曜日を決めたら自炊が続いた話
冒頭は、前回の玉置さんのアドバイスを応用したという岡島さんの近況から始まります。
岡島さんは、自炊が止まる原因が「食材が切れてからスーパーに行くのがだるい」ことだと気づいていました。
そこで、筋トレをサボらないために曜日を決めるという考え方を応用し、月水金にスーパーへ行くと決めたそうです。食材が減らないので、自炊が続いているといいます。
なんかどなたかが、Xかコメントで書いてくださってたと思うんですけど、ピタゴラスイッチみたいに生活が進んでいく状態になると楽ですからね。
仕組みで生活を回すという、この回のテーマにも通じる小さな実践例として紹介されています。
頭の良さは相手にはわからない、という前提
本題は「頭のいい人に見える話し方」です。玉置さんはまず、大前提を示します。
結局相手が本当に頭がいいのかどうかって知り得ないんですよね。
玉置さんは東京大学卒で、「東大卒だから頭がいいだろう」と見られて得することはあると言います。ただし、学歴と実際の頭の良さや仕事のできは別だとも話します。
つまり人は、頭の良さがわからないから外部のスペックから推測しているだけだ、という整理です。
その推測を覆す方法を身につければいいっていうだけだと思うんですよね。
相手には判断できないのだから、頭よく見えるムーブをしてあげればいいというのが、この回のハックの出発点です。
卓球ではなくテニスを外から眺める距離感
最初の基本姿勢として、玉置さんは「相手と距離を取る」ことを挙げます。
至近距離で卓球するみたいな状態の対戦モードじゃなくて、コートの外からテニスを眺めているみたいな距離感。
至近距離の卓球のように会話していると、一瞬の判断に追われて考える余裕がなくなります。一方、コートの外からプレーを見ていれば「もう少しこうした方がいいかな」と指示を出す余裕が生まれます。
この余裕があるかどうかで、あたふたした人と、どっしり構えて堂々と見える人の差が出ると玉置さんは言います。
心に余裕があると、何をどの角度で発言すればいいかを考えられるようになる、というのが狙いです。
相槌に脳を使わず、主語と述語だけをつかむ
では、その余裕はどうやって作るのか。玉置さんはまず「むやみに相槌を考えて打たない」ことを勧めます。
相槌を考えていると、そこに頭のリソースを使ってしまうからです。かといって自動的に相槌を打つと感じが悪くなります。
ちゃんと相手の目を見て頷いていれば、相手は聞いてるってわかるので、相槌にまず脳のリソースを取らない。
もう1つは、相手の話を聞くときに「主語と述語だけをつかむように聞く」ことです。細かいことを全部拾おうとすると、レベルの高い音ゲーのようになり、逃して迷子になると玉置さんは言います。
話の流れをつかみたければ、次に接続詞に注目します。「しかし」でつながっているのか「そして」でつながっているのかで、論理の流れがわかるからです。
国語の読解問題と同じ「骨格の把握」
この聞き方について、玉置さんは国語の読解問題の解き方を例に出します。
あの時もまず主語と述語に線を引くんですよ。で、次に接続詞に丸をつけたら、出ている文章の骨格ってつかめるんですよね。
会話も同じで、わからない形容詞や専門用語が出てきても飛ばしてよい、というのが玉置さんの考えです。岡島さんは、受験のときに知りたかったと反応します。
さらに玉置さんは、細部を捨てることには別の効果もあると言います。骨格をつかんだ上で細かい端々を捨てていると、逆に「枝葉末節はあえて捨てているのだろう」と大物に見えるというのです。
つまりこうこうこういうことですよね。で、会員数何人でしたっけ?って聞いてもアホに見えないじゃないですか。
骨格をつかんでいれば、細かい数字を後から聞いても不自然ではありません。逆に会員数だけを必死で覚えても、話がわからなければ意味がない、と玉置さんは整理します。
余裕で「他の立場」から考えてみる
骨格をつかんで作った余裕で、次に何を考えるのか。玉置さんが挙げるのは「自分以外の立場から見る」ことです。
他の関係者から見たら今の話ってどうなんだろうっていうことを考えてみるんですね。
相手、取引先、お客さんなど、いろいろな立場から今の話がどう見えるかを考え、それに基づいて発言や質問をします。すると、聞いているだけでなく頭の中で考えている人に見えると玉置さんは言います。
岡島さんは、リスナー目線で「こういう時はこうですよね」と言えれば「わかっているやつ感」が出る、と受けます。
こういう立場だとこうですよねみたいなことを言われると、私の話を理解して応用してくれたよねって思うし。
これはパフォーマンスだけでなく、話を理解して仕事に生かすプロセスそのものに役立つ、というのが玉置さんの見方です。
聞いた話を「動かして」シミュレーションする
もう1つのテクニックは、聞いた話を頭の中で動かしてみることです。
聞いた物語を「実際に進めてみたらどうなるか」とシミュレーションすると、今の話から一歩か二歩先の話になります。玉置さんは、これが「先を読む力がある」と見える理由だと言います。
岡島さんは、話し手が想像していなさそうなことを内容に合致した形で小出しにされると「わかっている」と強く感じる、と実感を語ります。
玉置さんは、たとえシミュレーションの結果がおかしくても、そういう考え方をする姿勢だけで頭が良さそうに見えると付け加えます。
会議への「参加の仕方」としての聞き方
この聞き方は、会議への参加の仕方としても効くと玉置さんは言います。
脳も使わず退屈もしている、会話が右から左に流れていくような会議でも、骨格を把握し、いろいろな立場やシミュレーションから理解や質問を言葉にすれば、参加者の中でできるやつに見えます。
もう二歩先ぐらいのことを、この場合はどういうふうに考える?っていうだけで、あ、やっぱり深いなっていう話になるじゃないですか。
岡島さんは、最初は当てずっぽうの二歩先で滑ることもありそうだと言いつつ、続けるうちに考える癖がついて本当に頭が良くなっていきそうだと評価します。
実はこれを続けていって、これが癖になると、インプットしたことを応用する力とかが非常に伸びるんですね。
ハックだが、やって無駄にはならない理由
岡島さんは、この番組が基礎や本質的な話を扱いたい一方で、まっすぐ行くと当たり前に聞こえて興味を持たれにくいという課題を明かします。だからこそハックの形で話しているといいます。
だからこれはハック術です。でも、やって無駄にはならない。
玉置さんは、「頭のいい人は何々をやっている」というHowtoをなぞるだけでは本質的に何も変わらないと指摘します。見えることをHowtoだけで真似ても、自分は変わらないからです。
他人の仕事や報告でも、抽象化すれば自分に当てはまる教訓があるはずだ、と玉置さんは言います。それを自分事化できるのが、この聞き方だという整理です。
「いい質問ですね」と言われる人になる
一歩進んだ段階として、玉置さんは「質問ありますか?」のときに質問する人になることを挙げます。
相手の話を聞いた後に的確な質問できる人って頭よく見えるじゃないですか。
ここでも、他の立場で考える、他のケースで考える、実際に動かしてみるという頭の使い方が効きます。今話している内容の中だけで探すより、動かして考えた方が「わからない穴」が見つかり、質問しやすくなるからです。
玉置さんは、これはどやるための質問ではなく、自分が知りたいことを知るための質問だと言います。相手も「理解してくれている」前提で答えられるので、いい打ち合わせになるといいます。
話すより聞く、が有利な理由
岡島さんは、頭よく見えるベースの姿勢として「話すより聞く方がいい」のではと問います。
聞いてる時間が長いっていうことは、自分の考えをまとめたり整理してる時間も長いってことですからね。
岡島さんは、以前コミュニケーションの本を10冊ほど一気に読んだとき、どの本にも「話すより聞け」と書いてあったと振り返ります。人は喋りたい生き物なので、聞き手の需要は高いという実感です。
聞き上手ほど、あの人は話がうまいって言われますからね。
玉置さんは、占い師も同じで、いっぱい喋る人より聞き上手の人ほど「あの人は当たる」と言われると例を挙げます。
AIで予習して余裕を持って臨む
最後に玉置さんは、今の時代ならではのコツとして、事前にAIで予習していくことを勧めます。心の余裕が生まれ、相手が何を話すか大体わかるからです。
商品紹介や会社紹介は、AIで勉強すれば大体わかるはずだといいます。そのうえで、一般情報に出てこない理由や動機を尋ねると、相手に理解が伝わります。
どうしてこれをやられたんですか?みたいな理由とか動機とか、一般情報で出てこないことについて理解を深めるような質問をすると、あ、この人ちゃんと私たちのことを理解してくれてると思うんですよね。
岡島さんは、レポートをNotebookLMなどで音声化し、移動中に聞きながら打ち合わせに向かう使い方も挙げます。手軽に予習できそうだと話します。
これは本当に心に余裕が生まれるので、かつ誰も不幸にならないのでやった方がいいですね。
まとめ
この回のハックは、相槌や暗記を頑張るのではなく、話の骨格をつかんで余裕を作り、その余裕で別の立場や先の展開を考えることに尽きます。見た目を賢く見せるだけでなく、続ければ理解力そのものが伸びる点が繰り返し強調されました。
- 相手の頭の良さは判断できないので、頭よく見えるムーブが有効という前提から入る
- 相槌に頭を使わず、主語・述語・接続詞で話の骨格だけをつかんで余裕を作る
- 作った余裕で、他の立場や「動かしたらどうなるか」を考え、発言や質問にする
- Howtoの真似だけでは変わらないが、この頭の使い方は続けると応用力が伸びる
- 話すより聞く姿勢を基本にし、AIでの事前予習で余裕を持って臨むとよい







