涼しくなった秋に、海外旅行は前日に決める?
この放送の収録日は2025年9月26日です。オープニングでは、ハヤカワ五味さんとusutakuさんが、ようやく涼しくなってきた東京の天気から話し始めます。
usutakuさんは、26年生きてきてようやく日焼け止めを塗る習慣がついたと明かします。日傘を差す男性が今年増えたという話から、usutakuさんは「男性がワンピースを着るのも当たり前になってほしい」と続けます。
男性がワンピース着るのも当たり前になってほしいですね。ちょっと前だったら日傘するのも、ありえないみたいな感じだったのが、今は何も言われないわけじゃないですか。
いや、うすたくがやんのよ。最初に。
ハヤカワ五味さんのツッコミに、usutakuさんは「他責思考でした」と応じ、二人の軽快な掛け合いで番組が温まっていきます。
話題は暑さから海外へ移ります。usutakuさんは、ヨーロッパの東側はすでに10度台、スペインなど南側は20度台でちょうどいいと話し、来週から2週間ほど海外に行くつもりだと明かします。
驚いたのは行き先の決め方です。usutakuさんは、旅行先を前日に決めることも多いといいます。
なんか気分で急にやっぱ行きたくないなとか思いたくないんで、そのタイミングで一番行きたい場所に行ってます、いつも。
usutakuさんによれば、直前にはファーストクラスやビジネスクラスのキャンセルが出て、マイルで格安に取れる航空券が見つかることもあるそうです。
コスプレの繁忙期と「趣味らしさ」の難しさ
一方のハヤカワ五味さんは、ディズニーハロウィンというコスプレイヤーの繁忙期の真っただ中です。9月と10月を乗り切ることで頭がいっぱいで、旅行どころではないと話します。
ハヤカワ五味さんによると、コスプレイヤーの世界では、体力のある人しか残っていかないといいます。舞浜に1泊し、朝6時に起きてディズニーに夜までいたあと、帰宅してからジムへ行くという友人に「こわ」と思ったそうです。
なんか趣味になんでこんなになんか体削ってんのかわかんないし、やっぱみんなね、体力ある人しか残ってないですよ。
趣味を持つハヤカワ五味さんを「素敵」と言うusutakuさんですが、自分の趣味を聞かれると答えに詰まります。以前は「発信」と答えていたものの、最近は仕事になりすぎて趣味とは言えなくなったといいます。
例えばその明日一日時間あるから何しちゃおうかな、ルンルンって思えるのが僕趣味だったりするんですけど、最近(発信は)ちょっとルンルンしなくなってきちゃってるんで。
毎晩寝る前に1時間ほど本を読んでいるusutakuさんですが、読書は「当たり前」に聞こえて趣味らしくないと感じています。ハヤカワ五味さんは、映画鑑賞が趣味になるなら小説も趣味でいいのでは、と背中を押します。
朝井リョウの小説は「タイムリーに読む」のが面白い?
usutakuさんは大学生の頃は自己啓発書、社会人になってからはビジネス書ばかり読んでいましたが、最近は小説だけを読んでいるそうです。そこでハヤカワ五味さんが挙げたのが、朝井リョウ ── 日本の小説家。『桐島、部活やめるってよ』でデビューし、『何者』で直木賞を受賞。同時代の若者や社会の空気を描く作風で知られますさんの『イン・ザ・メガチャーチ』です。
ハヤカワ五味さんは、昔から小説は刊行の4〜5年後に読むことが多かったといいます。けれど『傲慢と善良』や『イン・ザ・メガチャーチ』のように、その時々の話題を扱った作品は、読んで人と感想を話したくなると語ります。
『傲慢と善良』って婚活をテーマに扱ってたんで、当時私まだ結婚してなくて、結構友達とかとそれについて話したりとか。
『イン・ザ・メガチャーチ』は推し活がトピックの一つになっていて、ハヤカワ五味さんは、多くの人がどこかで自分のエピソードに引っかかる作品だと感じています。ただ、対面で会える人の中に読んだ人がおらず、感想戦ができないのが悩みだそうです。
usutakuさんは、テレビ東京の番組『あの本読みました』の朝井リョウさん特集を観たと話します。そこで朝井リョウさんと親しい作家が、朝井作品を「文化保存小説」と表現していたといいます。
その時代のトピックに合ったことを書いてたら、後から見た時に、当時の日本の雰囲気ってこんな感じだったっていうのがわかる。で、かつちゃんと普遍的な内容になってる。
婚活中のusutakuさんも最近『傲慢と善良』を読んだそうです。ハヤカワ五味さんは、マッチングアプリで共通の友人に遭遇し、交際しなかった二人と共通の友人の全員が『傲慢と善良』を読んでいたという、珍しい感想戦の体験を明かします。
usutakuさんは新しいドリンクゼリーを見つけたら必ず試しているといい、これは趣味なのかと問いかけます。ハヤカワ五味さんは、自作して「usutaku監修ゼリー」としてサブスクで売ればいい、と冗談で返します。
ChatGPT Pulseは「聞く前に提案してくれる」AI
ピックアップニュースの1つ目は、ChatGPTに追加されたPulse機能です。収録のわずか3時間ほど前に発表されたばかりで、二人は呼び方に迷いながら話し始めます。
usutakuさんの説明によると、ChatGPT Pulseは、ユーザーとChatGPTの過去の会話をもとに「こういうトピックが好きでしょう」という話題を毎日提案してくれる機能です。ニュースアプリのレコメンドに近く、ChatGPTが先に会話を用意してくれるといいます。
usutakuさんの画面には、FigmaやCanvaがAIツールと直接つながるようになったというニュースについて、何が起きているのか、何がうれしいのか、どうすればいいのかがまとまっていたそうです。最後にはusutakuさん向けの使い方まで添えられ、16〜17ほどのトピックが並んでいたといいます。
usutakuさんが面白いと感じたのは、AIとの関係の向きが変わる点です。
疑問を持ったら、ユーザーが自分からAIに聞きに行く
AIが過去の会話から好みを把握し、話題を提案してくれるのを受け身で待てる
ハヤカワ五味さんは、Google Pixelのホーム画面を左にスワイプすると出てくるGoogleのおすすめ表示に似ていると指摘します。いまは果実園リーベル、ディズニーハロウィン、龍が如く、天ぷら、AIが並んでいて、怖いほど自分を把握していると感じるそうです。
usutakuさんは、多くの人にとってチャット型のAIはハードルが高いと考えています。そのうえで、ChatGPT Pulseのような機能に未来の一歩を感じています。
ハヤカワ五味さんは、各社がパーソナライズに力を入れるのは、提案から買い物や決済、広告へつながるからだと見ています。感情に寄り添いすぎるパーソナライズは問題が起きるため、趣味や好みに寄せる方向に振っているのではないか、とも話します。
usutakuさんは、自身が身につけているLIMITLESS ── 会話を録音して文字起こしや要約をするペンダント型のAIデバイス。日常の会話をAIで振り返れるのが特徴ですのペンダントとChatGPTが連動すれば、会話の中で出た本のAmazonリンクを帰宅後に送ってくれる未来もありうると想像します。
AIに新しい趣味を提案させたら何が出てくる?
ハヤカワ五味さんは、ChatGPT Pulseのような提案型の機能は、冒頭で話した趣味探しにも使えるのではないかとひらめきます。二人はその場で、ChatGPTに自分に合う趣味を聞いてみることにしました。
ハヤカワ五味さんの結果は、AIエージェント遊びや3Dプリントでの造形など、すでにやっていることばかりでした。usutakuさんは「やっていないことで」と条件を付けて聞き直します。
usutakuさんの画面には、次のような趣味の候補が並びました。
- 音楽生成、電子音楽、DTM
- ボルダリング
- 弓道
- ボードゲーム制作
- 落語や講談
落語の提案に、usutakuさんは「ずっとやりたいと思っていた」と気づきます。仕事は忙しいものの、来週あたり聞きに行こうと決めました。
ハヤカワ五味さんは、3Dプリントの延長でロボットの設計に興味が出てきたといいます。コスプレの小道具制作ワークショップの隣で、たまたまHugging Face ── AIモデルやデータセットを共有するプラットフォームを運営する企業。近年はオープンソースのロボティクスにも取り組んでいます関連のロボットのオフ会が開かれていて、市販パーツでAIチャットボットのロボが簡単に作れると知ったそうです。
usutakuさんも前日、GMOのAIロボティクス大会で、中国のユニツィという会社の犬型ロボットを見て、代官山で散歩させたら面白いと感じたと話します。
一方で、ハヤカワ五味さんはAIの提案に注文もつけます。
usutakuさんが「聞いたことのない趣味で」と聞き直すと、紙の手触りコレクションや、雲を観察して分類する「クラウドスポッティング」が出てきました。usutakuさんは、婚活の場で「クラウドスポッティングを嗜んでいまして」と言ってみたい、とすっかり気に入った様子です。
CopilotのClaude対応と、ChatGPTの共有プロジェクト
2つ目のニュースは、MicrosoftのCopilotがClaudeに対応したことです。usutakuさんによると、これまでCopilotではGPTしか使えませんでしたが、モデルを選べるようになりました。
GPTのみ。勤務先でCopilotしか使えない人は、実質ChatGPTしか使えなかった
Claudeも選べるようになり、モデルを使い分けられる
当然そのCopilot、MicrosoftとOpenAIが資本提携をしている、出資する、されるの関係だから、それはそうだけど、それがClaudeも使えるようになったっていうのが面白いです。
ハヤカワ五味さんは、GeminiはGeminiしか選べないことと比べて、Copilotの判断に驚いていました。
ここでハヤカワ五味さんが、Xで見つけたばかりの情報を差し込みます。ChatGPTのビジネスプラン(旧チームプラン)に、共有プロジェクト機能が追加されたというものです。
ハヤカワ五味さんによると、ChatGPTのプロジェクト機能は、特定のプロンプトやファイル、会話のログなどをフォルダのようにまとめて使える機能です。ハヤカワ五味さんはヘビーユースしていましたが、これまで自分の手元でしか使えませんでした。
その特定のプロジェクトに関しては一個特定の共有プロジェクトやらしてくれよって思ってたんで、めっちゃ助かります。
LINEのAI返信は邪魔か、便利か
次の話題は、LINEのトーク画面に現れたAI返信機能です。usutakuさんによると、課金ユーザー向けには以前からあり、最近デフォルトで表示されるようになったようです。
スタンプの場所にあって邪魔だと感じるハヤカワ五味さんに対し、usutakuさんは日常的に使っていて便利だと反論します。LINEのAI返信は、ゼロから文章を作るのではなく、届いたメッセージへの返事を考える機能です。
僕割とスタンプ一個で、ありがとうみたいなスタンプ送ったりとか、リアクションでこうグッドみたいなボタンを押すだけになっちゃうんですけど、うちの母親は結構リッチな返信求めてる人なんですよ。
usutakuさんは、母親に荷物を受け取ってもらったときなど、スワイプひとつで丁寧なお礼の文が出てくるのでコミュニケーションが円滑になるといいます。ハヤカワ五味さんは、同じ機能をSlackにも欲しいと話します。
usutakuさんが驚いたのは、LINEのAI返信の賢さです。友人が動物の絵文字を10個ほど送ってきたとき、AI返信は「絵文字多すぎて動物園か」というツッコミを提案したそうです。絵文字が10個並ぶ不自然さまで認識していたといいます。
usutakuさんによると、LINEのAI機能は返信文の作成以外にもあります。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| AI返信 | 届いたメッセージへの返事の文を提案する |
| スタンプ提案 | どのスタンプを送るのがよいかを提案する |
| 文章の修正 | 自分の文の誤字脱字を直し、タメ語や英語にも変換する |
| 調べものボタン | 会話の内容から調べたい話題のボタンが出て、チャットボットが解説する |
usutakuさんは月700円ほどのLYP(LINEヤフーのプレミアム会員)に加入しています。目当ては画質を落とさずに写真を共有できる機能で、相手ごとにプロフィールを変えられる機能や、スタンプ使い放題もあるといいます。
写真共有のために多くのコスプレイヤーが課金するなか、頑なに課金してこなかったハヤカワ五味さんも、AI機能があるなら「ありだな」と考え始めます。
AP2はまだ使えず、大きなニュースが少ない一週間
ハヤカワ五味さんは、前回の放送で試すと約束したAP2 ── Agent Payments Protocolの略。AIエージェントが利用者の代わりに買い物の決済をするための仕組みとして提案されているプロトコルですを報告します。結論は、ショップのカート側がまだ対応しておらず、実際の買い物はできないというものでした。
デモを触った感想も「まあそうですよね」という程度だったといい、ハヤカワ五味さんは実際に買えるところまで進んでほしいと話します。
今週は大きなトピックが少なかったと振り返る二人。usutakuさんは、最近の大きな話題はNano Bananaぐらいだと話し、Gemini 3もまだ出ていないと続けます。
多分Gemini3によって強化された何か別のことを多分Googleは絶対に揃えて出してくるから、そこに驚くんだろうなという気持ち。
ハヤカワ五味さんは、昨年の流れを見ると年末にかけてまた色々出てくるだろうと予想します。usutakuさんも、昨年末のOpenAIの連続発表を思い出していました。
脳に電極を刺す時代、本を読む人は「エモい」?
エンディングでは、二人の話が「脳に電極を刺してLLMを入れる」という空想へ広がります。ハヤカワ五味さんは、自分たちは電極以前の世代として生きていくのかもしれない、と考えることがあるそうです。
電極をぶっ刺すことでしか幸せが得られない時代に、あえてその、本読んだりとかゆっくりしてみるみたいな。それがアナログで可愛いみたいになるかもしれない。
usutakuさんは、自分は真っ先に電極系インフルエンサーになるはずだと宣言します。受けるのは、長い本を一瞬で理解できる電極や、旅行に行った気になれる電極のような「健全な」案件だけにするそうです。
最後に、番組のフォロワーが9125人になったことが報告されます。usutakuさんによると1日10〜20人ほど増えているといい、ハヤカワ五味さんは1万人到達は11月ごろになりそうだと見込み、ながらAI忘年会の企画にも触れて番組を締めくくりました。
まとめ
今回のながらAIラジオは、ChatGPT PulseやLINEのAI返信のように、AIが先回りして提案する機能が目立つ回でした。冒頭の趣味談義がニュースと結びつき、AIに新しい趣味を探させる実験にまで広がっています。
- ChatGPT Pulseは、過去の会話からユーザーの好みを把握し、話題を毎日提案する機能
- MicrosoftのCopilotがClaudeに対応し、GPT以外のモデルも選べるようになった
- ChatGPTのビジネスプランに共有プロジェクト機能が追加され、プロジェクトを他の人と共有できるようになった
- LINEのAI返信は、返事の作成やスタンプ提案などで日常のやり取りを助ける
- AIへの趣味の相談では、ありきたりな提案ではなく「出会わなかったもの」を求める視点が鍵になる





