。
(新機能を今出すのは)やめてくれ。聞いてないですよ、僕ら。AIエージェントなのに。
usutakuさんによると、変更点は大きく3つです。Deep Researchの裏側が3Proになって詳しくなり、より長い時間や推論を含む細かい検索ができるようになった、というのが最初の2点です。
3つ目として、usutakuさんは、自分がアップロードしたファイルも含めて分析できるようになった点を挙げます。これまでのDeep Researchは基本的にウェブ検索だけだったとのことです。
裏側が3Proに
Deep Researchのモデルが3Proになり、検索が詳しくなった
検索が細かく
長い時間や推論を含め、より細かい検索ができるようになった
ファイル分析
アップロードしたPDFやCSVと公開ウェブデータを統合して分析できるようになった
ハヤカワさんは記事を引き、ユーザーがアップロードしたPDFやCSVなどのドキュメントと公開ウェブデータを統合して分析でき、出力の構造やデータテーブルの生成を定義して制御できると紹介しています。企業で使う人には助かるだろうと話しました。
usutakuさんは、Deep Researchは業務でよく使われる一方、最近のGeminiのDeep Researchは引っ張ってくるデータが微妙だと感じていたと述べます。ハヤカワさんも、Geminiのリファレンスあり応答が全般に微妙だったと同意しました。
利用方法について2人は、現時点ではGoogle AI StudioでAPIを取る形で、まだ一般には広く使えないのではないかと整理しています。ただ、いずれGeminiアプリに載るだろうという見立てです。
usutakuさんは、最近は新機能が出るペースが速いというより、各社が大量に人を雇い、チームが同時並行で開発しているから次々に出てくるのだと話しています。
これまでは少人数のチームで一個一個やってる感じがあったけどね。
原宿で流行中? NotebookLMのスライド機能
次は、NotebookLMのnano banana proがすごいという話題です。ハヤカワさんは自分がNotebookLMを最近使っておらず、忘れていたと打ち明けます。
(NotebookLMのことも)眼中になかったです。
usutakuさんは、NotebookLMがいろんな情報をノートのように貼っていき、その情報からチャットや各種メディアを作れるツールだと説明します。ビデオ、ポッドキャスト風の音声、マインドマップ、図解などが作れるとのことです。
その中のスライド機能がnano banana proで動いており、テキストを貼るとワンクリックでスライドにしてくれる、とusutakuさんは話します。デザインの指示が柔軟で、おしゃれなスライドが作れる点を評価しました。
(nano banana proは)普通の画像生成なんで、画像生成っていくらでもプロンプトでどうにかなるじゃないですか。それが結構当てはめられるんで。
usutakuさんはこれが「巷で流行している」と話し、2人は原宿の中学生のたとえで盛り上がります。usutakuさん自身、最近は登壇スライドをこれで作っていると明かしました。
話は、AIツールの機能が日々変わることに移ります。usutakuさんは、できないと言われたことの多くが「最後に触ったのが3か月前で、今はできるようになっている」ケースだと話します。
質問されたら基本的には自分で一度触ってから回答するようにしてますね。
NotebookLMのスライド機能について、usutakuさんは、まだ編集ができず、現状のPDFエクスポートのままでは仕事の場で使いにくいと述べます。ただ、Googleスライドへの変換などは時間の問題だという見立てです。
実際に、有志の学生がnano banana proで作ったPDFをそのままPowerPointに変換するAIを作っている例もあると紹介し、usutakuさんは仕事で使えるようになるのも時間の問題だと話しました。
ジャパンポッドキャストアワードと、番組の行動変容
最後の重要なお知らせとして、ジャパンポッドキャストアワードのリスナー投票が始まったことが案内されます。番組名は正式には「ながらAIラジオ」で、投票時にはこの名前で記入してほしいとのことです。
(投票では)ちゃんとですね、ながらAIラジオって書いてください。
ハヤカワさんは、ジャパンポッドキャストアワードが日本のポッドキャストのアワードで、ノミネートされるにはこのリスナー投票を通過する必要があると説明します。アワードの紹介文にある「ながら視聴が定着した今」という一節に、自分たちの番組ではないかと反応していました。
ハヤカワさんは、番組が個人・企業出身のクリエイター部門にあたることに触れ、可能性はあると話します。usutakuさんは、番組を始めた2025年当初からアワードを取れたらと思っていたと振り返りました。
投票について、ハヤカワさんは、リスナー投票の一次選考フォームで一人につき3番組まで投票でき、そこに「ながらAIラジオ」と記入してほしいと呼びかけます。ビデオポッドキャストでも問題ないとのことです。
後半は、番組が起こしてきた行動変容の話になります。usutakuさんは、一緒にスポーツをする知人が社交ダンスを始めた例を挙げ、番組を聞いて何かを始めた人が多いと話しました。
なんかながらAIを聞いた結果、これやりましたみたいな人って多くて。
リスナーの行動として、社交ダンスや社内通信担当への挑戦のほか、一番多かったのがアサヒポンズを買った人だと2人は笑っています。番組がリスナーの具体的な行動につながっている一例です。
2人は、大賞を取ってスポンサーがつくことも話題にしています。AI系はフェアに扱いたいので難しく、むしろAIと関係のない渋い企業からのスポンサーがおもしろいのでは、と語り合いました。
すごい渋い企業からいっぱいもらいたくないですか?いぶし銀的な会社からね。
まとめ
この回は、GPT5.2やディズニーのOpenAI出資、Cursorのデザインエディタ、Gemini Deep Research Agent、NotebookLMのスライド機能まで、この一週間の生成AIニュースを、IPとツール体験の変化を軸に振り返る内容でした。
- GPT5.2は0.1刻みで登場。ベンチマークの数値では進化を実感しにくくなり、GeminiとOpenAIの競争が意識されている
- ディズニーがOpenAIに1500億円を出資し、200以上のキャラクターがSoraで利用できる方向へ。反発から短期間での提携に2人は驚いている
- CursorのデザインエディタはボタンやリンクをFigmaのように手で動かせる機能で、デザインの民主化につながると評価された
- Gemini Deep Research Agentはモデルが3Proになり、アップロードしたファイルとウェブデータを統合分析できるようになった
- NotebookLMのnano banana proによるスライド機能が話題。ジャパンポッドキャストアワードの「ながらAIラジオ」への投票も呼びかけられた





