ハロウィンの仮装は「AIコンサルタント」?
ながらAIの2025年10月31日収録回は、ハロウィン当日の収録でした。usutakuさんは、センター分けに黒い服という「AIコンサルタントのコスプレ」をしていると冗談を言います。
AIコンサルタントのとこは大体センター分けで、黒い服を着ています。
AI系の人たちと会うと、みんな同じような格好してる気がしますね。
服に気合を入れたい派のハヤカワ五味さんは、前日にあったH&Mとデザイナーのグレンマーティンズのコラボ販売の話を始めます。新宿では200人ほどが並んでいたらしく、久々におしゃれな人が集まる場面を見て嬉しかったといいます。
マキシマムなんよ。みんなミニマムだからさ。
五味さん自身はWi-Fi環境の強い場所でオンライン販売に待機し、2着だけ買えたそうです。新しいものが出てみんなで盛り上がる様子を、usutakuさんはAI業界のニュースが出るときと重ねていました。
話題はダンスにも移ります。五味さんは11月中に社交ダンスを始める予定で、アメリカ出張でダンスができる前提の文化に触れたことがきっかけだといいます。usutakuさんも柔術を習い始めたばかりだと明かしました。
AI時代のフィジカル部分として、私は社交ダンス一旦頑張ろうかなと思ってます。
AIではどうしようもない、クマ問題
体を鍛える話から、全国で相次ぐクマの出没へと話が移ります。ハヤカワ五味さんは、来年中に千代田区にクマが出る確率のほうが、量子コンピューターが実現するより高いのではと話します。
量子コンピューターが実現する前に都心部にクマが出没する可能性の方が高いと思う。
usutakuさんは立川のIKEAやスポーツゼビオの剥製を例に笑いを取りつつも、クマによる外傷の写真を見て衝撃を受けたと話します。駆除の報酬が2時間で3000円ほどだという投稿にも触れ、命がけの仕事に見合わないと二人は口をそろえました。
五味さんは友人とのDiscordに「クマ総合」というチャンネルまで作ったほど、関心を寄せています。クマ肉が高く売れるようになれば状況が変わるかもしれない、とスタートアップの登場を呼びかけていました。
usutakuさんは、コミュニティにいるクマの研究者から聞いた話を紹介します。クマが人里に降りてくる背景には、里山の使われ方の変化があるという説明です。
里山の利用
キノコ狩りや山菜採りで人が山に多く入り、臆病なクマは近づかなかった
利用の減少
里山として使われなくなり、人が山に来なくなった
クマの接近
クマがだんだん降りてきて、人里まで近づくようになった
電気柵などを整備すれば防げるものの、山は広く、費用や優先度の面で難しいとのことです。五味さんは、AIでもどうしようもないこともあると締めくくりました。
OpenAIのIPO観測、「オープン」とは何だったのか
最初のニュースは、OpenAIがIPOを準備しているという噂です。ハヤカワ五味さんは、評価額150兆円規模で史上最大級のIPOになるのではないかと日経新聞などで報じられていると紹介しました。usutakuさんは「1兆ドル」という普段聞かない単位に一瞬戸惑ったといいます。
報道によれば、2026年後半に申請し、2027年の上場を目指しているとされます。五味さんが気になったのは、そもそもOpenAIは非営利団体的な組織ではなかったのか、という点でした。
usutakuさんの説明では、OpenAIはもともと研究機関のような形で始まりました。その後、Microsoftとの資本提携で形が崩れ、イーロン・マスク氏が抜けるなどの経緯を経て、今は資本を追う体制を宣言しているといいます。
非営利団体としてのOpenAIと、IPOするためのOpenAIみたいな(組織が)複数あるんで、まあ結構いろいろありますね。
研究機関のような形でスタートした非営利的な組織
Microsoftとの提携などを経て、資本を追う体制を宣言。非営利とIPO向けの組織が併存
五味さんは「株式がオープンになるのは間違いない」と皮肉りつつ、結局はお金がかかるという話だろうと受け止めます。そのうえで、今回はあくまで噂ベースで、上場の1〜2年前を指すNマイナス1・Nマイナス2 ── 上場予定期を「N期」とし、その1期前、2期前を指す言い方。上場準備の進み具合を示すときによく使われますくらいの段階の話だろうと見ていました。
意外にこういうIPO系の話って実際してないとか、突然ひっくり返ったりもするんで、ちょっと見守っていきましょう。
Anthropicを応援したくなる理由
OpenAIの話の流れで、ハヤカワ五味さんは最近のスタンスとしてAnthropic ── AIアシスタント「Claude」を開発するアメリカのAI企業。AIの安全性の研究を重視する姿勢で知られていますを応援したい気持ちが強いと話します。大手的な部分はGoogleが担い、一強にならないようOpenAIと競り合ってほしいという見立てです。
usutakuさんは、AnthropicのCEOであるダリオ・アモデイ氏が来日し、日本のAI Safety Instituteと署名を交わす場があったと紹介しました。著作権や安全保障の問題を見すえ、日本とのパートナーシップを組んでいるといいます。
ほんと丁寧っすねって感じなんだよな。応援したいっす。
二人とも、Claude Sonnet 4.5の使い心地を高く評価しています。五味さんはコーディングではこれ以外使えないと言い、usutakuさんは速さと日本語の読みやすさを挙げました。
なんか早いし、頭にスッと入ってくる感じの日本語を書いてくれる気がするんですよね。
usutakuさんはさらに、データ分析とグラフ化の比較にも触れます。ChatGPTではグラフの文字化けや読みづらさが残る一方、Claudeのデータ分析とグラフにする力は目を見張るものがあると話していました。
Sora2が招待コードなしで使えるように
2つ目のニュースは、動画生成AIのSora2が招待コードなしで使えるようになったことです。usutakuさんによれば期間限定で、同時に「キャラクターカメオ」という機能も追加されました。
これまで人の顔しか登録できなかったカメオに、自分のペットなども登録して、AI動画に登場させられるようになったというアップデートです。五味さんはキャラクター系の機能には少し不穏さも感じると話しつつ、まだ触っていない人にはまず一度試してほしいと勧めました。
楽しいですよ。僕と五味さんでお茶したり、ながらAI撮ったりする動画。
usutakuさんは、この週はトピックが少なく、冒頭でクマの話を10分以上してしまうほどだったと明かします。そこで五味さんが、この日のメインとして持ち出したのが次の話題でした。
家庭用ヒューマノイドロボットNEOは月7万5000円の価値があるか
ハヤカワ五味さんがこの回のメインに挙げたのは、話題の家庭用ヒューマノイドロボット「NEO」です。usutakuさんがInstagramで申し込んだ様子を投稿していたことから、話が始まりました。
usutakuさんの説明では、NEOは身長170cm、重さ40kgほどの人型ロボットです。宣伝映像では、洗濯物を取り出したり、水を運んだり、掃除機をかけたりする様子が紹介されています。
アメリカでは周囲で持ち始めた人もいるそうですが、日本での提供時期はまだわかっていません。usutakuさんは月額500ドル、日本円で約7万5000円のサブスクリプションに、300ドルほどのデポジットを払って申し込んだといいます。
これに対して五味さんが気にしたのは、日本では人間の家事代行のほうが安いという点でした。五味さんが利用しているサービスは、週1回2時間の定期利用で1時間2790円です。
7万5000円あったらね、フルフルで家事代行呼べるっていう。
月額約7万5000円。日本での提供時期は未定
五味さんの利用は月2万円ほど。同じ額なら3〜4倍呼べる計算
五味さんは、アメリカなら事情が違うかもしれないが、日本ではまだ人間のほうが安いと指摘します。一方のusutakuさんは、NEOと大富豪がしたい、オフィスでウォーターサーバーの水を運んでほしいと、あくまで楽しむ姿勢でした。
怖い見た目、無印良品っぽさ、電車代はどうなる?
NEOの話題は、その独特な見た目へと移ります。ハヤカワ五味さんは、目がくぼんでいて寝起きに目の前にいたら怖いと言い、usutakuさんもInstagramで「怖すぎる」と言われたそうです。
気になる男性の家行って、なんかNEOがいたら怖いよね。
五味さんは、NEOの色味やミニマルな雰囲気が無印良品のようだとも表現します。国内で流通するならNEO用の可愛い服を作ると申し出ると、usutakuさんは自分とNEOは身長が同じなので、自分で採寸すれば両方着られると乗り気でした。
なんならもう登壇とかも僕のNEOにやって欲しくて。
さらに二人は、NEOを連れて出かける場合の運び方まで想像を広げます。タクシーなら助手席に座らせればいいとしても、電車ではチェロのような大きな楽器と違って「大人一人感」があり、運賃がどう扱われるのかは謎だと盛り上がりました。
飛行機の金属探知機には確実に引っかかるだろう、という話も出ます。五味さんはNEO以外のヒューマノイドロボットもウォッチしていて、今後いろいろなものが出てくるのを楽しみにしていると話しました。
AIに作らせず、作ったものに反論させる
後半は実用トピックです。usutakuさんが最近やってよかったと挙げたのは、自分が作ったものをAIに見せてガンガン反論してもらう使い方でした。昔からある基本的な使い方ですが、改めて有効だと感じたといいます。
usutakuさんは、AIで資料を作る方法を講義するために整理していたとき、この使い方に行き着いたそうです。提案書やプレゼンは、パワポに詳しい人なら自分で作ったほうが早いことが多いといいます。
正直AIにやらせるより自分で作った方が早いってなっちゃうんで。
usutakuさんが挙げた具体例は、ダイバーシティの社内勉強会です。「なんでこんなのやる必要があるんだ」といった社内から出そうな声をAIに想定させ、その回答集を資料の下に貼っておくと、反論の余地がない状態を作れるといいます。
提案書やプレゼンをAIにゼロから作らせようとする
自分で作った資料をAIに渡し、想定される反論と回答集を出させる
ハヤカワ五味さんは、作るところまで徹底してAIにやらせる派です。それでも、最後に詰める段階でヒアリングのシミュレーションなどに使う点では、usutakuさんと同じだと話しました。
600万人のペルソナに聞く、仮想インタビュー
ハヤカワ五味さんが最近面白いと感じたのは、NVIDIAが公開した、日本人の人口構成に合わせたペルソナのデータセットです。100万件のレコードに600万のペルソナが含まれ、Hugging Face ── AIモデルやデータセットを共有・公開できるプラットフォーム。研究者や企業が成果を公開する場として広く使われていますなどで公開されているといいます。
データには、旅系の動画配信者を見ている人、季節ごとにツアーに行く人など、さまざまな人の生活が書かれています。そこからランダムに人を選んでヒアリングすれば、仮想インタビューができるという使い方です。
usutakuさんの「ペルソナがたくさんあると何が嬉しいのか」という質問に、五味さんは、これまでは無作為な人へのヒアリングをシミュレーションできなかった点を挙げます。
意図して人物像を決める必要があり、作るのも手間
街中で人を捕まえるように、無作為な人に聞いて何割が賛成かなど大衆の感触を見られる
注意点もあります。人口構成に忠実なぶん高齢の人に偏りやすく、ターゲットが20代なら絞り込みが必要です。トークン数も膨大で、本気で動かすと1回5000円ほどかかりそうだといいます。
使ってみた五味さんの率直な感想は、ペルソナが全員模範的すぎるというものでした。犯罪歴や不倫経験のような人間の情けない部分が反映されておらず、みんな健全な家庭を築いているといいます。
誰かドロドロデータセットを出してほしい。
usutakuさんはこれを受けて、NVIDIAは真っ当な人間だけを残すつもりなのでは、と冗談で陰謀論を展開し、五味さんに「陰謀論系ポッドキャストと言われちゃう」と止められていました。
最近おとなしいGrokの使いどころ
陰謀論の話から、ハヤカワ五味さんはGrok ── イーロン・マスク氏のxAIが開発するAIアシスタント。X(旧Twitter)の投稿データを活用できるのが特徴ですの話題を出します。音声モードで陰謀論的なモードを出していたものの、最近はおとなしいので、年内に大きなものを出してほしいといいます。
usutakuさんは、Grokのリサーチ機能を評価する人は多いと話します。政治家の思想を調べるときなど、X上の投稿から分析したいときはGrokを使うそうです。五味さんも化粧品の口コミをまとめるときにGrokを使っていると明かしました。
usutakuさんが紹介したのは、ある政治家の使い方です。国会で質問を作るとき、自分のプロフィールを読み込ませたGrokに直近の関心事を尋ね、X上で問題提起したテーマを一覧で出していたといいます。
隠れた定期実行機能で、インプットを自動化する
Grokの使い方をアレンジする形で、ハヤカワ五味さんはChatGPTの定期実行機能をもっと使おうと考えたと話します。この機能は画面上に出てこない隠れ機能のような存在で、依頼すると設定してくれます。
五味さんが直近で設定したのは、毎月初めの平日朝9時に、直近1か月のAIエージェント関連の新着論文を検索し、日本語で要点をまとめるという依頼です。usutakuさんは、自分が1か月にどんな話をしたかを振り返る日記的な使い方も提案しました。
毎月これやろうみたいな、忘れちゃいそうだなみたいなやつとかは、もう定期実行で入れといてもいいなって思いましたね。
usutakuさんは、定期実行が得意なManus ── 指示を受けてWeb閲覧や作業を自律的に進めるAIエージェントサービス。タスクの定期実行にも対応していますを使い、好きなアイドルグループの情報を自動で集めています。その手順は次のとおりです。
五味さんは、インプットはどうしても忘れがちなので、好きなアーティストのライブ情報などもこうして拾えるだろうと話します。作らせるだけでなく、忘れがちなことを任せるという使い方を、年末にかけて見直そうと呼びかけていました。
オフ会、雑誌掲載、そして合計30万回再生
最後はお知らせです。11月25日の火曜日の夜に、ながらAIのオフ会が開かれます。会場限定のグッズとして、usutakuさんのアクリルスタンドを作る案が出ているそうです。
みんな僕と一緒にいろんなとこに行ってくださいね。
番組が有名雑誌に初めて掲載される予定であることや、フォロワーが9900人ほどに達していることも紹介されました。全プラットフォームの合計再生回数は30万回ほどになり、二人は聴いてくれる人への感謝を語ります。
三十万って立派な数字ですよ。こんな毎回1時間ぐらい喋ってるのに。
締めくくりは、序盤でクマの話を10分以上してしまったことへの自虐でした。初めて聴く人は「全然AIの話をしない」と離脱するかもしれない、と笑いながら番組は終わります。
まとめ
ニュースが少ない週だったこの回では、OpenAIのIPO観測やNEOの話題を、二人の生活感覚に引きつけて語っています。後半の実用トピックでは、AIを作り手ではなく、反論役や情報収集役として使う具体的な方法が紹介されました。
- OpenAIのIPOは2026年後半申請・2027年上場を目指すとされるが、現時点では噂ベースと受け止められている
- 家庭用ロボットNEOは月額約7万5000円で、日本では人間の家事代行のほうが安いという指摘が出た
- 資料はAIにゼロから作らせるより、自分で作ったものに想定反論と回答集を出させると効果的
- NVIDIAの600万ペルソナのデータセットは無作為な仮想インタビューに使える一方、模範的すぎる面もある
- ChatGPTの定期実行やManusを使えば、論文や好きな情報のインプットを自動化できる




