仕事納めと年越し、AIで作る年賀状の話
番組の収録日は2025年12月26日、配信日は12月29日という、年末も年末のタイミングでの回です。2人は年越しの過ごし方から話を始めます。
年越しは仕事しますね。
usutakuは12月26日の収録日まで毎日講座と登壇を続けてきたと話します。年末年始は、後回しにしてきた「重要だけど緊急ではない仕事」に取り組みたいとのことです。
重要なんだけど緊急じゃないことを12月全部後回しにしちゃって、緊急なこと、なんか会社の決算周りとか、登壇するのとか、そういうのばっかりやってきちゃった。
話題は、AIで作る年賀状へと移ります。usutakuは、一斉送信の年賀状画像には返信しづらいと感じており、今年は特定の相手に向けた年賀状を作りたいと考えています。
一部の人には、その人に向けたメッセージカードをnano7で作って、その人に送るためだけの年賀状画像とか作りたい。
2025年AIの総括。潮目が変わった2月と画像生成の躍進
ここからが本題の2025年振り返りです。ハヤカワ五味はまず、社内でのAI推進の観点から、大きな転換点は今年の2月だったと語ります。
その潮目を作ったのが、2月に登場したDeepResearchだとハヤカワ五味は指摘します。これをきっかけに、社内メンバーのAIへのモチベーションが大きく変わったといいます。
自分にとって大きかった変化としては、画像生成の急速な向上を挙げます。ChatGPT系のジブリ風変換の流行から、NanoBanana、NanoBananaProへと進化が続いた点です。
チャットGPT系で一気にジブリフィケーションとか流行って、あ、なんかすごいやんって思ったらNanoBanana出てNanoBananaPro出てみたいな感じの、この画像生成系のムーブメントすごかった。
一方で、テキスト読み上げなどの音声系は、もともと質が高かったこともあり、目立った進化があったわけではないと話します。使い勝手の面でまだ体験が追いついていない部分がある、という見立てです。
AIスライドとコーディングエージェントで変わった仕事
画像生成の進化は、AIスライドという新しい使い方につながりました。usutakuは、提案資料をNanoBananaProで作っていると語ります。
(画像生成は)GPTImage1が出た時はせいぜいLINEスタンプぐらいにしか使えなかったが、最近のNanoBananaProの進化によってAIスライドを作れるようになった。
2人は、去年ポッドキャストを始めた頃には「AIでスライドは作れないので諦めてください」と言っていたことを振り返ります。その状況が1年で大きく変わりました。
毎回AIでスライド作るにはどうですかって、どれがいいですかって聞かれるけど、AIでスライドは作れないんで諦めろって言ってましたね。
usutakuは、NanoBananaProで作った画像がPNGやJPEGのままである点を課題に挙げます。SVGなど編集可能な形式で出力できるようになれば、現場で確実に使えると話します。
コーディングエージェントの進化も大きな話題です。ハヤカワ五味は、年始や春の時点では使う人にある程度の技術力が求められたが、今は人間がコードを見なくてもよいくらいになったと語ります。
もはや人間はコードとか見ないでいいんで、あのよしな言ってくださいみたいな感じくらいある程度任せれる。
2人は、ClaudeCodeやCodexが登場したのも今年だったと確認します。年始の時点ではCursorやReplit、Bolt程度だったことを思い返し、進化の速さに驚きます。
3Dプリンターとヒューマノイド、物理に広がるAI
話題は物理の領域へと広がります。ハヤカワ五味は今年3Dプリンターにハマったと語り、画像や文章から3Dモデルを生成する技術が増えてきたと指摘します。
現状では、細かい数値を指定する製図(CAD)的なモデリングはまだ難しく、Blenderのような自然な形状を作る方向のものが多いと説明します。ただし、構造を持ったモデルも少しずつ増えてきているといいます。
(3D生成が進化すると)思い描いたものを画像にできるとか、サイトにできるとかじゃなくて、もうリアルの物理のね、物体にできるって、もうドラえもんの世界ですよね。
さらに来年はヒューマノイドが増えるだろうという話になり、2人ともかなり期待している様子です。
もうヒューマノイド、ヒューマノイド欲しい。
ChatGPTの人格問題。使用感の進化とユーザー体験のズレ
ここからは主要モデルの変遷を追います。まずOpenAI系です。GPT4.5、4.1、5、5.1、5.2と、この1年で多くのバージョンが登場しました。
ハヤカワ五味は、GPT5以降が波乱だったと語ります。モデル変更が多く人格が変わりすぎるため、AIに人格を付与してパートナーとして使う界隈ではChatGPTが不評になり、Gemini派が増えていると聞いたと話します。
一方でClaude派もいると補足します。Claudeは文芸的で趣があり、Geminiはプレーンで人格が変わりにくいという評価です。
Claudeはね、情緒があるというか、文芸的なんですよ。
ハヤカワ五味は、ChatGPTがセンシティブな発言に対して急に相談窓口の案内へ切り替わる挙動があり、これが不評につながっていると説明します。
この背景には、依存などの問題が露見してきたことがあると2人は見ています。GPT4oの継続を求める「Keep4o運動」も、その表れの一つでした。
usutakuは、5.2を使い込んだあとにGPT5へ戻ると、5がサイコパスのように冷たく感じられたと語ります。現時点では5.2が一番しっくりきているとのことです。
最近5.2をめっちゃ使った状態で5に戻った時に、5確かになんかサイコパスっぽいというか、なんかあまりに冷たすぎるっていうのを実感した。
ハヤカワ五味は、GPT5になった瞬間にマルチエージェント利用で明らかに良くなったと感じたと語ります。エージェント的な使い方で差が出やすくなってきているという見立てです。
2人は、5になったとき進化を感じられなかった人が多かったことを、危険な兆候だと話します。進化が見えにくくなるからこそ、どこが良くなったのかを「適切に驚ける」ことが大事だという結論です。
驚き屋と高額AIスクール。2026年にやるべきこと
驚きが減った、という話から、2人は「AIで人を驚かせるより、脅した方が儲かる」というSNSの構造へ話を進めます。
驚かすよりなんかね、脅した方が儲かるんすよ、Twitterって。良くないね。
usutakuは、稼げると宣伝するAI系スクールが行政処分を受けた件に触れます。18歳の相手に消費者金融で高額なスクール費用を組ませた会話まで明るみに出た、という趣旨の話です。
ただし、こうした行政処分は本人にとってほぼダメージにならないだろうとusutakuは見ます。ターゲットはX上の情報を見ておらず、広告に反応してしまう層だからです。
関連して、ハヤカワ五味はABEMA Primeで見た「2026年にやりたい大人の習い事ランキング」を紹介します。男性の1位が起業かAIで、上位に起業とAIが並んでいたといいます。
習い事なのかも、AIって。
usutakuは、自身が高校生のとき起業家プログラムに参加した経験を振り返り、大人にはそうした学びの場が少ないため、稼げる系スクールに流れてしまう構造があると分析します。
2人の結論は明快です。今のタイミングでAI副業に飛びつくのではなく、本業をAIで効率化して伸ばすほうが現実的だという立場です。
ハヤカワ五味は、今稼げていない人はそもそも副業のセンスがない可能性があるため、まず本業を伸ばすべきだと補足します。自身は今が「種まきのタイミング」だと話します。
今時点で稼げてない人はそもそも副業のセンスがない可能性があるんで、あの、普通に本業を伸ばした方がいい。
さらにusutakuは、失敗して初めて学ぶのではなく、調べれば分かることは事前に学ぶべきだと強調します。
GeminiとClaude、Grok。各社モデルの立ち位置
モデルの振り返りはGeminiへと移ります。年始時点の2.0 Flashや2.5系から、3 Pro、3 Flashへと進化しました。
ハヤカワ五味は、自身の使うモデルが去年末はGemini、今年春にChatGPT、そして今はまたGeminiに戻ってきたと語ります。今年のGeminiの伸びを高く評価しています。
私、去年の末時点ではGemini派だったんですけど、今年の春に入ってChatGPT派になって、で、今時点はまたGemini派に戻ってきてます。
去年はChatGPT一強でGeminiはマニア向けという印象だったが、画像生成や音声など全領域で張り合ってきていると2人は話します。一般向けの広告への力の入れ方も評価しています。
usutakuは、OpenAIが2Cの広告を打ち始めたのは2、3か月前からだと指摘します。それに対しGeminiの広告は、まだAIを使っていない層に刺さるうまさがあると評価します。
芸人さんとかそのかっこいい男性とか使って画像を作りましょうみたいなところに特化することで興味ない人まで取り込んでる。
続いてClaudeです。3.7 Sonnet、Claude 4、4.1、4.5と進化し、Sonnet、Opus、Haikuといったラインが並びました。2人はClaudeCodeの使い勝手を高く評価しています。
usutakuは、単一のAI企業として唯一まともに黒字化できそうと言われているのがClaudeだと語ります。OpenAIは大赤字、Googleは本業が儲かっている、という対比です。
単一のAI企業で、なんか本当に唯一ぐらいちゃんと黒字化できそうって言われてるのがClaudeですよね。
最後にGrokにも触れます。性能は高いものの、2人ともあまり使っていないと正直に語り、ヒューマノイドに搭載したら面白そうなのはGrokかもしれない、と話します。
2025年に主流になったAIツールを一気に振り返る
各モデルの変遷に続き、2人はこの1年で主流になったツールを振り返ります。まずDeepResearchです。ChatGPTでは2025年2月に登場し、検索を深く行う体験が高く評価されました。
ハヤカワ五味は、DeepResearchが調べている間のログを見るのが好きだと語ります。広告に反応して脱線しかけ、また本筋に戻る様子に「生命」を感じるといいます。
なんかよくわかんないとこ行ったりしててね、それも良かったですね。なんか突然旅行行ったりするんですよね。
次に動画生成です。ASMR動画の流行から、Sora、Sora 2、Veoなどが登場し、人の顔を使った動画が量産されるようになりました。堀江貴文さんの動画が大量に流れてくることも話題になります。
2人は、本人の許可があるとはいえ、人の顔を使った動画生成が人権侵害に近い側面を持つ点にも触れます。ネット上では、本物とAIの区別が難しくなってきているという指摘です。
もうあれ本人がいいならいいけどさ、ほぼ人権侵害だよな、あれな。
続いてブラウザ操作系のAIです。ChatGPTのエージェントモードから始まり、Comet、Atlasなどが登場しました。usutakuはCometを実際に使っていると語ります。
usutakuは、Cometがウェブページのコードを読み取るため、画面上のnote記事のタイトルとURLを一括で表形式にしたり、記事を順にいいねしたりといった操作を任せられると具体例を挙げます。
今画面に映ってるnoteのURL全部タイトルとURL表形式で出していって言ったら、パッと全部こう出してくれる。
最後に文字入り画像の進化です。かつては日本語の文字はほぼ生成できませんでしたが、今では普通に日本語を書き込めるようになりました。2人は日本語の文字体系の複雑さに話を広げます。
日本語なんて無理でしょって思ってたわ。カタカナ、ひらがな、漢字って何?みたいな。多すぎ、文字が。
この1年で主流化したAIを整理すると、次のようになります。
- DeepResearch(深い検索)
- 動画生成AI(Sora、Sora 2、Veoなど)
- コーディングエージェント(ClaudeCode、Codexなど)
- ブラウザ操作系AI(Comet、Atlasなど)
- 文字入り画像・AIスライド
2026年に期待するAI。ヒューマノイド元年になるか
話は来年への期待へと移ります。ハヤカワ五味がまず挙げたのは、フィジカルAIの領域、とりわけヒューマノイドです。
ハヤカワ五味は、NEOのようなヒューマノイドや、GoogleのグラスがI/Oまでには出るだろうと予想し、来年上半期は物理的なデバイスが増えると期待します。
usutakuが期待するのはブラウザ操作の高速化です。Gemini 3 Flashのように賢くて速いモデルがさらに速くなれば、パソコン上の細かな操作から解放されると語ります。
なんかパソコンのなんかポチポチ系の作業から解放されるようになるといいなとか思ったりしてます。
usutakuはさらに、脳波による入力にも期待を寄せます。頭に電極をつけて考えたことをAIが予測変換のように文章化できたら楽しいという発想です。日本では研究倫理などの事情から2028年頃かもしれないと見ています。
一方でハヤカワ五味は、脳波入力に対して率直な懸念も口にします。会議中に考えていることが読み取られる恥ずかしさや、脳をシャープに使う能力が求められる将来への不安です。
なんかミーティング中とかにさ、お昼ご飯何にしようかなとか考えてるのバレるの恥ずかしいんだけど。
2人は、自分たちは新しい時代のネイティブにはなれず「ネイティブ風」にしかなれないと語りつつ、キャッチアップは続けたいと話します。
来年がヒューマノイド元年になるかについては、2人の見立てが少し分かれます。usutakuは日本で1年での普及は難しいのではと慎重です。
ハヤカワ五味は、ヒューマノイドはソフトウェアと違い物理のデバイスなので、スマホと同じく馴染むのに5年ほどかかると見ています。今年言われた「エージェント元年」も、ツールは揃ったが実務への落とし込みが難しかったという振り返りです。
ツールは揃ってんだけど、やっぱり実務に落とすのがむずいですね。
最後に、番組のオープニング曲が新しくなったことにも触れられました。usutakuが好きなアップテンポなラジオのジングルを、音響チームに依頼して入れてもらったとのことです。
まとめ
2025年は、DeepResearchによる潮目の変化を起点に、画像生成、AIスライド、コーディングエージェント、ブラウザ操作系など多くの技術が主流化した1年でした。主要モデルは使用感を大きく伸ばした一方、ユーザーが進化を実感しにくくなる場面も生まれています。2人は、AI副業への飛びつきを戒め、本業をAIで伸ばすことと、変化に「適切に驚く」姿勢を大切にすべきだと語りました。
- AI推進の潮目は2025年2月のDeepResearch登場が転換点になった
- 画像生成はNanoBanana系の進化でAIスライドや文字入り画像まで実用域に入った
- ClaudeCodeやCodexなどコーディングエージェントが今年普及し、開発の前提が変わった
- モデルの進化は使用感で見えにくくなっており、どこが良くなったかを適切に捉える姿勢が重要
- AI副業に飛びつくより本業をAIで効率化するほうが現実的で、2026年はヒューマノイドの動きに注目





