📝 エピソード概要
本エピソードでは、連続起業家のけんすう氏をゲストに迎え、AI時代のコンテンツ産業とネットメディアの未来について深く掘り下げています。
AIの進化によりコンテンツ制作が容易になる中で、従来のネットメディアが生き残るためには、「AIによる切り抜きや再加工を前提とした制作フォーマット」へ移行する必要があると提言されました。また、異世界転生モノの漫画構造を例に、AIと人間が協働するクリエイティブの未来や、日本のスタートアップがソフトウェア領域で世界を目指すことの難しさについて、佐俣氏の視点も交えながら議論されています。
🎯 主要なトピック
- 日本のソフトウェアスタートアップの課題: 佐俣氏とけんすう氏の世代が強く影響を受けた「Googleへの憧れ」型の起業は、西海岸に最適化されたゲームであり、日本からソフトウェア/プラットフォーム軸で世界トップを目指すことの難しさが語られました。
- AIによるメディア構造の変革: けんすう氏は、1つのソース(動画/音声)からAIで話題を切り抜き、記事やテロップを生成するなど、マルチユースを前提とした「切り抜き前提」のコンテンツ制作こそが今後のメディアの鍵だと指摘しました。
- コンテンツの「素材化」の必要性: 既存の動画メディア(PIVOTなど)は切り抜きを前提とした構成になっていないため、今後はひろゆき氏のQ&Aスタイルなど、AIが加工しやすいよう話題が短く切り替わるフォーマットが有利になります。
- 異世界転生モノが示すAI時代の制作手法: 異世界転生モノの漫画は、8割が固定フォーマット、2割のクリエイティビティで成立しており、これはAIがベースを作成し人間がチューニングする共同作業の未来像に近いと分析されました。
- ネットメディアの厳しい未来: コンテンツ量が爆発的に増加する中、マネタイズ方法が広告に偏るネットメディアは存続が難しくなり、Yahoo!からの流入減少なども相まって、従来のやり方では潰れる可能性が高いと結論付けられました。
💡 キーポイント
- 日本からソフトウェアで世界トップを狙うことは、環境が整っていない「トルクメニスタンで寿司屋をやる」ようなアゲインストな戦いである。
- AI時代では、知識や知見を持つ人が気軽に30分話すだけで、AIが多様なコンテンツに加工して流通させることが可能になり、情報流通が促進される。
- コンテンツ制作が容易になるほど、内容自体よりも「可愛いアイドルが喋る」「面白い人が語る」といった、誰が発信するかに価値がシフトし、「読み味」が重要になる。
- 検索エンジンは終焉に向かいつつある。ユーザーのデバイスや文脈を理解したAIがGoogleよりも高精度なレコメンドを提供する時代が到来している。
- 政治家でさえも、マスメディアよりもYouTubeの「切り抜き動画」や動画メディア(ReHacQ/PIVOT)を意識して活動するようになっている。
