FableとAIとの壁打ちで見えてきた自分の価値観
冒頭で小林さんは、ClaudeのモデルがサブスクプランのMAXプラン内で使える期限が近いという話題に触れます。
納期の迫る案件が7月10日ごろに立て込んでいて、じっくり触る余裕はないものの、動かしながら仕事も進めていたそうです。
そのFableとの壁打ちの中で、ノートを書く仕組みを整えようとAIからヒアリングを受けていたとき、自分の価値観が的を射た形であぶり出されたと話します。
AIからヒアリングをされてノートを書く仕組みを整えていたところなんですけど、そこでのヒアリングの内容が、なかなか的を射てるなと思ったので、今日話そうと思ったんです。
そこで見えてきたのは、難しいことに挑戦することに価値を見出しているという、自分の中の一貫した傾向でした。
競争が苦手だから、参入障壁の高い所に駒を置く
小林さんはその価値観をさらに言語化すると、「競争したくない」という言葉になると話します。
競争が苦手なんですけど。競争しなくて済むように、参入障壁の高いところに自分の駒を置いておきたいよねっていう、一貫したスタンスが自分の中にあった。
この「競争を避けるために参入障壁の高い場所を選ぶ」という考え方が、これまでの仕事選びの軸になっていたといいます。
ライターとしての歩みと、単価が上がっていく道筋
具体的なキャリアの流れも語られます。最初はライフスタイル系メディアでのSEO記事から入りましたが、単価はそれほど高くなかったといいます。
そこからIT系・技術系の記事へと移り、少し単価が上がります。さらにその派生でホワイトペーパーのライティングへと進みました。
ホワイトペーパーはSEO記事よりノウハウが少なく、マーケティング要素も含むため難しさがある。その難しさに惹かれていったと話します。
そういうものに僕はある種惹かれていった。これは参入障壁が高いから、競争したくないなと思っていた自分にとってはすごい都合が良かった。
そこにITやDX、クラウド系ソリューションといった難しい技術要素を掛け合わせることで、さらに参入障壁が高まる。それが性に合っていたと振り返ります。
いま向かっているBtoBライティングの領域
現在もその方向性は変わらず、IT・DX・ネットワーク・生成AIといった技術系の分野に肩入れを続けているといいます。
媒体もホワイトペーパーだけでなく、サービスサイトのライティングやLP、ページのリニューアルなど、広くBtoBのライティングが増えてきたと話します。
ビジネス上のライティングの勘所ってあるんですよ。あまり煽らないとかね。
そうしたBtoB特有のノウハウが着実に蓄積されており、そこに特化していることが居心地の良さにつながっていると語られます。
AIへの対抗策としての参入障壁
小林さんは、この参入障壁を高める方針がAIに対する対抗策でもあると考えています。
ただし構図は単純な「AI対人」ではないといいます。発注するのは人同士であり、社内での内製化と、他のライターとの競争の両方を意識していると話します。
結局、人対人。発注するのは人同士なので。
その上で、競争相手が少なく、AIには頼めず「この人じゃないと頼めない」と思われる参入障壁の高さが自分には好ましいと語ります。
今後の展開とAI時代のチーム化の悩み
今後の展開として、BtoBはまだ仕事が多いのでそこで食べていきつつ、コンテンツを幅広く作るタイプになるのか、まだ見えていないと率直に話します。
周囲には、ライターから派生して法人に深く入り込むコンテンツプロデューサー型の人もいて、自身も数社では半分そうした動きをしているといいます。
上流の設計はできなくはないものの、実績がまだ高くないため魅力を感じきれていない、という現状も語られます。
上流を設計してやるのは、AIに投げるのが今後多くなってくるのかな。人と人に投げると、コミュニケーションコストが非常に高くなっちゃうので。
外注についても、案件の工程を分けるのではなく、案件そのものを分ける形になりそうだと話します。例えば4本のホワイトペーパーのうち2本を自分が、残り2本をパートナーに任せるイメージです。
上流まで設計するなら自分がAIで書いた方が早いため、ディレクションや外注、チーム化の方針もAIの進展に伴って変わってくるだろうと見ています。
仕事がやっぱり有り余っているところはあるので、もうちょっとAI使わないとダメですね。もうちょっとキャパを広げないと。
まとめ
競争を避け、参入障壁の高い領域に自分の駒を置くという一貫したスタンスが、SEO記事からBtoBライティングへと続くキャリアの軸になっていることが語られた回でした。AI時代においても、その方針が対抗策になり得ると考えられています。
- 小林さんの一貫した価値観は「競争したくないから参入障壁の高いところに駒を置く」というもの
- SEO記事からIT・技術系、ホワイトペーパー、BtoB全般へと、難易度と単価を上げながら領域を移してきた
- 技術要素を掛け合わせることで参入障壁をさらに高め、それが自分に合っていると振り返る
- 発注は人同士という前提のもと、「AIでは頼めない」と思われる存在であることを対抗策と捉えている
- 今後は案件そのものを分ける外注や、AIを使ったキャパ拡大が課題になりそうと展望している
