沖縄の森にある大学院大学OISTとは?
この回の収録は2025年11月14日です。usutakuさんは、講義の依頼を受けて沖縄に1週間ほど出張しており、沖縄のホテルから参加しました。
講義先は、OIST ── 沖縄科学技術大学院大学(Okinawa Institute of Science and Technology)の略称。2011年に開学した5年制の博士課程のみの大学院大学で、教育・研究は英語で行われていますと呼ばれる5年制の博士課程の大学院大学です。usutakuさんによると、国が基礎研究に大きな資金を投じてつくった大学で、文部科学省の直下に置かれていない点も珍しいといいます。
しっかりとお金を出して、しっかりと研究したらちゃんと成果が出るってことを本当に体現してる大学で。
OISTには学部がなく、約100の研究ユニットで構成されています。usutakuさんの説明では、入学後に3つの研究室を回って専門を考え直す仕組みがあり、隣の研究室がまったく別の分野を扱っていることで会話やイノベーションのきっかけが生まれるそうです。
キャンパスは恩納村の森の中にあり、高台から海を見下ろせる環境です。人口約1万人の恩納村のうち、約1000人がOISTの職員と学生で、村は土地を無料で提供しているといいます。
文系出身のusutakuさんは「AIの仕事が一段落した35歳ぐらいから行きたい」と憧れを語りました。ハヤカワ五味さんも、大学院大学のようなアカデミアの世界をあまり知らなかったと振り返り、これから知っていきたいと話しています。
GPT-5.1で何が変わった?文字数の遵守と「考えすぎない」思考
最初のニュースはGPT-5.1の登場です。ハヤカワ五味さんは「0.1刻みでくるのか」と驚きつつ、usutakuさんがInstagramのストーリーで紹介していた「文字数を守れるようになった」という変化に注目しました。
usutakuさんによると、この発見はChatGPT研究所の石川さんから教わったものです。これまでも、出力後にPythonで文字数を数え、間違っていたら作り直すよう指示すれば対応できました。GPT-5.1では、そうした指示をしなくても文字数を守れるようになった点が新しいといいます。
ハヤカワ五味さんは、GPT-5にはやや堅く融通の利かない印象があったと話します。GPT-5.1は少しカジュアルになり、GPT-4時代の雰囲気を取り戻したように感じたそうです。usutakuさんも「EQが上がった感じ」と同意しました。
(GPT-5は)確実にこなすみたいなのが得意って印象があるんですね。変に同調しすぎたりとかしないみたいな。
ハヤカワ五味さんは、マルチエージェント ── 複数のAIエージェントに役割を分担させ、連携しながら1つの作業を進めさせる構成のことで動かすときは、主にGPT-5と一部Geminiを使っているといいます。そのため、親しみやすくなったGPT-5.1をエージェント用途で使った場合にどうなるかも検証したいと話しました。
usutakuさんは数字の面にも触れました。ソフトウェア開発の実問題を解かせるSWE-bench ── GitHubに投稿された実際のプログラミングの課題をAIに解かせ、コーディング能力を測るベンチマークで、GPT-5.1は全体的にGPT-5より数値が上がっています。
定性的な変化として、usutakuさんはシンキングモードの振る舞いを評価しています。GPT-5のシンキングモードは問題の難易度にかかわらず時間をかけていましたが、GPT-5.1シンキングでは解き方が変わったといいます。
GPT-5シンキングは、簡単な問題も含めて全体的に時間をかけて解いていた
GPT-5.1シンキングは、簡単な問題はすぐに答え、難しい問題はしっかり考えて良い答えを出す
お米の水の計算に2分かけられても困る?
シンキングモードの使い分けについて、ハヤカワ五味さんは日常の具体例を挙げました。Google Pixelを使っているハヤカワ五味さんは、スマートフォンに触らずにAIを使いたいとき、音声でGeminiを呼び出しています。
ハヤカワ五味さんは、お米を炊くときに米の重さの0.85倍の水を入れています。その計算を毎回Geminiに頼んでいるものの、時期によっては長い計算をしたうえで間違えることもあるそうです。
そこまでせんでいいみたいな時に、なんかうーんみたいな2分くらいかけて計算されてもちょっと困る。
usutakuさんが「0.85倍の早見表を壁に貼っておいたほうが早いのでは」と返すと、ハヤカワ五味さんは九九を勉強する人みたいだと笑いました。ただ、タイマーのセットなども一瞬で済ませてほしく、用途によって考える深さを変えてほしいといいます。
ハヤカワ五味さんの整理では、AIには2つの使われ方があります。どちらの使い方なのかをAIが見分けてほしいというのが、ハヤカワ五味さんの考える一般ユーザーのニーズです。
米の水の量の計算やタイマーのセットなど、すぐに答えだけ返してほしい
難しい問いについて、時間をかけてしっかり考えてほしい
ハヤカワ五味さんは「電卓を使えばいい話だが、スマホに触りたくない」と本音を明かしました。usutakuさんも、寝る前にショート動画を見ると眠れず、睡眠の質が落ちていると気づいたと話し、スマホを「毒」と表現しています。
「TikTok型転職」はなぜ危ういのか
スマホとドーパミンの話から、ハヤカワ五味さんは最近考えている仮説を持ち出しました。ドーパミン中毒のような状態になると、3〜4年かけてキャリアを積むことが難しくなるのではないか、というものです。
ハヤカワ五味さんによると、20代のどこかで3年ほど腰を据えて頑張れば、その後がずっと楽になる仕事があります。それなのに1年ほどで飽きて次へ移ってしまうケースが、実は多いのではないかといいます。ハヤカワ五味さんは、特にAI時代には27歳くらいまでに1つの領域を深掘りしておかないと後で苦しくなると話しました。
usutakuさんもこれに同意し、AIの最前線で成果を出している人の共通点を挙げました。usutakuさんの見立ては次のとおりです。
結局AIでちゃんとこう事業として数字が出てたりとか、影響力を与えている人たちって、結構元々のあれ(土台)がある人なんですよね。
usutakuさんによると、開発系なら松尾研 ── 東京大学の松尾豊教授の研究室。AI・深層学習研究の拠点として知られ、多くの起業家や研究者を輩出していますの周辺のように元々開発力がある人、研修会社なら社会人経験のある人、発信系なら以前から発信や事業をしてきた人が中心です。学生でフォロワーが多い人はいても、きちんと稼げている人はほとんどいないといいます。
ハヤカワ五味さんは、自分の強みを「その場にいることでみんなが頑張れるバフ効果」だと自認しています。ただ、この強みは最初からわかっていたわけではありません。特定の領域を深く掘り、自分の実力の上限と下限を理解した紆余曲折の末にたどり着いた答えだといいます。
usutakuさんは「TikTok型転職」をいいパンチラインだと評価しました。人間関係でもすぐ関係を切り替えたがる人が苦手だと話し、ハヤカワ五味さんは「リセット症候群」という言葉で応じています。
usutakuさん自身は、最初の会社を1年半で辞め、起業して約2年です。3年以上何かに腰を据えた経験はまだないと認めつつ、短期のドーパミンを求めると、長期のゆっくりした喜びを感じにくくなるという感覚には共感しています。
ハヤカワ五味さんも、会社を経営しながら別の会社を始めた経験があり、飽きる気持ちはよくわかるといいます。そのうえで勧めるのが、飽きっぽい自分を前提に気を散らす先を用意しておく方法です。
英語を7年続けられた理由は?
usutakuさんにとって「長く続けたほうがいい」と思えたものは英語です。高校1年から大学4年まで英語中心の環境で学びましたが、英会話教室には通わず、毎日暗記するような学び方もしなかったといいます。
usutakuさんは、友達との会話を少し英語にしたり、動画の字幕を隠して見たりと、日常の中で英語に触れ続けました。その結果、同じ7年間を過ごした周囲より少しだけ英語が伸びたと感じているそうです。
急にやりすぎると多分ドーパミンが変に出ちゃって、結局成果出ない時にやめたくなっちゃうから。
ハヤカワ五味さんは「日常にしたほうがいいということ」とまとめました。usutakuさんによると、大切なのは、嬉しくもないけれどやめるほどでもない状態をつくり、続けることです。
がっつりやらない
英会話教室や毎日の暗記に頼らない
日常に混ぜる
友達との会話や字幕なしの動画で英語に触れる
飽きずに続く
嫌いにならない程度の量を続けられる
少し伸びる
7年間で周囲より少し英語力が伸び、今の仕事にも生きている
三菱商事に入っていたら?パラレルなキャリアの世界線
一方で、usutakuさんはキャリアの場合、3年腰を据えるべきかどうかの判断は難しいと話します。ハヤカワ五味さんも「引いたほうがいいときもある」と応じました。
usutakuさんの就職活動での第一志望は三菱商事でした。OB訪問も何度も重ねましたが、1次面接で落ちています。面接では国力の話になり、トヨタも世界のトップ50企業から落ちるかもしれないと話したところ、伝え方がうまくいかず「トヨタはまだ37位に残っていますよ」と返されたそうです。
もし三菱商事に入って、2022年に入って、2022年の12月にChatGPT触ってたら、自分どうしてたんだろうって思いません?
usutakuさんによると、商社は1年で辞めるようなキャリアではありません。4年ほどで駐在し、8年目ぐらいでようやく自分で仕事を回せるようになる世界です。たまたま入ったAmazonは1年目から成果を出せる環境だったので、辞める判断ができたといいます。
usutakuさんは、商社にいたら、辞める判断が英断なのか、ドーパミンにやられて中途半端になっているだけなのか見分けにくかっただろうと話します。ハヤカワ五味さんは、見分けはつかないとしたうえで、判断のしかたを提案しました。
もうドラクエ的でいいんですよね。このボス戦までにどの技を覚えときたいかでいいと思ってて。
usutakuさんは、商社4年目で「そろそろ駐在だ」と考えている世界線もあり得たと振り返り、どちらが正しいかはわからないので選んだ道を進むしかないと締めくくりました。
Meituの雪加工はなぜ流行る?「言い訳」をつくるサービス設計
次の話題は、Meituの雪加工です。Meituは美肌加工などができるビューティーカメラ系アプリで、エレベーターに乗っているような写真の加工が一時期流行り、今は雪の中にいるようなAI加工が流行しています。
ハヤカワ五味さんは「みんなAIが怖いと言っていたのに」と不思議がります。それに対してusutakuさんは、流行の理由を次のように説明しました。
みんなが流行ってるからとか、AIだからっていう言い訳を作って、その自撮りを載せられるんですよね。みんな自撮りを載せたいんですよ。
usutakuさんによると、SNSで仕事をしている人には「ビジネスだから」という理由がありますが、一般の人が自撮りを載せると不思議がられます。そこで「流行っているAI加工だから」という言い訳があると投稿しやすくなります。usutakuさんは、承認欲求系のサービスは言い訳をどうつくるかがグロースの鍵だと感じたそうです。
ハヤカワ五味さんがアプリを開くと、雪加工には月1000円の課金が必要でした。ハヤカワ五味さんは、みんながそれを払って投稿していることに驚き、本人より盛れてしまうAI写真の何が楽しいのかわからないと首をかしげます。一方で、雪の中での撮影が大変なコスプレの用途なら理解できるといいます。
ハヤカワ五味さん自身は、他撮りが載ることはあっても、自撮りはほとんどインターネットに上げていないそうです。
雪加工とディープフェイクは表裏一体
ハヤカワ五味さんは、Meituの雪加工がディープフェイクの問題と表裏一体だと指摘します。雪の加工ができるなら、水着姿に加工することもできると想像できるからです。
usutakuさんは、TikTokでマーメイド加工が流行した際、肌を一切露出していないアイドルの写真が勝手に加工されて投稿され、批判が相次いだ例を挙げました。ハヤカワ五味さんはさらに、画像から3Dモデルをつくる技術によって、手元でフィギュアとして出力できてしまう怖さにも触れています。
一方で、usutakuさんは、ネットに写真を載せた時点で学習されるリスクは避けられないと考えています。まったく載せないか、どれだけ載せても変わらないかの二択ではないか、という立場です。ハヤカワ五味さんは「一切載せないほうがいい派」だとしつつ、自分は「全身デジタルタトゥー」なのでもう手遅れだと笑いました。
ハヤカワ五味さんは、MeituのAI顔加工はもはやゼロから顔を生成していて、本人とはパーツの配置が同じなだけに見えると話します。usutakuさんは「まだ本人だとわかる」と反論しました。ハヤカワ五味さんは、加工後の顔に慣れすぎると現実の顔に耐えられず、整形につながるのではないかと心配しています。
一切載せないほうがいい派。逆張りで、無加工の自撮りや他撮りを上げている
載せた時点で学習リスクはある。ゼロからAI生成した写真を、生成だと明かさずに少しずつ載せてみたい
usutakuさんは最後に実用的な情報も付け加えました。Meituの裏側ではおそらくGoogleの画像生成モデルNano Banana ── Googleの画像生成・編集モデル「Gemini 2.5 Flash Image」の通称。人物の一貫性を保ったまま画像を編集できる点で話題になりましたが使われているので、Geminiでしっかりしたプロンプトを書けば同じような画像をつくれるといいます。雪山の代わりに「埼玉の草加で」のような指定もできるそうです。
ElevenLabsの新しい文字起こしは何がすごい?
3つ目の話題は、ElevenLabs ── 音声生成AIを手がける企業。高品質な音声クローンや多言語の読み上げで知られ、開発者向けのAPIを提供していますの文字起こしモデル「v2 Realtime」です。ハヤカワ五味さんも、ElevenLabsで自分の声のクローンをつくっています。
usutakuさんは、このモデルが直近で一番いい文字起こしではないかと評価しています。ただし、現時点ではAPI経由でしか使えず、一般の人が触る機会はまだありません。それでも、人の声をここまで鮮明かつ高速に文字にできる未来が見えるとして取り上げたそうです。
usutakuさんが挙げた用途は、大規模なカンファレンスでの発言を日本語や英語でその場で表示することや、耳の聞こえない人の目の前に字幕を表示することです。
ハヤカワ五味さんは、日本語と英語を判別できている点を評価しました。これまでは、日本語の中で英語を話すと日本語として表示されたり、カタカナ語に弱かったりしたといいます。
ハヤカワ五味さんによると、ElevenLabsは早い段階から、裏側にナレッジを入れたリアルタイム音声対話エージェントをすぐつくれる機能を提供してきました。高品質な音声クローンも一番早かったといいます。一般の人には使いどころが少ないものの、ECサイトにエージェントを載せたいといった開発用途では、GoogleやOpenAIとは違う強みがあると話しました。
Lovableなら月1本サービスを出せる?
ElevenLabsの話から、ハヤカワ五味さんは自分が最近ハマっているツール「Lovable」を持ち込みました。usutakuさんは、Lovableが「GPTエンジニア」という名前だった頃から使っているそうです。
ハヤカワ五味さんは、去年ローコードツールのFlutterFlowでアプリ開発に挑戦しましたが、データベースを自分で組まなければならず、心が折れたといいます。そのとき知り合った人がLovableのアンバサダーになったと聞き、1週間ほど前に使い始めました。
Lovableは、データベースの構築、セキュリティチェック、決済サービスStripe ── オンライン決済を導入するためのサービス。Webサービスやアプリにクレジットカード決済などを組み込めますとの接続まで担ってくれるといいます。
私多分ね、Lovableあったら月1本新サービスローンチできると思うっす。
ハヤカワ五味さんは、BoltやReplitも触ったうえで、リリースまでの使い勝手はLovableが一番よかったといいます。UIに強いツールならBoltやFigma Makeもありますが、Lovableは裏側でClaude 4.5を使っているのではないかとみており、見当違いのことや余計な削除をせず、ストレスがまったくなかったそうです。
データベースは、Lovable CloudとSupabase ── データベースや認証などのバックエンド機能をまとめて提供するサービス。AIツールから操作しやすいことでも人気がありますのどちらも選べます。アプリ内でGPTやNano Bananaを呼び出す機能もLovable側のAPIでつないでくれて、利用分が後で従量課金されます。
バイブコーディングとLovableの違いは?フロントエンドとバックエンド
usutakuさんは、Lovableが属するバイブコーディング ── コードを自分で書かず、AIに自然言語で指示してアプリやサイトをつくる開発スタイルというジャンルを解説しました。
usutakuさんによると、第1段階はChatGPTのキャンバス機能のように、サイトやタイピングゲームをつくってくれるものです。ただし、ここでつくれるのは見た目の部分であるフロントエンドだけで、ログイン情報やアップロードした写真を保存することはできません。
ハヤカワ五味さんは、タイピングゲームで成績を残してランキングにするにはデータベースが必要になる、と補足しました。usutakuさんは「AI五味ちゃんが解説してくれた」と笑い、ハヤカワ五味さんは「本物です」と返しています。
usutakuさんは、こうしたバックエンドをつくるのは複雑で大変だったと説明します。そこで、AIで扱いやすいSupabaseを別のAIツールから操作する方法が流行し、Bolt、Replit、Google AI Studioなどが登場しました。
| 段階 | できること | 例 |
|---|---|---|
| フロントエンドのみ | ブラウザ上で動くサイトやゲーム。保存はできない | ChatGPTのキャンバス機能 |
| バックエンドも扱う | Supabaseを使ってデータの保存やログインに対応 | Bolt、Replit、Google AI Studio |
| AIの鍵まで肩代わり | APIキーの発行が不要で、利用分を後で従量課金 | Lovable |
usutakuさんが挙げたLovableの良さは、AIのAPIキーをユーザーが自分で発行して貼り付けなくてもよい点です。Google AI StudioもGeminiは使えますが、ほかのツールではこうした仕組みはあまりなかったといいます。
ハヤカワ五味さんが驚いたのは決済の実装です。Stripeのキーをチャット上に出てくる環境変数の入力フォームに入れるだけで、1分ほどで決済が実装されたそうです。Shopifyとの連携も進んでいて、非エンジニアが欲しい機能を過不足なく網羅していると評価しました。
セキュリティ面でも、ハヤカワ五味さんは安心感があったといいます。友人がGoogle AI Studioでつくったアプリでは、APIキーが見える状態のものもありました。Lovableは情報漏洩のおそれを指摘し、それを解消しないと公開できない仕組みになっているそうです。
もうこれがあると、あ、なんか俺いつか起業したいんですよねみたいなこと言えなくなる。
usutakuさんも「『じゃあやれよ』しか言えない」と応じました。ハヤカワ五味さんは、大量に使われるサービスでなければリスクもそれほど大きくないので、まずは出してみてほしいと話しています。
お金を受け取れるサービスを出すまでの手順
usutakuさんは、Lovableで実際に課金できるサービスを出すまでの流れを具体的に説明しました。法人設立には3週間ほどかかりますが、個人事業主の開業届なら10分ほどで済むといいます。
ハヤカワ五味さんは、Stripeのアカウントは誰でも持っているものだと思っていたそうです。usutakuさんは、会社を持っていない一般の人はStripeのアカウントを持っておらず、審査を通すのも大変だと説明しました。
usutakuさんによると、Lovableは日本の商慣習に沿ってつくられたサービスではありません。そのため特定商取引法 ── 通信販売などの取引で、事業者名・住所・電話番号などの表示を義務づける法律。ネット販売では「特商法の表記」として掲載しますの表記は自分で入れる必要があります。ハヤカワ五味さんは、プライバシーポリシーは入っているものの特商法の表記は注意が必要だと応じました。
ハヤカワ五味さんは、LovableのUIのセンスには少し物足りなさがあるため、4〜5個のツールで同時にUIを出させ、良いものを選んで戻す使い方もしているそうです。英字のロゴならNano Bananaで一貫した絵柄の画像と一緒につくれるので、来月から月1本くらいサービスを出したいと話しています。
最初の100円はなぜ大事なのか
usutakuさんが、ゼロからお金を受け取れるサービスをつくると相当勉強になると話すと、ハヤカワ五味さんは物販を続けてきた立場から強く同意しました。
ハヤカワ五味さんは、100円でもいいので、noteやメルカリなどでお金をいただく経験を早めにすると人生が良くなると話します。Lovableでもマーケットプレイスが始まるという話があるそうです。
一方でusutakuさんは、決済を自分で持つのはハードルが高いので、最初はメルカリやnote、Amazonなど既存の決済に頼ったほうがいいと補足しました。ただ、その方法では記事や物は売れても、SaaSのようなソフトウェアを売る場所はあまりないといいます。
ハヤカワ五味さんは、屋号を持っていれば毎年確定申告するのが当たり前だと思っていたと明かしました。usutakuさんから「老害になっていますよ」とツッコまれ、「人は生まれながらに商売をするものだと思っていた」と笑っています。
それでもハヤカワ五味さんは、物を売れるという自己効力感は将来にわたって効いてくると話します。usutakuさんも、クビになっても自分でつくって売れるという能力は素晴らしいと同意しました。
usutakuさんは、初めて1円が着金した瞬間に「これは商売になる」とわかる喜びがあると話し、LINEスタンプやAmazonアフィリエイトなど、誰かが買うと思えるものをゼロからつくることを勧めました。
1つの投稿で数百万円?usutakuさんのAmazonアフィリエイト
usutakuさんは、普段はお金の話をしないものの、聞き手の背中を押すためにAmazonアフィリエイトの実績を明かしました。Xでの商品紹介から、3桁万円が入ることがあるそうです。
usutakuさんの投稿が伸びる理由は、毎回こだわり抜いた紹介をし、本当に自分が使っているものだけを載せていることです。普段から使う様子も見せているミニマリストのusutakuさんが選んだものは、よく検討されたものに見えます。さらに元Amazonの家電担当という経歴も、信頼につながっているといいます。
usutakuさんの計算では、家電の2%なら8000万円の流通で約160万円です。平均で3〜4%になると、1つの投稿で200万〜300万円が入ることもあるといいます。ただし、Xのアカウントにある程度の発信力があることが前提だと断っています。
ハヤカワ五味さんが面白がったのは、Amazonを辞めたusutakuさんが今もAmazonに貢献していることです。usutakuさんは、商品の担当者をほぼ把握しているので「誰々さんが喜ぶだろう」と思いながら投稿しており、社員からとても喜ばれるそうです。
ハヤカワ五味さんは、アフィリエイトリンクは踏んでも踏まなくても買い手の負担は変わらないので、友人のリンクから買うことがあるといいます。そして、報酬率が消費税より低いことなどを知ると、世の中のお金の回り方が見えてくると話しました。usutakuさんも、誰がどう儲け、誰が搾取されているかがわかるのは面白いと応じています。
Gemini 3.0とLovableのクレジットはサンタに届く?
エンディングでハヤカワ五味さんは、12月にいろいろなリリースが来そうだとしつつ、Geminiの新モデルはどうなっているのかと毎週気になっていると話しました。usutakuさんは、iOS版のGeminiに関連するコードが見つかったという話もあり、3.0が来週か再来週ぐらいに出るのではないかと予想しています。
ハヤカワ五味さんがサンタクロースに欲しいものとして挙げたのは、Geminiの新モデルとLovableのクレジットでした。
番組からは、25日火曜日に開催する「ながらAI」のオフ会の告知もありました。チケットは販売中で、usutakuさんのアクリルスタンドを15個限定で用意するなど、物販にも力を入れているそうです。usutakuさんによると、参加者同士の交流よりも2人の話を聞く形式なので、1人での参加も歓迎だといいます。
まとめ
GPT-5.1やLovableの進化によって、AIは「考えるべきときに考え、そうでないときはすぐ答える」方向へ、またアイデアをすぐ形にできる方向へ進んでいます。そのうえで2人が共通して強調していたのは、飽きっぽさと付き合いながら土台を積み上げることと、自分の手で1円を稼ぐ経験の価値でした。
- GPT-5.1は指示しなくても文字数を守れるようになり、シンキングモードでは問題の難易度に応じて考える時間を変えるようになった
- ハヤカワ五味さんは「TikTok型転職」に警鐘を鳴らし、飽きる自分を前提に気を散らしながら1つの領域を深掘りすることを勧めた
- Meituの雪加工は投稿の「言い訳」をつくる一方で、ディープフェイクと表裏一体のリスクもある
- Lovableはデータベース、決済、セキュリティチェックまで担い、非エンジニアでもサービスを公開しやすくなった
- 2人は、雇用以外の形で最初の1円を稼ぐ経験が、自己効力感とお金の流れへの理解につながると語った





