文章が書けないのは才能のせいじゃない?「リストレスト」が思考の限界を突破する
「何事も限界突破してしまう」けんすうさんと田中渓さんが、日常のライフハックを語る限界突破ライフハック。第4回のテーマは「リストレスト」——キーボード入力時の手首を支える小さなアイテムです。一見地味な道具ですが、けんすうさんは「文章量が減ると思考量も減る。リストレストがないと、みんなどんどん考えなくなってしまう」と語ります。その内容をまとめます。
リストレストとは何か
リストレストとは、キーボード入力時に手首を支える「手首の枕」のようなアイテムです。けんすうさんが番組スタッフや田中さんに見せたところ、誰も使ったことがないという反応でした。
生涯で一回も見たことないのが、今目の前にすごい並んでるんですけど。
睡眠取る時に枕使ってませんみたいな話を今してるような感じですね。
キーボード入力時、手首は机に置かれた状態で少し反り返ります。この不自然な姿勢が長時間続くと、手首に負担がかかり、腱鞘炎などのリスクが高まります。リストレストは、手首の角度を自然に保ち、疲労を軽減するために使われるのです。
種類と選び方の基準
けんすうさんは番組に複数のリストレストを持ち込み、それぞれの特徴を紹介しました。
机よりも柔らかく、手首の角度を自然に保つ。最も一般的で、千円程度から購入可能。
真ん中が山型に盛り上がっており、手首を安定させる。プログラマーやゲーマーに人気。
青竹踏みのような形状。高さを出すことで角度をつける。持ち運びには不向き。
けんすうさんは分割キーボード左右が独立したキーボード。肩幅に合わせて配置でき、手首への負担を軽減する。プログラマーやライターに人気。を使っているため、リストレストも左右分離型を選んでいます。分割の幅を日によって変えられるため、一体型では対応できないのです。
親指レスト付きの専用モデル
けんすうさんが使っているリストレストの中には、親指を休ませる凹みが設けられたモデルもあります。分割キーボードでは親指に複数のボタンが配置されるため、親指の疲労も無視できないのです。
分割キーボードだと親指にボタンが二つとか三つとかあるんですよ。親指でここ押しながらここを押すと、このコマンドになるとか、このキーになるみたいなことやるので、親指が超重要。
最新デバイス『Hover』の衝撃
番組のメインディッシュとして紹介されたのが、Hover中国企業が開発した可動式リストレスト。手首の角度に応じて自動的に傾きが変わり、どんなキーボードにも対応できる。価格は約1万円。という最新デバイスです。
Hoverの最大の特徴は、下部が可動式になっており、手首の角度に合わせて自動的に傾くこと。どんなキーボード、どんな姿勢でも手首を自然な角度で支えてくれます。
バランスボールの上に手首置いてるみたいな感じです。
特定のキーボード・角度にしか対応できない。角度を変えると手首に負担がかかる。
どんな角度でも自動追従。姿勢やキーボードを変えても手首を自然に支える。
ただし、価格は約1万円。リストレストとしてはキーボード1台分に匹敵する高価格です。田中さんは「リストレストなのに高い」と驚きを隠せませんでしたが、けんすうさんは「手首を守るためには重要」と語りました。
3Dプリンターで自作する世界
リストレストのようなニッチなデバイスには、市販品だけでは対応しきれないニーズがあります。けんすうさんは最近3Dプリンターを購入し、自作の道も視野に入れているそうです。
分割キーボード界隈では、3Dプリンターで自分専用のリストレストやキーボードケースを作る人が少なくありません。オンラインで設計図(データ)を400円程度で購入し、自宅で印刷すれば、完成品を買うよりもはるかに安く手に入ります。
けんすうさんは「はんだ付けができないので自作キーボードまではいけない」と語りましたが、3Dプリンターならデータを買って印刷するだけで済むため、ハードルが低いと感じているようです。
マウス移動は年間2km——入力環境の最適化が思考を加速させる
田中さんは「そもそもこんなに文字打ってる人がどれぐらいいるのか」と疑問を投げかけました。リストレストを必要とするほどキーボードを使う人は、絶滅危惧種なのではないかと。
キーボードとマウスを切り替えるのにちょっと手動かすじゃないですか。あれどんぐらい年間動かしてんだろうってやったら二キロ動かしてたんですよ。
けんすうさんは、キーボードとマウスを切り替えるだけで年間2km手を動かしていると計算したことがあるそうです。「一個一個が極小だが積み重ねると大きい」——この視点が、けんすうさんの入力環境へのこだわりを支えています。
けんすうさんは「リストレストとか分割キーボード使ってないから文章の量が減って、文章の量が減ってるから、やっぱ思考の量が減っていって、みんながどんどん考えなくなってる」と語りました。
田中さんも「面倒くさいから文章諦めてる問題は結構ある」と共感。スマホで長文を打つのが面倒で、X(旧Twitter)程度の短文で済ませてしまう経験は、多くの人に心当たりがあるかもしれません。
リストレストを買うと頭が良くなる?
最後に田中さんが「風が吹けば桶屋が儲かる理論でいうと、リストレストを買うと頭が良くなる」とまとめると、けんすうさんも「それです」と同意しました。
入力の快適さが文章量を増やし、文章量が思考の質を高める——この連鎖を支える小さな道具が、リストレストなのかもしれません。
まとめ
リストレストは、キーボード入力時の手首を支える小さなアイテムです。一見地味ですが、手首の角度を自然に保つことで疲労を軽減し、長時間の作業を可能にします。
けんすうさんは、低反発素材の定番モデルから、角度調整可能な専用モデル、そして最新の可動式『Hover』まで、さまざまなリストレストを試してきました。分割キーボードや3Dプリンターと組み合わせることで、自分だけの最適な入力環境を構築しています。
「リストレストを買うと頭が良くなる」——この言葉は冗談のようですが、入力の快適さが文章量を増やし、文章量が思考の質を高めるという視点は、デジタル時代の仕事術として説得力があります。手首の枕を変えることが、あなたの思考を限界突破させるかもしれません。
- リストレストは手首の反りを軽減し、キーボード入力時の疲労を抑える「手首の枕」
- 最新デバイス『Hover』は角度に応じて自動追従し、どんなキーボードにも対応
- 3Dプリンターで設計図を買い、自分専用のリストレストを自作する人も増えている
- 入力の快適さが文章量を増やし、文章量が思考の質を高める——リストレストは思考の限界突破を支える
