📝 エピソード概要
本エピソードでは、名著『イシューからはじめよ』を題材に、多くのビジネスパーソンが陥りがちな「血肉にならない読書」の罠を解説します。玉置氏は、本から具体的なノウハウを収集するのではなく、著者が最も伝えたい「骨子」を掴むこと、そして自分の経験と結びつけて「知恵」に変える読書術の重要性を強調。また、仕事における「質問」と「問い(イシュー)」の違いを明確にし、努力の方向性を誤らせる「偽のイシュー」の具体例を通じて、プロフェッショナルとして取り組むべき本質的な問題設定の思考法を深掘りします。
🎯 主要なトピック
- 身にならない読書への警鐘と骨子を掴む重要性: Kindleのハイライト機能の傾向から、多くの読者が具体的なテクニックに注目しすぎ、著者が伝えたい核となるメッセージを掴み損ねている現状に疑問を呈しました。
- 「質問」と「問い(イシュー)」の明確な違い: 質問は答えが既知のものを尋ねる行為であるのに対し、「問い(イシュー)」は誰も明確な答えを持っておらず、自分で答えを見つける必要のある本質的な課題であると定義しました。
- 知識を知恵に変える読書術: 知識を情報として仕入れるのではなく、具体的なゴールや解決したい課題感を持って読み、自身の経験や思考と対話することで、初めて知識は「知恵」となり定着すると解説しました。
- 本の骨子:「努力の方向性を見極める」: 『イシューからはじめよ』のコアなメッセージは、「手を動かす前にしっかり考え、努力の方向性、つまり解くべきイシューを見極めてから努力せよ」という点にあると解説しました。
- 「偽のイシュー」に取り組む罠: 「優秀な人材の採用」という経営課題を例に、それが真のイシュー(社員の自走力を阻む要因)を覆い隠す「偽のイシュー」である可能性を指摘し、正しいイシューを設定する重要性を具体的に示しました。
💡 キーポイント
- 読書を通じて知識を得る目的は、単なる情報の収集ではなく、自分の思考や言動に具体的な変化をもたらすことにある。
- プロフェッショナルとして評価されるためには、努力の量を増やす「犬の道」に進まず、まずは解くべき課題(イシュー)を見極める必要がある。
- イシューとは、何かの目標達成のために自分で答えを見つけなければならない、重要性が高く、かつ今ここで答えを出す必要がある問いである。
- 組織の問題解決において、外部の要素(新しい人を入れること)に頼る前に、役割の曖昧さやリーダーの介入癖など、内部の仕組みや自分自身の行動を変える余地を探るべき。
- 経験を積んだ後で名著を読み返すと、必ず新しい発見がある。本を「自分が成長しているかどうか」を確認するメタ認知のツールとして活用できる。
