📝 エピソード概要
今回のエピソードでは、学校法人UWC ISAKジャパン代表理事の小林りん氏をゲストに迎え、軽井沢に設立した全寮制国際高校ISAKの壮大な立ち上げストーリーと、その根底にある哲学が語られました。
小林氏は、自身の奨学金での留学経験と、メキシコで目の当たりにした「機会の不均衡」を是正したいという強い使命感を原動力に、経済的背景に関わらず意欲ある生徒が集まる学校を実現しました。リーマンショックや東日本大震災といった度重なる危機を乗り越えた、その情熱と企業家的な挑戦の軌跡を深掘りします。
🎯 主要なトピック
- ISAKジャパンの概要とビジネスモデル: 軽井沢に2014年に開校した全寮制国際高校。90カ国から生徒が集まり、7割に奨学金を給付する独自のフィランソロピーモデルを採用している。
- 教育における機会の不均衡への挑戦: 良い教育、特に国際教育が高額化し、富裕層の「再生産」が起きる現状に対し、教育を格差を埋める手段として機能させることを目指している。
- 設立の原体験と使命感: 高校時代にUWCの奨学金で留学し、メキシコ訪問時に経験した貧困が「機会の不均衡に楔を打ち込む」という生涯の目標となった。
- 国連職員からの転身: ユニセフでストリートチルドレンの非公式教育に携わるも、根本的な社会変革の必要性を痛感。投資家である谷氏との運命的な出会いから学校づくりへ転じた。
- リーマンショックによる資金難: 設立直前のリーマンショックで初期資金が激減。しかし、「これこそが自分の天職」だと信じ込み、プロジェクトを続行する強い信念を持つ。
- 「アーリー・スモール・サクセス」の実現: 資金調達が難航する中、企業家の仲間からの助言によりサマースクールを小規模に実施。これが理念を具体化し、支援者を集める転機となった。
- 東日本大震災後の資金調達: 震災により一時的に寄付が途絶えるも、震災後の「グローバルリーダーシップ」の重要性の認識の高まりを追い風に、大規模な資金調達に成功した。
💡 キーポイント
- ISAKが奨学金を提供するのは、国籍だけでなく社会的経済的背景が異なる多様な生徒を集めることで、生徒たちが真の「チェンジメーカー」となるための価値観を養うためである。
- 壮大なプロジェクトを推進する原動力は、「人生のドットが全てこの学校設立に繋がっている」という、小林氏の自身に都合の良い解釈と強い思い込み(天職・天命)である。
- 困難な挑戦をする際には、若い時のクレイジーな自分を知り、心から背中を押してくれる仲間(ピア)の存在が極めて重要であった。
- 教育分野は許認可や規制が厳しく、資金調達以外にも乗り越えるべきハードシングス(許認可、規制対応)が多い、極めて難易度の高い企業家的挑戦である。
