📝 エピソード概要
本エピソードでは、アドラー心理学の根幹である「目的論」をテーマに、人が取る一見非合理な行動の背後にある「無自覚な目的」について深掘りします。行動は過去の原因ではなく、無意識下の強力な目的に動機付けられているとし、遅刻やサボりといった例を通じてその正体を分析します。
特に、自己防衛や自尊心の保護といった無自覚な目的の7つの類型を紹介。この目的の強さを認識し、目標を達成するために「失敗しない設計」や「遊びの感覚」を取り入れる具体的な行動戦略について議論します。
🎯 主要なトピック
- 習慣化の次の課題:アンラーニング: 岡島氏のジム通いの習慣化報告に対し、玉置氏は、習慣が自動運転化した後に、状況の変化に合わせて見直すこと(アンラーニング)の難しさを指摘しました。
- アドラー心理学の目的論: 人の行動は過去の「原因」によるものではなく、無自覚かつ非合理な場合もある「目的」に向かって動いているというアドラーの基本的な考え方を解説します。
- 行動しない目的の分析: 英語学習をサボる行為は、疲労が原因なのではなく、「失敗して傷つくこと」や「期待値以下の自分を露呈するリスク」を避けるという目的を達成していると説明しました。
- 非合理な行動の7つの無自覚な目的: 遅刻や報告遅延などの行動が達成しようとしている具体的な7つの目的(例:主導権の確保、本気を出せばできるポジションの維持、被害者ポジションでいることなど)を紹介しました。
- 目的の力と行動変容の戦略: 人は目的達成に対し強い推進力を持つため、目標達成を妨げる目的を理解し、別の方法で満たしてあげることで行動を変容させることが可能であると提唱します。
- 失敗を定義しない行動設計: 意思の力に頼らず行動を促す戦略として、成功の定義を「やった回数」にする、スモールステップにする、「遊び」や「試し」の感覚で取り組むことの有効性を議論しました。
💡 キーポイント
- アドラー心理学によれば、私たちは意識している以上に「無自覚な目的」に強力に動かされており、非合理的な行動でさえ、裏では何らかの強い目的(自己防衛など)を達成しています。
- 部下が遅刻を繰り返す場合、原因を能力や性格に求めがちだが、目的論では「会社に支配されていない」という主導権を確保したい欲求を満たしている可能性があると捉えます。
- 努力をしないのは、自尊心を守り「本気を出せばできる人」という未来への希望のポジションを確保したいという、無自覚で強力な目的によることが多いです。
- 行動の継続には、結果を求めず「回数」など加算しかできない指標を持ち、失敗が発生しない設計(例:アプリを開くだけでOK)にすることが効果的です。
- 達成したい目標を「遊び」や「試してみた」という軽さで取り組むことで、自尊心を守る必要性が減り、無自覚な抵抗が起こりづらくなります。
- 目標を他人に宣言することは、自尊心を守りたいという目的を強く立ち上げてしまうため、避けるべき戦略であると示唆されました。
