ジム通いは「意志の力」より「考えないこと」
冒頭は、岡島さんの近況報告から始まります。前回の週間化の回で受けた「曜日を固定した方がいい」というアドバイスを実践し、週3のジム通いに成功したと報告します。
岡島さんは当初、曜日を固定しない方がいいのではと抵抗を見せていました。1日おきに通う習慣の方が良いのではと考えていたのです。
なんか、なんだろう、一日おきに通うっていう習慣の方がちょっといいんじゃないかなみたいなことを思ってて。でも固定した方が良かったです。
玉置さんは、考える余地があると人は怯むと指摘します。習慣化には意志の力ではなく、考えないことが大事だと言います。
もうすっごいアホになった方がいいですから。人に聞かれたら「火曜日だから」って答えてください。
岡島さんは、意志の力で行こうとしていた自分のへぼさを実感したと振り返ります。考えないという方針で行くという姿勢に切り替えたことが、成功につながったと話します。
占いは「メタ認知」の道具になる
本題は「運」ですが、その前に玉置さんが自身の占い事業について語ります。占いには「あなた死ぬわよ」といった予言や芸能人の洗脳報道など、危うい側面があることも認めます。
その上で、占いは実はメタ認知に役立つものだと玉置さんは言います。悩みを抱えると人は視野が狭くなり、同じことを頭の中でループさせてしまうからです。
もう「これしか方法はないのにこれができない。どうしよう。どうしようもない」みたいな、こう、悩み方をされる方が多いと思うんですけれども。
そんなとき、占いはとんでもない角度から新しい視点や選択肢を見せてくれると玉置さんは説明します。それを信じるのではなく、「そういう見方もあるんだ」と一旦吸収することで、自分で解決策を見つけられるようになるといいます。
岡島さんは占ったことがないと打ち明けます。玉置さんは、その顔を見て「絶対占ったことない人の顔だ」と感じたと笑いを誘います。
岡島さんは、占いではないものの、上長とのワンオンワンで思いもよらないルートを示してもらった経験と重ねます。凝り固まった人にとって、道を切り開くきっかけになる点が近いと納得します。
玉置さんは、占いの強みは無責任さにあるとも言います。「そんなにつらいなら辞めちゃえば?」と根拠なくあっけらかんと言えるからこそ、続けなければという縛りから人を解放できるのだと説明します。
才能か運か、数学が出した答え
占いの仕事をしていると、運について聞かれることが非常に多いと玉置さんは言います。努力が結果につながるのか、運が結果につながるのかで、世界観が大きく分かれるからです。
ここで玉置さんは、3年ほど前のイグノーベル賞を取った研究を紹介します。社会的な成功が才能によるものか運によるものかを、数学的に証明した研究です。
この数学的な証明で、社会的な成功は才能によるものか、運によるものか、どちらだったと思うか。
岡島さんは直感で「運かな」と答え、それが正解でした。才能に比例する部分はあるものの、運の要素も非常に大きく、才能がなくても運だけで社会的成功を収める例がたくさんあることが証明されたと玉置さんは説明します。
だからこそ、才能がないからといって諦めなくてよいと玉置さんは言います。自分にはここまでの人間だと思い込んでいる人にとって、これは重要な視点です。
運は「何回でも引けるガチャ」
玉置さんは、20年以上の占い事業で500人以上の占い師と取引し、運のいい人について統計を取ってきました。同じく運を研究するイギリスの心理学者リチャード・ワイズマンの知見とも合わせて、運のいい人の法則を語ります。
よく言われる法則の一つが、成功している人は打率が高いのではなく、立っている打席数が多いというものです。これはワイズマンの研究でも実証されているといいます。
多くの人は失敗が嫌で挑戦しません。しかし玉置さんは、失敗を何回でも引けるガチャくらいに考えた方がいいと言います。
大当たりがあるガチャが何回でも引けると思ったら、むちゃむちゃ引きません? 引けば引くほど成功の確率が上がっていくんですよ。
ガチャで外れてもダメージは受けず、3日間寝込んだりもしません。失敗をそれくらいの感覚でとらえることが、運を良くするコツだと玉置さんは話します。
「失敗のダメージ」は思い込みで大きくなる
岡島さんは、玉置さんの話でよく出るテーマとして、失敗のダメージを実際より大きく思い込んでいる人が多いことを挙げます。
実は大したダメージじゃないんですよ。誰もあなたの失敗なんか見てないですし、覚えてもないですから。
岡島さんも、行くところまで行けば案外なんとかなることが多いと同意します。つらさも、自分でつらいと思い込んで反芻するからよりつらくなっている面があると振り返ります。
玉置さんは、挑戦するときに全財産をかけると立ち直れないと注意します。いかにダメージ少なく、コンパクトに早く失敗できるかを考えることが大事だと言います。
さらに玉置さんは、痛みは事前に想像しておけば減ると説明します。注射のときに看護師さんが「チクッとしますよ」と言ってくれると痛みが減るのと同じ理屈だといいます。
岡島さん自身も、半年前にこの話を聞いてから動きが変わったと語ります。勢いで会社をやってみているものの、最初は「ダメだったら終わりだ」と不安になっていました。
しかし最悪の事態を考えまくってみると、そこまでのダメージはないと感じられるようになったといいます。やってきたことがあれば誰かが拾ってくれる気がするし、破産まで行っても死にはしないと思えたのです。
いけるっしょみたいな感じになんかだんだん思えてきて。元気です、最近すごい。
運は誰にでも巡る、気づけるかどうか
岡島さんの変化について、玉置さんは「運が良くなっているんですよ」と応じます。運は、気づくか気づかないかが大きいと言います。
占いの世界では、運は誰にでも等しく巡ってくると考えます。大殺界のように12年に一度といった考え方も、運は巡るものという前提に立っています。
ここで玉置さんは、ある実験を紹介します。参加者に新聞を渡し、写真の枚数を数えてもらうものです。実は新聞の途中に、写真の総数がテキストで書かれています。
事前に「あなたは運がいいか」を尋ねると、運がいいと答えた人はその記述に気づき、運が悪いと答えた人は気づかずに最後まで数え続けました。
これは理にかなっていると玉置さんは言います。心が安定してリラックスしている方が視野を広く持てるため、チャンスに気づきやすくなるのです。
そして、運は無形のものと思われがちですが、実際は人が運んできてくれるものだと玉置さんは指摘します。いい仕事やいい話を持ってきてくれる人に気づけるかどうかが分かれ目になります。
同じ話を聞いても、右から左に流すのか気づくのかで大きく変わります。聞ける状態になっているかどうかが、チャンスに気づく力だと玉置さんは話します。
欲しいものが明確な人ほど、運を取りに行ける
運をさらに強化したいなら、自分が何をしたいか、どう生きたいかを明確にすることだと玉置さんは言います。運の悪い人は、自分の欲しいものが不明確なのです。
すごいこう、大きなスーパーに行ったとしても、全部物が揃っていても、自分が何を欲しいのかがわかんなかったら何も買えないじゃないですか。
自分がどうしたいか分かっている人は、目の前に来たチャンスを取捨選択できます。立った方がいい打席かどうかを判断できるということです。
欲しいものが決まっていない人は、あれもこれも役に立つかもと捨てられず、時間などのリソースを無駄にしてしまいます。目的が明確なら、狙った打席に効率よく立てるのです。
さらに面白いことに、才能のある人ほど慎重で選べない傾向があると玉置さんは言います。逆に才能がなくこれしか狙えないという人ほど振り切り、努力して打席に多く立つため、成功の確率が高くなることがあるといいます。
岡島さんは、こうした内容こそ学校で教えてほしかったと語ります。玉置さんは、自己啓発ではなく心理学的な研究として、探せば多くの知見が見つかると応じます。
運のいい人に共通する「ありがとう」
心理学の研究と、占い師たちが体感的に語ることは割と一致していると玉置さんは言います。うまくいく人に共通する点をアンケートで尋ねたところ、答えは非常にシンプルでした。
玉置さん自身も、何十万人が来る占いイベントの受付で、お礼を言う人と言わない人がはっきり分かれるのを見てきました。
これには研究の裏付けもあると玉置さんは紹介します。ありがとうと伝えられた側は、次回に協力や支援をする確率が2倍になるというのです。
この効果が積み重なることで、周りにありがとうと言う人は倍返しの連鎖ができます。運は人が運んでくれるという話とつながっているわけです。
ハーバード大学の研究とされるものでも、ありがとうで出来上がった人の輪が広い人ほど幸運で、孤立していない人ほど幸運だという結果があるといいます。
岡島さんは、この話はテキストや本にすると「浅いこと言うな」と思われがちだが、実はめちゃくちゃ真理だと感じたと語ります。伝わりにくいがゆえに、音声で語る意味があるとも言えます。
玉置さんは、気持ちが動いていなくても、ありがとうという言葉を言うだけである程度効果があるといいます。感謝を言ったり書いたりすると自分の幸福度も上がり、心が広くなるのだそうです。
自分を信じることが寿命まで変える
まとめとして岡島さんは、才能より運が大事で、運のいい人はうまくいくが、その運のいい人にはなろうと思えばなれるのが今回の要点だと整理します。
あの挑戦という名のガチャをガチャ感覚でたくさん引いて。いつもリラックスをして、視野を広く持っておいて、ありがとうと言ってれば。
二人は、こうした人は一緒にいたいと思われる人になると話します。頑張っていて、いいやつな感じがするからです。
さらに、これを続けると自分に対する信頼感も上がってきます。自分はなんとかなると思えるかどうかは、運の良さにつながると玉置さんは言います。
玉置さんは、自分を信じることは寿命にも関わるといいます。自分は運がいいと思っている人の方が、寿命が10パーセント以上長くなるという研究があるそうです。
岡島さんは、こうした話はテキストでは伝わりにくいからこそ、音声で聞いた人の人生がいい方向に転がるといいと語ります。占いや運を信じない人も、科学的な裏付けを知れば取り組む気になるかもしれない、と玉置さんは締めくくります。
まとめ
この回は、才能よりも運が社会的成功を大きく左右するという研究を出発点に、誰でも運を良くできる具体的な習慣を語る内容でした。失敗を恐れず打席に立ち、視野を広く保ち、感謝を伝えることが鍵として示されます。
- 社会的成功は才能だけでなく運の要素が大きいことが数学的に証明されている
- 失敗は「何回でも引けるガチャ」ととらえ、ダメージを小さく早く失敗する挑戦を重ねる
- 運は人が運んでくるものであり、リラックスしてチャンスに気づける状態でいることが大事
- 自分の欲しいものを明確にすると、立つべき打席を選び取れる
- ありがとうを多く言う人ほど協力の連鎖が生まれ、幸福度も寿命も上がるとされる




