Claude最強非公開モデル「mythos」登場、音声入力ツール進化、Google HomeにGemini ― 2026年4月のAI最前線
ながらAIラジオのハヤカワ五味さんとusutakuさんが、2026年4月第2週のAIニュースを振り返りました。Claudeの非公開最強モデル「mythos」の衝撃、音声入力ツールAqua VoiceとVoice OSの進化、そしてGoogle HomeへのGemini搭載まで、AI投資の考え方や実際の活用法を交えて語られた内容をまとめます。
Claudeの勢いとOpenAI・Googleの現在地
2026年4月現在、Anthropic2021年にOpenAIの元メンバーが設立したAI企業。対話型AI「Claude」シリーズを開発・提供している。のClaudeが怒涛のリリースを続けています。ハヤカワ五味さんは「Claudeがずっと何か出してる。どうしちゃった?」と驚きを隠せない様子。usutakuさんは「AIでAIを作れるようになったから」とその背景を分析します。
注目すべきは、AnthropicのサブスクリプションがOpenAIの売上を抜いたソースの確度については番組内でも留保されているが、2023年時点ではOpenAI一強だった状況からの大きな変化を示す情報として言及された。というニュースです。2023年時点では「OpenAIがこの世界の覇権を全部取る」と思われていたことを考えると、わずか数年で勢力図が大きく変わったことになります。
もうClaudeないと仕事できないし、社内でこういうの作った方がいいよねって話が出ても、Claudeから出る可能性の方が高い
ハヤカワ五味さんはメルカリ日本最大級のフリマアプリを運営する企業。ハヤカワ五味さんは同社でAI推進を担当している。でAI推進に関わる立場から、社内で新プロジェクトが承認・開発される前にClaude側から同等の機能が出てしまう状況を吐露。エージェント系の機能やNotion連携NotionからClaudeが直接ドキュメントやデータベースを操作できるようになった統合機能のこと。など、「大体Claudeで事足りる」という認識を示しました。
一方、OpenAIは「今年何があったっけ?」という状態で、SoraOpenAIが開発した動画生成AI。番組中では「Soraが終わったくらい」と言及されている。の終了やCodexOpenAIが提供するコーディングエージェント。指示した範囲をしっかり実行してくれるため、ディレクション力の高いユーザーに支持されているとのこと。の一定の支持はあるものの、存在感は薄め。Googleは動画対応やマルチモーダル、Google Home連携など「別枠で期待している」とのこと。ハヤカワ五味さんはこのタイミングでChatGPTの有料プランを解約したと明かしました。
非公開最強モデル「mythos」の衝撃
Anthropicが発表した最強モデル「mythos」は、現時点では一般公開されていません。限られたパートナー企業にのみ提供されており、usutakuさんによると「サイバー攻撃性能が高すぎる」と言われているとのこと。軍事的なパートナーにのみ公開されているという情報もあります。
パートナー企業のリストは公式に公開されていませんが、Amazon系、Apple、Cisco世界最大級のネットワーク機器メーカー。通信インフラやセキュリティ分野で広いシェアを持つ。などの名前が一部で取り沙汰されており、「クソでかいところしか基本入っていない」状況です。ハヤカワ五味さんは「大企業レベルであっても当面手元には来なそう」と語りました。
usutakuさんは「せいぜい月数千円〜数万円で最新モデルにアクセスできるのはめちゃくちゃすごいこと。だから今使えるうちに使った方がいい」と改めて強調。一番賢いモデルを「指くわえて見てることしかできない」時代が到来したことで、現在手元で使えるモデルの価値を再認識すべきだと訴えました。
一般ユーザー向けモデル
Claude Pro / Max など月額課金で利用可能。現時点でも十分に高性能
社内・開発用モデル
Anthropic社員が「ざぶざぶ使い倒して」開発スピードを加速
mythos(非公開最強モデル)
限定パートナーのみ。サイバー攻撃性能の高さ等から一般公開なし
AI課金は"先行投資"という考え方
mythosの話題を受けて、二人は「今使えるAIにどう課金すべきか」という実践的な議論を展開しました。
usutakuさんは、エンジニアの場合「自分の年収の半分くらいのトークンを使い切れるかどうか」が一つの指標だと指摘。例えば年収2,000万円の人なら1,000万円分のトークンを使って仕事できるかどうか。それが難しくても、まずは月200ドルのClaude MaxAnthropicが提供するClaudeの最上位個人プラン。月額200ドルで、Proプランより大幅に多い利用量が確保される。を「ペイできる人材」を目指すべきだと語ります。
200ドルが高いと思ったら、この200ドルで元が取れない今の働き方どうなんだろうって思った方がいい
ハヤカワ五味さんは会社員の視点から、先行投資して回収するという感覚が養われにくい点を指摘。「5年前に使う5万円と今AIに使う5万円はかなり価値が違う」とし、貯金を多少削ってでも今AIに投資した方が「後で複利で効いてくる」と力説しました。ただし、高額なAIスクールに一発で突っ込むのではなく、まずはツール課金から始めるのがよいとのことです。
ChatGPTでたまに質問する程度。「AI使えてる」と思っている
Claude Code等を日常的に使い倒し、開発・業務効率を劇的に向上
usutakuさんは「両方ともAI使えるって思ってるかもしれないけど、全く違う。別世界」と断言。2023年から触り続けてきた人と、ChatGPTで質問する程度の人では、もはや埋められないほどの差がついているという認識です。
Aqua Voice iOSアプリ&Voice OSエージェントモード
音声入力ツールの進化が続いています。まずAqua VoiceAI音声入力サービス。高精度な文字起こしでPC上のテキスト入力を音声で行える。ファウンダーはサンフランシスコ在住。からiOSアプリがリリースされました。PCとほぼ同じ使用感で、既存のサブスクリプション内で利用可能です。
ハヤカワ五味さんは執筆中の本で音声入力を活用し、2日間で進捗を3%から35%まで引き上げたエピソードを披露。「ロイホでパフェ食べながらボソボソ音声入力」という独特のスタイルで、3〜4万文字を一気に書き進めたそうです。
| サービス | PC | iOS | Android | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Aqua Voice | ✅ | ✅(新) | — | 安定感が高い。既存サブスクでiOSも利用可 |
| Typeless | ✅ | ✅ | ✅ | スマホ対応が広い |
| Voice OS | ✅ | — | — | エージェントモードが新登場 |
Voice OSのエージェントモード
もう一つの注目はVoice OS音声入力サービス。ファウンダーは日本人で、サンフランシスコを拠点に開発。usutakuさんがエンジェル投資をしている。の新機能「エージェントモード」です。これは単なる音声入力ではなく「音声指示」に近いもの。ショートカットキーでVoice OSを立ち上げ、「今日五味さんと7時からご飯に行きます。登録しといて」と話すだけで、事前に連携したMCPModel Context Protocol。AIモデルが外部ツールやサービスと連携するための標準プロトコル。カレンダーやNotionなど様々なサービスとの接続を可能にする。を通じてカレンダーやNotionに自動追加されます。
ショートカットキーで起動
PC上でワンアクションでVoice OSを呼び出す
音声で指示を出す
「○○さんと7時からご飯。カレンダーに登録して」
MCPで外部ツールに反映
Googleカレンダー、Notionなど連携先に自動追加
usutakuさんは「普通に入力しつつ、あ、ここ予定あるなと思ったらVoice OSにパッと入力するみたいなことができて面白い」と評価。音声入力と音声指示のシームレスな切り替えが新しい体験だと語りました。
Google HomeにGemini搭載 ― スマートホームの転換点
Google HomeGoogleが提供するスマートホームプラットフォーム。スマートスピーカーやスマートディスプレイ、ホームカメラなどを統合管理する。にGeminiGoogleが開発するマルチモーダルAIモデル。テキスト・画像・音声・動画など複数のモダリティを扱える。が搭載されることが発表されました。一部ユーザーにはアーリーアクセスで解禁され始めており、順次利用可能になるとのことです。
ハヤカワ五味さんが特に注目しているのはHomeカメラとの連携です。エージェントがカメラ映像を見て状況を判断し、照明の色を変えたり、適切なアクションを取ったりする――そんな未来が近づいていると期待を寄せます。
エージェントがHomeカメラを見て、「今日疲れてそうだからライトの色をオレンジ系にしよう」ってしてくれるかも
具体的なユースケースとして挙がったのは、小さなお子さんがいる家庭での見守りや、高齢の家族の介護シーンです。usutakuさんはお姉さんに子供が生まれたことをきっかけに知ったCubo AIベビーベッド上のカメラで赤ちゃんの状態をAIが分析するサービス。うつぶせ検知や1日のハイライト動画作成、睡眠分析などの機能を持つ。を紹介。ベビーベッド上のカメラでうつぶせ検知や1日のハイライト動画を作ってくれるAIサービスとして注目しています。
新デバイスはまだ発表されていませんが、ハヤカワ五味さんは「早くデバイスも新しいやつ出てほしい。今さらGoogle Home買い直すのもな」と次世代ハードウェアへの期待も覗かせました。
Notion × AIでタスク管理が激変
後半の活用術コーナーでは、二人ともNotionの再評価について熱く語りました。
usutaku流:Manas × Notion × LINEのタスク管理
usutakuさんはManasAIエージェントサービス。MCPを通じてNotionやカレンダーなど外部ツールと連携し、タスク管理や指示の実行を自動化できる。LINEからの操作にも対応。とNotionを連携させ、LINEからタスクを管理する仕組みを構築。Notionのスマホでの操作しづらさ(多くのユーザーが感じるペインポイント)を、LINEのチャットインターフェースで解決しました。
iPhoneのショートカット
ワンタップでManasへのメッセージ画面を起動
LINEでManasに指示
「これ入れて」「これなくして」とチャット感覚で操作
Notionデータベースに自動反映
一覧確認はPCから。ちょっとした追加・削除はLINE完結
ハヤカワ五味流:Inbox → 自動分類の仕組み
ハヤカワ五味さんはNotion上に「Inbox」というメモ欄を作り、タスク・リンク・メモを何でも書き込んでいます。これをClaude CoWorkClaudeの協働機能。定期実行やバックグラウンド処理が可能で、ユーザーの作業を自動的に支援する。が定期実行で拾い、タスクはタスクデータベースに起票、リンクは「行きたい店リスト」などの適切なデータベースに振り分け、元のInboxからは削除されるという自動化を実現しています。
昨日適当に書いたメモからしっかりタスクが起こされてます。大好き
さらに、メールで来た案件の起票やステータス管理もAIが担当。送信済みメールを見て「この案件はクロージングしたから終了にしよう」とステータスを自動更新してくれるとのことです。
ハヤカワ五味さんはNotionに加えてPowerPointもAI時代に使いやすいツールとして推薦。ClaudeやCoWorkからの操作性が高く、このタイミングで単体の永続ライセンス(2万円の買い切り)を購入したと明かしました。
まとめ
2026年4月、AI業界の勢力図は大きく動いています。Claudeの非公開最強モデル「mythos」の登場は、「本当に賢いAIは一般公開されない」という予言が現実になった瞬間でした。だからこそ、今手元で使えるAIの価値は計り知れません。
音声入力ツールはAqua VoiceのiOS対応やVoice OSのエージェントモードで着実に進化し、Google HomeへのGemini搭載はスマートホームの転換点になる可能性を秘めています。そして実務面では、Notion × AIの組み合わせがタスク管理を根本から変えつつあります。
「焦らずに、ただ健やかに生きていて」というusutakuさんの言葉通り、まずは健康を維持しながら、今使えるAIツールにしっかり投資していく。それが、この激動の時代を乗りこなすための第一歩かもしれません。
- Claudeの非公開最強モデル「mythos」が限定パートナーのみに公開。サイバー攻撃性能の高さから一般リリースの予定なし
- AnthropicのサブスクがOpenAIの売上を超えたとの報道。2023年のOpenAI一強から勢力図が激変
- Aqua VoiceからiOSアプリが登場。既存サブスクで利用可能
- Voice OSのエージェントモードはMCP連携による「音声指示」が可能。カレンダーやNotionへの自動追加ができる
- Google HomeにGeminiが搭載。カメラ連携による見守り・環境自動調整などに期待
- Notion × AI(Manas、Claude CoWork)でタスク管理が劇的に効率化。LINEからの操作や自動分類が実現
- AIツールへの課金は「先行投資」。月200ドルのClaude Maxでも元が取れる働き方を目指すべき
