珍しく対面収録、生身のusutakuが登場
この回は、普段は別々に収録しているusutakuさんとハヤカワ五味さんが、珍しく同じ画角に並んでの収録です。二人はネット上でAIと誤認されやすいそうで、usutakuさんは「直接対面の生身のうすたく」だとプレミアム感をアピールします。
ハヤカワ五味さんは、普段から生成画像ばかりをネットに上げているため、上長も自分の所在を把握していないという「奇跡」が起きていると話します。この話は後半のNano Banana Proの話題につながっていきます。
ChatGPTグループチャットは「今週の一番」なのか?
usutakuさんが今週の一押しに挙げたのは、ChatGPTのグループチャット機能です。これまで1対1でしか話せなかったChatGPTと、複数人が同じチャットで会話できるようになりました。
一方のハヤカワ五味さんは、1日使って飽きたと率直です。
(ChatGPTは)LINEとかと違ってマメに見るみたいなことがないから、割と不便ですね。
usutakuさんが推す理由の一つは、旅行計画のような場面です。「どこ行く?」と聞かれると、相手に調べさせて行動を委ねようとする魂胆が気に食わないといい、そこでChatGPTに聞けばいいと話します。
なんか意見を聞いてるように見せて、相手側に意見を出させて、相手側に全行動委ねようとする。その魂胆が僕は気に食わないんですよ。
ハヤカワ五味さんが面白いと感じたのは、ChatGPTの「空気の読み方」です。入力中の表示が出ても途中でやめたり、いいねや泣き笑いの絵文字でリアクションしたりと、毎回ではなく程よいタイミングで会話に入ってくるといいます。
人間同士で喋ってるところに、別に毎回AIが来るわけじゃなく、適切な場面でAIがカットインしてくるっていうのが面白くて。
会話に割り込むAIはどこまで来る?メガネ型デバイスと脳波の妄想
グループチャットの体験から、二人の話は未来の会話へと広がります。usutakuさんは、メガネ型デバイスなどを通じて、人と話している最中にAIが「そういうこと言っちゃダメですよ」と警告してくるディストピア的な場面を想像します。
ハヤカワ五味さんは、その場合は3文字目くらいで割り込んでくるはずだと返し、会話の流れを計算して止めるようになるかもしれないと話します。
usutakuさんは、頭の中で考えていることを文字にする大学の研究にも触れます。ハヤカワ五味さんは、議論の裏でお昼のサムギョプサルのことを考えているのがバレるのは恥ずかしいと笑います。
お昼はサムギョプサルじゃなくてサラダがいいと思いますよ。
グループチャットの使い道はTRPGとビジネスの壁打ち
ハヤカワ五味さんは、グループチャットを使いたい場面がまだ見つからないといいます。話すことがなさすぎて、友達とChatGPTを挟んでTRPG ── テーブルトークRPGの略。参加者が会話でキャラクターを演じ、サイコロなどで展開を決めながら物語を進める遊びですをしたそうで、題材は「クマVS市の職員」でした。
usutakuさんは、友達とビジネスの壁打ちをしているときに、ファクトやアイデアをChatGPTがカットインで出してくれる使い方ならありうると話します。ハヤカワ五味さんも業務利用には向くかもしれないと応じ、上司を含むグループで泣き笑い絵文字で上司を煽り始めたら面白い、と冗談を飛ばします。
usutakuさんは、LINEやMessengerに入れば状況は変わると考えています。ハヤカワ五味さんの不満も、ChatGPTのアプリ自体を日々開かないという一点だけでした。
それこそSORAとかさ、普通に今までも人の顔で動画作るとかは一応できたけど、その使いやすいUIになったから一気に広まったわけじゃないですか。
Gemini 3は「お勉強ができる」から「仕事ができる」へ
ハヤカワ五味さんが「Googleが頑張ってます」と切り出したのが、Gemini 3の登場です。番組では2か月ほど「いつGemini 3は出るんですか?」と言い続けていました。
ハヤカワ五味さんがXに投稿した、各LLMをイケメンに擬人化した恋愛リアリティショー風の相関図は、「Gemini好き好き」という内容でGoogle公式に取り上げられ、50万人ほどに見られたそうです。会社の上長も見ているアカウントなので勘弁してほしい、と苦笑します。
usutakuさんの説明によれば、Gemini 3はベンチマークテスト ── AIの性能を測るための共通の試験。コードのバグ修正や数学の問題などで、モデル同士の能力を比べますの成績が全体的に上がっています。Gemini 2.5から大きく向上し、GPT-5やClaude 4.5と比べても高い水準ですが、普通に使う分には違いがわかりづらいかもしれないといいます。
ハヤカワ五味さんは、その違いを人の頭の良さにたとえます。
これまでのLLMって頭がいいんですけど、「あ、なんかいい大学行かれてたんすね」みたいな感じの頭の良さなんです。
「あ、本当にお仕事できるんですね」みたいな出力になってきたなと思ってて。
ハヤカワ五味さんによれば、Gemini 3は一段階深い洞察が入り、自分が想定していなかった論点に気づかせてくれることが増えたといいます。
「お勉強ができる」頭の良さ。既定路線から外れず、クソ真面目
「仕事ができる」頭の良さ。一段階深い洞察で、想定外の論点が出てくる
モデルが14個のChatGPTと、2つのモードだけのGemini
usutakuさんが評価するのは、Geminiの選びやすさです。これまでは2.5 Flashと2.5 Proを選ぶ形でしたが、Gemini 3がデフォルトになり、高速モードと思考モードを切り替えるだけになりました。
対照的なのがChatGPTです。usutakuさんは、ChatGPTが「ビジネスのためのAI」というMeta広告を出し始めたことに触れ、これから始める人がモデル一覧を開くと戸惑うと指摘します。
Auto、Instant、Thinking、Proがあるけど、そこに下にGPT-4oから始まって9個あって、今14個から選ぶことになってるんですよね、ChatGPT。
ハヤカワ五味さんも、ChatGPTは機能が増えすぎている感は否めないと同意します。犬の口調を設定していた友達が、文中に図解画像が挿入されるのを「犬なのに図解を出すな」と消させたというエピソードも紹介されました。
Auto・Instant・Thinking・Proに加え、レガシーモデルも含めて14個から選ぶ
デフォルトがGemini 3で、高速モードと思考モードを切り替えるだけ
Google連携の改善と、初めてのGemini優位
ハヤカワ五味さんは、久しぶりにGoogle KeepやカレンダーなどGoogle Workspaceとの連携を試し、改善を感じたといいます。以前は買い物リストへの追加を頼んでも、全然違うメモの最後に入れてしまうような「トンチキ」な動きがありました。
usutakuさんは、ChatGPTが出てから今まで、Gemini優位だと感じたのは今回が初めてではないかと話します。ハヤカワ五味さんも、Nano Banana Proと合わせて「一気に来た感」があると応じます。
ハヤカワ五味さん自身は、去年末はGemini派、年始にDeep Researchが出てChatGPT派になり、今年末にまたGemini派になったそうです。usutakuさんに「尻軽ですね」と言われ、否定できないと笑います。
ChatGPTから抜けるなら、何を準備する?
usutakuさんは、会社がGoogle Workspaceを使っている人なら、今は別のAIに課金せずGeminiだけで十分ではないかと話します。ハヤカワ五味さんは、ChatGPTのメモリ機能やプロジェクト機能から抜けづらい面を挙げますが、usutakuさんの答えは「抜けましょうね」でした。
ハヤカワ五味さんは、1000件ほどあったGoogle Keepのメモを整理しました。Geminiが全件を見に行ってしまいノイズになるため、使っていないものをアーカイブし、KeepをGeminiファーストにしたといいます。
usutakuさんの結論は、多くの人は簡単なタスクなら高速モード、少し難しいタスクなら思考モードという2つだけ覚えればよい、というものです。モデルを選ばず、モードを切り替えるだけのシンプルな時代になってきたと話します。
Nano Banana Proは文字と図解が描ける
続く話題は、Googleの画像生成モデル、Nano Bananaの上位版であるNano Banana Proです。ハヤカワ五味さんは、Nano Bananaという名前は一般の人にはわかりにくく、強くなったら「メガバナナ」ではないのかと突っ込みます。
ハヤカワ五味さんが挙げる進化は、文字がとにかく上手くなったこと、日本語の表記や図解に強くなったこと、キャラクターや画風、写真の維持が言うことを聞くようになったことです。usutakuさんは、複数の写真をまとめられる点も加えます。Googleの推奨は6個程度ですが、十何個入れる人もいるそうです。
usutakuさんによると、今年の頭にChatGPTがDALL·E 3からGPT Image 1に切り替えたときも文字が少し描けるようになりましたが、「ありがとう」程度の短い日本語が限界でした。Nano Banana Proでは、YouTubeのサムネイルや文字と図解がびっしり入った資料まで綺麗に出せるといいます。
「ありがとう」程度の短い日本語まで。大量の文字は苦手
YouTubeサムネイルや、文字と図解の多い資料まで細かく出せる
鳥取砂丘でランチ?誰も気づかない馴染み方
ハヤカワ五味さんが驚いたのは、ネット上の情報を取り込んでいる点です。自分の経歴を図解させると、以前手がけたブランドFeastのロゴに似たフォントや、出演番組ABEMA Primeでよく使われる青と白のボーダーが反映されていたといいます。
さらに、六本木でのランチ写真を鳥取砂丘風に変換して「鳥取砂丘でランチなう」と投稿したところ、上司も同僚も本当に鳥取にいると信じたそうです。
上司も同僚も「あれ鳥取にいるんじゃないですか?」って言われて、違いますみたいな。
usutakuさんは、生成の仕組み自体が変わっていると説明します。従来はモザイク状のものから徐々に形を出していく方式でしたが、Nano Banana Proはリサーチをしてから画像を作り、整合性を確かめて出し直すようなことをしており、それでも以前より速いといいます。
モザイクのようなものから、犬やサーフィンの要素を徐々に出していく
リサーチを入れてから画像を作り、整合性を確かめてもう一度出す
NVIDIAを使わないGoogleと、AI勢力図の行方
usutakuさんが注目するのは、GoogleがNVIDIAのGPUではなく自社のTPU ── Googleが自社で開発したAI処理向けの専用チップ。Tensor Processing Unitの略で、機械学習の計算に特化していますで世界最高水準のモデルを作っている点です。TPUはBroadcomと連携して作っているといいます。
usutakuさんは勢力図にも話を広げます。Googleはデジタル空間を握り、AmazonとMicrosoftはクラウドを握っている一方、アプリケーションレイヤーしか持たないOpenAI、AIで遅れているApple、収益化に課題を抱えるMetaは危ないのではないか、という議論を面白く見ているといいます。
| 企業 | 強み・状況 | 見立て |
|---|---|---|
| デジタル空間を握る | 強くなっていく | |
| Amazon・Microsoft | クラウドを握る | 完全ローカルの未来が来なければ勝つ |
| OpenAI | アプリケーションレイヤーのみ | ちょっと危ない |
| Apple | iPhone・MacBookは強いがAIで遅れ | ちょっと危ない |
| Meta | 収益化が進まずFacebookの将来も不透明 | 危ないという議論も |
余談として、AndroidがAirDropに対応したという話も出ます。ハヤカワ五味さんはiPhoneの唯一の利点がAirDropだったといい、usutakuさんもiPhoneの動画をMacBookに送る用途がなくなれば手放せる理由がなくなると話します。
フェイク画像の氾濫と、AIリテラシー
ハヤカワ五味さんは、ネット上の写真の9割は嘘だと思って見ているといいます。自分の顔が写った写真を上げるときは基本的に生成画像なのに、誰も気づかないそうです。
usutakuさんも、頭から下がロボットの画像を上げても突っ込まれなかったといいます。ラブタイプ診断風の「モラハラハクビシン」というネタ画像も自然すぎて、実在する診断結果だと思われてしまいました。
(Nano Banana Proが)出ましたけど、そこからXでフェイク画像めちゃめちゃ出るようになって。
usutakuさんは、本物だと思って転載する人が多く、リプライで「これAIですよ」と指摘される状況を見て、AIリテラシーがこれから本当に大事になると話します。ハヤカワ五味さんは、ディープフェイクの怖さにも触れました。
サムネもポップも作れる、広告・飲食店での使い道
usutakuさんは実用例として、化粧品会社からの依頼を紹介します。7枚ほどの商品写真を入れ、パッケージは一切変えずに、9対16の縦型ストーリー形式でクリスマスらしい背景にまとめるよう指示したところ、そのまま使えるレベルの画像ができたといいます。
ハヤカワ五味さんは、街中で「野良生成画像」を探すのが好きだそうです。飲食店の外に貼られたカレーや日本酒の告知画像が増えていて、メニューや「お皿はここに戻して」といったフローチャートならGeminiで作ってA3で印刷するのがおすすめだと話します。
二人は、ChatGPTの画像は遠目でもわかったのに対し、Nano Banana Proは本当に見分けがつかないと口をそろえます。ハヤカワ五味さんによれば、ライティングまで自然に変わるため、切り貼りで商品だけ浮くような破綻がないといいます。
しかもさ、なんかトンマナをめっちゃ理解してないですか?
usutakuさんは、Googleは何億枚ものYouTubeサムネイルのデータを持っているから最適解を出せる、と見ています。
誰でも最適なものを作れる時代、何が価値になる?
ハヤカワ五味さんは、みんなが最適なサムネイルを作れるようになったら何で戦うのか、と問いかけます。usutakuさんは、インスタで加工が広まった結果「無加工」が価値になったように、AIが自然に使われるほど「AIじゃない」ことが価値になると話します。
二人は、手書きサムネイル界隈や書道に一周回って価値が出るのではないかと盛り上がります。ハヤカワ五味さんは「逆張り」として写経ダンスやボイトレを始めたそうです。
今後さ、AIシンギュラリティが起きた場合に、私生かす価値ありますみたいな。歌えます、踊れますって言った方がいいかな。
usutakuさんは、AIの王の前に人類が並べられ、生かす理由を問われる場面を想像します。自分はAIインフルエンサーとしてプロパガンダに使ってもらう、と冗談めかして答えました。
AIが創造性を超えたら「お前はどうしたい?」
ハヤカワ五味さんは、Gemini 3が出て、人間のアイデアやクリエーションを超えていると感じたといいます。だからこそ、創造性よりも「どうしたいか」というwillが重要になると考えています。
usutakuさんは、昭和には良い大学から有名企業に入り、終身雇用で家や車を買うという「幸せの型」があったと話します。今はその型がなく、何にでもなれる時代だからこそ、どうしたいかがない人は辛いといいます。
良い大学、有名企業、終身雇用、家庭とマイホームという型が幸せとされた
何にでもなれて何でもできるため、「どうしたい?」がない人は辛い
自分のやりたいことを問われたusutakuさんは、バーを始めたものの、知らない人に愛想を振りまいてお酒を注ぐのが嫌でしょうがなかったと明かします。ハヤカワ五味さんは、夢が肥大化する前に気づけてよかったと返します。
usutakuさんは、2026年の目標としてエッセイを書き、年末にKindleで出版すると宣言します。ハヤカワ五味さんに「今年まだ1か月ありますよ」と背中を押され、書き始めることにしました。
AIがAIを語る配信と、人間代表うすたく
発信を続けたいusutakuさんに、ハヤカワ五味さんは、AIがAIについて発信し始めたら人間は「AIじゃないから」と差別されるかも、と投げかけます。usutakuさんはその場で、人間のチャンネルを見下すGPT-5の配信者を演じてみせます。
二人は、GrokやGemini、Claudeのコラボ配信に「人間代表」として呼ばれるusutakuさんという未来を想像し、「人間って大変じゃないですか」と問われる場面で笑い合います。
AI時代こそ趣味とフィジカルを
ハヤカワ五味さんのやりたいことは、シンプルに「美味しいものを食べたい」です。一方のusutakuさんは、食へのこだわりはなく、打ち込めるのはスポーツだといいます。
ハヤカワ五味さんは、仕事がなくなったときのために趣味を探しておいたほうがいいと強く勧めます。usutakuさんも、趣味は自然には見つからないと応じ、コミュニティのメンバーにバレーボールをさせている理由を語ります。
usutakuさんによれば、サーブが入り、レシーブができ、つたないながらもスパイクが打てるくらいになると、バレーは面白くなるといいます。だから1回の体験で見切らず、楽しめる水準まで続けることを勧めています。
ハヤカワ五味さんは、ロボットアームを組み立てたら体力をかなり使ったと話し、「フィジカルAIのフィジカルってうちらの体のことだった」と締めくくります。
フォロワー1万人突破とオフ会、そしてクマ
番組のフォロワー数は1万人を超え、1万1000人ほどになったそうです。放送翌日にはながらAIオフ会があり、顔がほぼ実寸大のクッションを5個ほど用意していると告知されました。
リスナーからの感想にも触れ、最近クマの話が長いことを反省しつつ、今後はイノシシの話に移ると冗談を交えて、この回は幕を閉じます。
まとめ
この回は、ChatGPTのグループチャットという「新しい体験」から始まり、Gemini 3とNano Banana ProによるGoogleの勢いを実感する内容でした。後半は、AIが人間の創造性を超えつつある中で、人は何をしたいのか、何を楽しむのかという問いに話が広がりました。
- ChatGPTのグループチャットは実務での便利さより、空気を読んで程よく入ってくる体験の新しさが面白い
- Gemini 3は「仕事ができる」一段深い出力になり、高速モードと思考モードの2つだけで使えるシンプルさも魅力
- Nano Banana Proは文字・図解・ライティングまで破綻なく作れ、広告や飲食店でも使える一方、フェイク画像への警戒が必要
- NVIDIAのGPUを使わずTPUで最高水準のモデルを作るGoogleが、AI勢力図を揺さぶっている
- AI時代こそ「お前はどうしたい?」というwillと、一定上手くなるまで続けられる趣味が大切になる





