劇団雌猫とはどんな4人組か
今回のゲストは、オタク友達4人組・劇団雌猫のもぐもぐさんとユッケさんです。
劇団雌猫はもぐもぐさん、ひらりささん、かんさん、ユッケさんの4人組です。『浪費図鑑』などの著作があり、ドラマ化もされたと話されています。
活動は10年ほど。始まりは2016年末、冬コミに合わせて出した同人誌『悪友』だったと振り返ります。
(『悪友』を出したのは)2016年の年末に、浪費図鑑の原型となった悪友っていう同人誌を、冬コミに合わせて出したんです。
もともと4人はそれぞれ別のタイミングで友達になり、2014年ごろに一度みんなで飲もうと集まったのが出会いだったそうです。
同人誌のきっかけは、手づかみシーフードの店での雑談でした。「みんな貯金ある?」という話から、オタクのお金の話へ広がっていったといいます。
オタクって貯金できなくね?みたいな話になって。でもオタクのお金の使い方の話なんて、SNS上ではなかなかできないから、他の人たちみんなどうやってるんだろうって。
そこで、いろんな人にオタ活とお金の両立を聞いてみようとなり、炎上を避けて同人誌としてこっそり売ろうと考えたそうです。
4人それぞれのキャラクター
芳麗さんが、4人のキャラクターの棲み分けを尋ねます。まずユッケさんが、もぐもぐさんを紹介しました。
もぐもぐさんはリーダー的存在で、フットワークが軽く、やりたいことへの責任感が強いといいます。ポッドキャストももぐもぐさんの発案で始まったそうです。
彼女は本当にやりたいって言ったことに対しての責任感がマジでエグいから。考えてることも面白いし、それを形にする力もあるんです。
続いて、もぐもぐさんから見たユッケさんの紹介です。もともとユッケさんのブログが面白く、コメント欄で友達になってくださいと声をかけたのが始まりだったといいます。
ポッドキャストを始めてから、ユッケさんの話のキレが際立つようになり、リスナーからの人気も高いと語られました。
残る2人についても触れられます。ひらりささんは頭が良く仕事もできる一方、行動力がありすぎて見ていて飽きない人物だと紹介されました。
ひらりさは、私が今まで出会った中で、ものすごく頭が良くて仕事もできる人なんですけど、行動力がありすぎ系のヤバいところがあって。
かんさんは職人肌で、ドラマを膨大に見たり、落語や編み物にはまったりと、一人でコツコツ楽しむタイプだそうです。
4人ともタイプが違い、だからこそ楽しい。趣味で繋がった利害関係のない大人の友達関係を、ひうらさんも芳麗さんも羨ましがっていました。
三者三様の「推し」との距離感
ここからは今回のテーマである推しの話へ。まずひうらさんの推しは、KAT-TUNの亀梨和也さんです。
ひうらさんにとって推しとは、繋がりたいという気持ちとは違う距離感のものだといいます。健康でいてほしい、ステージを見て涙する、そうした感覚だと話されました。
ただ健康でいてほしいとか、ステージを見て涙するとか、そういう距離感で、でも毎日考えるみたいな。
ひうらさんはグループ担で、「KAT-TUNという概念」が好きだと表現します。40歳を過ぎて初めて無償の愛を知り、それが人生を豊かにしていると語りました。
もぐもぐさんの最推しは、timelessの菊池風磨さんです。Sexy Zoneの頃から追いかけ、timelesz projectを経てこの2年が一番熱心に追っている時期だといいます。
芳麗さんが、賛否両論のあるアイドルを好きな時の否定への感じ方を尋ねます。もぐもぐさんはポジティブに受け止めていると答えました。
嫌いなジャニーズに風磨くんが入った時に、親から「でも名前を知って答えてもらえてるの多くない?」って言われて、確かにって。
研究対象からガチ恋へ、ユッケさんの推し遍歴
ユッケさんは平成元年生まれ。小学生の頃のモーニング娘。ブームから始まり、男女問わずずっとアイドルを見続けてきたといいます。
中学でV6にはまり、もっとライブに行きたいという理由で東京へ上京。その後、女性アイドルのフェスにも通うようになったそうです。
V6にハマって、東京に行けばもっと見れるかもって思って、もっとアイドルのライブ行きたいから東京行こうって。
ユッケさんには、価値観がガラッと変わった瞬間があったといいます。地元にいた頃は、アイドルを研究対象として見ていました。
こんなに完璧なアイドルとして振る舞っているこの人って何なんだろうって思って。アイドル誌を全部お小遣いで買って、毎月読んで研究してました。
田舎ではアイドルが完全にフィクションの存在で、同じ人間とも思えなかったといいます。ところが上京後、出待ちや接触の機会を知り、生身の人間だと感じるようになりました。
同じ人間だと思ったことで、異性のアイドルはリアルに好きになるタイプへと変化。今はINIの池崎理人さんにガチ恋していると話しました。
仮に私が同じ高校のクラスメイトだとしたら、絶対に好きになってると思うんです。
一方で、研究対象だった三宅健さんについては、グループでなくなったことで少し落ち着いた気持ちで見ているといいます。グループアイドルが好きという前提があるからだそうです。
理想のアイドルは「傷のある人」?
理想のアイドル像について語り合います。芳麗さんは、見せる部分と見せない部分の使い分けが上手な人を尊敬すると話しました。
一方で、批判されうる綻びのある人が好きだとも語ります。王道より、失敗したり傷のあるアイドルに惹かれるといいます。
AKBもその王道アイドルみたいなスキャンダルのない子よりは、ちょっと失敗したり、傷ある方が好きかもしれないですね。
ユッケさんも、NMB48の吉田朱里さんを例に、トップになりきれない立場から自分のポジションを見つけていくガッツが好きだと共感しました。
ひうらさんは、試行錯誤していく人生を見るのが楽しいと話します。それがタイプロの魅力でもあり、アイドルファンでない人まで引き込んだと語りました。
timeleszは、タイプロを経てドラマのあるメンバーが揃い、グループとして補い合っているのが良いと話されました。
KAT-TUNの「最高の閉じ方」
話はグループの終わり方へ。ひうらさんが、KAT-TUNの解散について語ります。
11月のマリンスタジアムでの最後は、アンコールもせずセットを壊して帰っていく形だったといいます。ひうらさんはこれを最高の閉じ方だと表現しました。
最後、アンコールもせずセットを壊して帰っていく。私のスマホの待ち受けはセットが燃えてるような特攻のやつです。
ユッケさんも、嵐の閉じ方も素晴らしかったとしつつ、KAT-TUNならではの閉じ方を称えました。
どのグループも永遠ではない。その切なさも含めてドラマチックだと語られました。
推しの結婚、祝える? 二つの流派
もう一つの本題は、推しの結婚をどう受け止めるか。もぐもぐさんとユッケさんは、ここで流派が分かれます。
もぐもぐさんは、むしろ早く結婚してほしい派。人生を諦めてほしくないという思いがあるといいます。ステージはステージで長くいてくれたら嬉しいという考えです。
人生をあんまり諦めてほしくない。そっちはそっちで楽しくやっていただいて、ステージはステージで、なるべく長くいてくれたら嬉しいし。
芳麗さんが「その相手が誰でも大丈夫か」と問うと、もぐもぐさんも少し頭を抱えます。マネージャー気質から、相手を査定してしまう部分もあると認めました。
その相手が誰でも大丈夫ですか?
もぐもぐさんは基本的に結婚を祝福する派だが、相手が誰でも本当にいいのかと問われると迷いも出ると答えました。マネージャー気質で相手を見てしまう自分を、キモすぎると自認しつつ客観視しています。
一方、ユッケさんはガチ恋に転換した立場から、誰のものにもなってほしくないと語ります。
誰のものにもなってほしくない、みんなのものでいてほしいみたいな。誰のものでもなかったら、好きなだけ片思いし続けられるじゃないですか。
ユッケさんはもう一つ、INIの事務所内で恋愛が発覚し、二人が退所した出来事にも触れます。界隈全体に漂うどんよりした空気が辛かったといいます。
恋愛は人権侵害だっていうのは頭ではわかってるけど、これだけ悲しむ人がいるって思ったら、じゃあ恋愛なんてそもそもしなければって思っちゃう。
匂わせについても議論に。傷ついたファンがかけらを集めて嗅ぎに行ってしまう、大変な時代だと語り合いました。
亀梨和也の結婚と、アイドルの結婚論
ひうらさんは、長年の推し・亀梨和也さんの結婚について切り込まれます。
亀梨さんが子供を欲しがるタイプだと感じていたため、いつか結婚するだろうと思っていたといいます。ファン代表のような立場から、祝福のツイートはしたそうです。
いつか結婚して子供が欲しいんだろうなと思っていたので、来たかっていう感じかな。
ただ、異常に祝福すると他のファンが傷つくと考え、発言は控えめにしたといいます。ここで、事前に少しずつ発言することで大事な人に思いを伝える大切さも話題になりました。
40歳での結婚については、KAT-TUNを見送り独立して段階を踏んでいる点を、ひうらさんは肯定的に受け止めていました。
一方で、絶頂期に結婚したV6の井ノ原快彦さんの例も挙がります。オタク界隈では「イノッチは大丈夫」という空気があったと振り返られました。
同世代アイドルがくれる勇気
最後は、同世代アイドルの活躍が話題に。芳麗さんは、SMAP世代への世代的なシンパシーを語りました。
貧乏くじ世代として大変な中を生きてきた感覚が、スーパーアイドルにも重なるといいます。キムタクでも結婚できたのだから、みんなもできるという話にもなりました。
Hey! Say! JUMPについては、みんなの人生もやりつつグループを維持していくスタンスを、時間をかけてファンに伝えているように見えると語られました。
結婚したい人はしてもいいし、辞めたい人は辞めてもいいけど、でもこの箱はあり続けるよみたいな。それを何年もかけてファンに伝え続けているように見えて。
既婚・離婚・未婚のメンバーが混在する純烈のような存在にも触れ、アイドルの多様な生き方が語られます。30代後半から挑戦する姿に勇気をもらったといいます。
自分がモーニング娘。を見ていた頃は24〜25歳がお局様扱いだったが、今は同世代アイドルが当たり前に活躍している。SMAPのおかげでいつまでも若者気分でいられた、と笑いながら振り返られました。
まとめ
推し人生の異なる4人が、理想のアイドルや結婚論を本音で語り合った回でした。祝福派もガチ恋派も、それぞれの愛のかたちがにじむ対話になっています。
- 劇団雌猫は、オタクのお金の話を扱った同人誌『悪友』から始まった4人組で、それぞれキャラが違うからこそ楽しい関係だと語られた
- 推しとの距離感は人それぞれで、無償の愛、ガチ恋、研究対象など、同じ「好き」でも中身は大きく異なる
- 王道より傷や試行錯誤のあるアイドルに惹かれるという声が多く、その物語性がファン以外も引き込むと語られた
- 推しの結婚には「人生を諦めてほしくない」派と「誰のものにもならないで」派があり、100パーセント正解の結婚はないと話された
- 同世代アイドルが年齢を重ねて活躍する姿が、リスナーにとっても勇気になっているとまとめられた
