なぜこの本に感銘を受けたのか
しんちゃんは今回、『成功した人だけが知っている儲かるスモールビジネス』という本を紹介します。付箋を30枚から50枚ほど貼ったほどの一冊だといいます。
起業や副業の本はこれまでもたくさん読んできたと話します。本棚が潰れそうになり、ダンボール7箱分ほどをブックオフに売ったほどだそうです。
その中でも、この本は随一の素晴らしさだと語ります。理由は、抽象論や理論ではなく、具体例がめちゃくちゃ載っていることです。
通常の起業本って基本的に抽象論しか書いてないんですよ。理論ばっかりで、実際に実践にどう活かすの?っていうのがわからない。でもこの本は具体例がめちゃくちゃ載ってるんですね。
その具体例は、いろんな人に話を聞きインタビューしないと出てこない、足で稼いだ情報だと考えられると話します。だからこそ著者の内田さんはスモールビジネスへの解像度が高い方だと感じたそうです。
しんちゃん自身、スタートアップも起業も失敗したものの、大事なのは抽象論ではなく知識や経験といった具体だと振り返ります。
なお、本の内容を深く話しすぎると売上毀損になり著者に迷惑がかかるため、あくまで自身の解釈を多めに話すというスタンスで進めます。この本は全6章あり、1章ずつに分けて推しポイントを紹介していく予定です。
推しポイント1・スモールビジネスは自由帳
第1章のテーマは「なぜ今スモールビジネスが最強なのか」です。エクイティファイナンスをするベンチャーとの比較で、スモールビジネスの魅力が語られています。
1つ目の推しポイントを、しんちゃんは本の表現を変えて「スモールビジネスは自由帳に絵を描くようなものだ」と表現します。リスクもリターンも何もかもが全て自分だという点が魅力だといいます。
会社の新規事業は、うまくいってもいかなくても会社が利益になり、会社がケツを拭いてくれる。だからヒリヒリしないと話します。
スモールビジネスって全部自分の金なんですよ。血と汗と涙の結晶である自分で稼いだお金を元手にして、切った張ったの世界で頑張る。これは非常にワクワクします。
既存事業は罫線の書いてあるノートのようで、やることや勝ちパターンが決まっている。一方でスモールビジネスは、自由に情報を集めて仮説を立て、検証できると対比します。
推しポイント2・踏み出せない人への「100万円」
2つ目は、起業の踏ん切りがつかない人へのアドバイスです。本には「事業で使う100万円を用意してくれ」と書かれているそうです。
具体的な数字で制約を自分につける点が、いいアドバイスだと評価します。ただし、ここからはしんちゃん自身の解釈が加わります。
仮説検証やMVPは短い時間と少しのお金でできるため、100万円が難しければ10万円でもいいと考えます。バイトや貯金でコツコツ集めた10万円を元手にする、という発想です。
さらにしんちゃんは、お金だけでなく時間の制約も加えることを提案します。例えば「3カ月以内・合計100時間以内・10万円」といった枠を決めるやり方です。
例えばYouTubeをやりたいんだったら、機材を買おうとはならないじゃないですか。スマホで録音も動画も撮れる。そういう制約をすると、オーナーとしてお金をかけるかけないも考えながらできる。
この制約を、しんちゃんは漫画『ハンターハンター』の「制約と誓約」になぞらえます。自分の場合なら、妻に対して10万円・3カ月・100時間という枠を約束することが、ある種の制約になると話します。
推しポイント3・好き×得意より「儲かる=Where」から
3つ目が、この章で一番のキーファクターだと語る部分です。本の58ページにある「好きで得意で儲かる事業をどう見つけるか」という話です。
ここには「好き」「得意」「儲かる」という3つの変数が出てきます。多くの人は好きや得意を起点に事業を考えてしまう、としんちゃんは指摘します。
しかし、料理が得意だからと料理系YouTubeを始めても、その領域には強い競合がいる。差別化しないと勝てないため、まず「儲かる場所=Where」の見極めが大事だと話します。
好きかける得意バーサス儲かるがあったら、儲かるから考える。これは非常に重要だと思ってます。
この考え方はスモールビジネスに限らず、ベンチャーでもめちゃめちゃ言われる本質だといいます。勝てる場所を探らないと、どんなに優秀な人が本気で時間を投下しても負けてしまうからです。
例えば中古品のマーケットプレイスを作っても、メルカリと同じことをすればメルカリには勝てない。競合がひしめくWhereに参入するのは、劣等者になることだと表現します。
ベンチャーとスモールビジネスの決定的な違い
最後に、自身の失敗経験をもとに、ベンチャーとスモールビジネスを比較してまとめます。しんちゃんは、スモールビジネスはチャンスがある一方、ベンチャーは宝くじを当てるくらい難しいと話します。
リクルート時代の同期には起業してEXITした人も何人かいて、すごいと感じるといいます。よくよく話を聞くと、スモールビジネスはWhereの選定さえできれば勝てる部分があると考えるようになったそうです。
一方でベンチャーは、Whereに加えて2つの変数が奇跡的に重ならないと難しいといいます。1つ目がWhen、タイミングです。
他社がまだやっていないのには理由があり、時代的に早すぎることもある。10歩先を行けばユーザーに理解されず、0.5歩から0.8歩ほど先を突く必要があるが、それは正直わからず運の要素が強いと話します。
2つ目の変数がHow、大企業への勝ち方です。万単位の社員を抱える大企業に対し、5人以下のチームでどう勝つかという問いに答えなければなりません。
リソースで殴ることができるんですよ、大企業って。だって人いるんだもん。ここに対してなんで勝てるんですか?っていうお題をクリアしていかなきゃいけない。
これは事業をやるときも、投資家にプレゼンするときも問われる無理難題だといいます。Where×When×Howの3つが重ならない限り勝てない、というのがしんちゃんの解釈です。
Whereの選定さえできれば勝てる部分がある。自分の裁量と許容したリスクの範囲でやる、自由帳・キャンバスのような事業
Whereに加えてWhen・Howが奇跡的に重ならないと成功しない。株式を発行しリスクを飲み込む「アドベンチャー」
リスクほぼゼロで主人公になれる面白さ
しんちゃんは自身の起業を、血反吐を吐き血尿が出るほどやったと振り返ります。ニンニク注射を打ちながら過ごし、業務委託の人にお金を払えないかもという状況が続いたとき、思考がぼやけたと語ります。
しかしスモールビジネスは違うといいます。10万円・3カ月・100時間と決めれば、その範囲内でやるため、それは自分が許容しているリスクだからです。
ベンチャーは株式を発行してリスクを飲み込むアドベンチャー、つまり冒険です。一方スモールビジネスは手堅く、自分の裁量の中で自由にできる自由帳のキャンバスだと対比します。
大企業の新規事業でぬくぬくやるのも違う、でも自分でベンチャーをやるのももう、と悩んでいたときにこの本を読み、心に火がついたと話します。
会社の給料をもらってきた人が一歩踏み出すときの裁量の書であり、しんちゃんのように起業に失敗した人にも参考になる本だといいます。第2章から第6章も、これから続けて紹介していく予定です。
まとめ
『儲かるスモールビジネス』第1章から、しんちゃんが感銘を受けた3つの推しポイントと、自身の失敗経験をもとにしたベンチャーとの比較が語られた回でした。
- この本の魅力は抽象論ではなく、足で稼いだ具体例が豊富に載っている点にある
- スモールビジネスは全て自分の責任で自由に描ける「自由帳」であり、人生の主人公になれる
- 踏み出せない人は、金額・時間・期限の制約を自分につけると馬力が働く
- 事業は好き×得意より先に、儲かる場所=Where(ブルーオーシャン)から考えることが本質
- ベンチャーはWhere×When×Howが奇跡的に重ならないと勝てないが、スモビジはリスクほぼゼロで挑める
