📝 エピソード概要
本エピソードでは、新公益連盟共同代表の小沼大地氏をゲストに迎え、スタートアップ(営利)とNPO(非営利)それぞれの社会課題への向き合い方の違いと共通点を深掘りします。特に、経済合理性が低い領域でNPOが果たすべき役割や、業界団体としての「新公益連盟」が目指す方向性が議論されました。
また、AI時代に増加する余暇時間を活用し、人々が社会と接続する「ソーシャルキャピタル」を構築する上でのソーシャルセクターの未来的な役割について、具体的なビジョンが示されています。
🎯 主要なトピック
- 新公益連盟の設立と目的: 2005年以降に創業した比較的若い世代のNPO経営者が集まり、NPO版の経済同友会として政策提言や経済界との連携、業界の地位向上を目指す業界団体。
- スタートアップとNPOの決定的な違い: スタートアップが解けない、経済合理性が著しく低い領域(例:貧困、紛争、短期的な震災対応)をNPOが担い、寄付や助成といった資本主義とは異なる資金調達方法を持つ。
- NPOの行政に対する強み: NPOは「民間であり非営利かつ私的」であるため、行政に求められる平等性を無視して特定の地域や課題に迅速かつ柔軟に対応できる。
- ソーシャルセクターで働く動機: スタートアップが「改善が見込める人」に集中するのに対し、NPOは「最も困っている人」に向き合い続けることに充実感と使命感を見出す。
- ソーシャルキャピタル構築の重要性: 今後のDXやAIによる余暇時間の増加に対し、NPOが人々が地域社会に参画し、社会とのつながり(ソーシャルキャピタル)を築くためのチャネルとなるべきである。
💡 キーポイント
- NPOは、成長性と永続性を求められテーマを動かしがちなスタートアップとは異なり、単一の社会課題に深く向き合い続けることができる。
- ソーシャルセクターの人材は、既存のビジネスモデルから取り残されてしまう人々の存在を許せないという倫理的志向性が強い。
- これからのソーシャルセクターの役割は、単に課題解決のプロフェッショナルであるだけでなく、「社会参加(三角)を促すプロ」として機能することで、より大きなインパクトを社会に与える。
- 日本は成熟社会として、テクノロジーやこれまでの経験を活用し、地域社会の衰退を防ぐための「新しい幸せのあり方や生き方」をデザインし直すことが求められている。
- 小沼氏自身、ソーシャルセクターで働きながら、地域活動(少年野球監督など)を通じて社会と深く接続する「ソーシャルキャピタリスト」としての生き方を体現することを目指している。
